情報と職業 
091-E-224

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
丸山 剛史 講師 2 2~4 集中(通年)

授業概要

「情報と職業」は、高等学校情報科担当教員免許状取得に際して必要な科目であり、高度情報化社会における若者の職業観・労働観の育成に関して学ぶことが求められ、設置された科目である。この授業では、職業観・労働観育成の前提となると思われる、若者の雇用をめぐる問題の状況、学校教育で「職業指導」が実施されるようになった経緯、代表的な職業観・労働観育成に関する教育実践の3つについて検討し、現代の若者の雇用問題、進路選択問題に対する視点を得させることを目的としている。

到達目標

情報産業の発展、若者の雇用問題の背景、学校職業指導の歴史について学び、高度情報化社会における若者の職業観・労働観の育成のあり方を展望することができる。

授業計画

1 「情報化」論
2 コンピュータ産業の形成と展開
3 日本のコンピュータ産業の現況
4 コンピュータ化、コンピュータ・ネットワーク化による労働の変化
5 若者の雇用・労働の現状
6 日本経営者団体連盟の「新時代の日本的経営」(1995)
7 世界の職業教育訓練
8 特殊日本的雇用慣行に関して
9 学校教育における「職業指導」の形成(第2次大戦前)
10 学校教育における「職業指導」の展開(第2次大戦中)
11 学校教育における「職業指導」の定着(第2次大戦後)
12 職業指導から進路指導、キャリア教育への展開
13 職業観・労働観育成に関する教育実践の検討(1)
14 職業観・労働観育成に関する教育実践の検討(2)
15 まとめ

授業方法

講義を主体とするが、意見発表を実施しながら授業を進めていく。

準備学習

特になし。

成績評価の方法

平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%(出席回数)
最終日に授業で学んだことを発表。:70%(学んだことを自分の言葉で説明できるか。)
講義の内容をふまえた発表内容になっているか否か、学習で深められているか否かを基準としている。

教科書

特になし。必要な資料は授業中に配布します。

参考文献

斉藤武雄・佐々木英一・田中喜美・依田有弘『ノンキャリア教育としての職業指導』、学文社2009
日本産業教育学会『産業教育・職業教育学ハンドブック』、大学教育出版2013