情報社会および倫理 
091-E-223

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
伊藤 穣 講師 2 2~4 第1学期 2

授業概要

情報社会の様々な事象に触れ、その概要を理解する。そして情報社会における倫理のあり方について考察する力を身につける。具体的には、インターネットやデジタルデータの基本的な概念についての知識を学ぶ。また、実際のソフトウェアを駆使した創作活動を通して、情報社会における知的生産活動の在り方について実践的に考察できるようになる。そして、情報社会の動向に留意しつつ、被害防止や加害防止のための知識を身に着ける。そして自己の内面において、より良き社会生活者としての行動規範を確立する。 

到達目標

以下の3点を到達目標とする。
・発信者の意図を推測した上で、情報を読み取り、内容を説明することができる。
・社会の一員としての責任を理解して、他者に配慮して実践的に情報を扱うことができる。
・情報社会の有効性と問題点を理解し、安全に配慮した上で主体的に行動することができる。

授業計画

1 概説・インターネットと情報社会(インターネットの歴史、現在の動向、発生している社会問題等)
2 「デジタル」の意味と特徴を理解する
3 情報ネットワークのしくみ(1)
4 情報ネットワークのしくみ(2)
5 情報技術による表現活動の実践(1)
6 情報技術による表現活動の実践(2)
7 情報技術による表現活動の実践(3)
8 被害防止(1)悪質なソフトウェア
9 被害防止(2)ネット上の詐欺、被害回復
10 加害防止(1)情報発信における責任
11 加害防止(2)個人情報の保護、知的財産権
12 情報セキュリティの技術
13 携帯電話と情報倫理
14 情報社会の未来
15 まとめ
情報社会の現在の状況や、それを理解するために必要な基礎知識などについて講義する。講義では、映像教材を用いる場合がある。また、倫理や情報セキュリティに関わる問題提起を行ったうえで、ディスカッション等による事例研究を行う。 

授業方法

テーマごとに、学生に意見を求め、対話の中から考察を進めてゆく。
情報機器を用いて、その場で情報検索を行う場合もある。

準備学習

インターネット社会の事象について、毎日、新しいニュースを確認し、内容を理解する(15分)。

成績評価の方法

レポート:40%(授業内容を踏まえて考察できているかを評価する。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):60%(主体的に思考しそれを表現できているかを評価する。)

参考文献

授業時に指示する

その他

この授業を受講するにあたり、情報処理やインターネットについての専門的な知識は必要としない。ただし、「自身が教育者になったときに、情報社会の概要や倫理観について、生徒に対してどのように指導をしてゆくか」という問題意識を持っておくこと。なお、学生の私語には厳格に対応する。