地学概論Ⅰ (教職課程)
091-E-217

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
巻出 健太郎 講師 2 2~4 第1学期 1

授業概要

中学校理科ならびに高等学校の地学では、宇宙の中の地球、大気と海洋、地球の姿と活動、地球の歴史、地球環境について学びます。これらの分野のうち、地学概論Ⅰでは宇宙の中の地球、大気と海洋、地球環境について学びます。なお、地学概論Ⅱでは地球の姿と活動、地球の歴史について学びます。地学概論ⅠおよびⅡは隔年で開講され、「教科に関する科目」であり「理科」の免許を取得するための選択必修科目です。どちらか一方を履修すれば教員免許取得のための単位を取得できますが、興味がある学生はぜひ両方を履修してください。

到達目標

高等学校の現場では、理科は物理・化学・生物・地学のそれぞれの専門科目に分かれ授業が行われますが、とりわけ地学は、他の物理・化学・生物の見地を総合して地球や宇宙を知る「総合科学」の性格を持つものです。これまで地学にあまり馴染みのない学生にも、ぜひ地学の楽しみやおもしろさに触れて欲しいと思います。例えば、私たちの日常生活が、その日その日の天気に大きく左右されていることは今さらいうまでもありません。日本は四季の変化に富み、四季折々の自然の風物が私たちの生活を豊かにする一方で気象に起因する災害や遭難事故が、絶えず繰り返し起きています。天気そのものを身近なものとして理解し、自分なりに気象災害を未然に防ぐための手段を講じる上でも、天気図の書き方や見方を習得することを目指しましょう。

授業計画

1 宇宙の探究、Powers of ten
2 宇宙の進化と構造
3 太陽系の形成
4 地球と月
5 太陽系の惑星
6 太陽の姿と活動
7 恒星の進化・星団と星間雲
8 気象の基礎と天気図
9 天気図と気象観測
10 大気の流れ
11 様々な気象現象
12 地球システムと地球環境の変化
13 エネルギー資源
14 国立科学博物館の見学
15 まとめ
学習院大学は、国立科学博物館の大学パートナーシップ校です。学生証を提示すれと常設展を無料で見学することができます。授業期間中に、博物館見学を実施したいと思います。また、個人でも訪れて見て下さい。授業で紹介した事柄をより深く理解し、楽しむことができるでしょう。

授業方法

講義形式で行い、映像や資料なども見せたい。実験については、別途開講する「地学実験」にて行なう。

準備学習

地学概論では、講義を中心に行います。図説資料を有効に利用してください。図や表が何を意図して書かれ、どのような結果を示し、理解することが大切です。事前に該当箇所を見ておくと講義の内容がより深く理解出来るでしょう。また、講義中に取り扱った図は、ノートにまとめ整理してください。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):50%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%
授業への参加と試験の成績を総合的に判断して評価する。試験の際に、授業のノートを回収・点検する。

教科書

『ニューステージ新地学図表』、浜島書店2016年、ISBN=4834340120
一般の書店やオンライン書店では入手が難しいので成文堂書店に取り寄せてあります。必ず購入して下さい。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

学芸員資格取得のため本科目を選択履修する場合には、「地学概論I・II」をそれぞれ併せて履修・単位習得する必要があります。I・IIは隔年で開講されるので計画的に履修して下さい。