生涯学習概論 
学芸員資格取得のための生涯学習入門―
092-E-100

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
望月 厚志 講師 2 1~4 第1学期 5

授業概要

生涯学習全般について理解を深めるとともに、生涯学習・社会教育の専門的な支援職員の学芸員として活躍するのに必要な考え方や知識、能力の基礎を培うことを目的としている。そのため、生涯学習に関する総論的な内容と各論的な内容で構成され、生涯学習の理念、生涯学習論、生涯学習政策(史)、学習社会論、生涯学習と博物館を中心にして講義を行う。また、印刷資料だけでなく、映像資料を使用して、生涯学習の実践事例を視覚的・多角的に理解する。この授業を通して、これまでの自らの被教育体験を振り返り、今後の自分自身の「生き方」を探ることもこの授業の目的である。

到達目標

この講義の到達目標は、次の4点である。1.生涯学習に関する理論的な理解ができたかどうか。2.我が国の生涯学習の歴史的な流れと実践事例を理解することができたかどうか。3.生涯学習社会での博物館・学芸員の役割と課題を理解できたかどうか。4.これらを基に自分自身のキャリアを考えたかどうか。

授業計画

1 生涯学習とは何か ―①本講義のガイダンスと授業計画(シラバス使用)②その定義と現状の概略(印刷資料・VTR資料使用)
2 生涯学習の理念(1)―生涯学習論の登場(印刷資料使用)
3 生涯学習の理念(2)―生涯学習論の源流(1)ヨーロッパでの動向(印刷資料・VTR資料使用)
4 生涯学習の理念(3)―生涯学習論の源流(2)日本での動向(印刷資料使用)
5 生涯学習の理念(4)―生涯学習論の源流(3)学校制度(印刷資料・VTR資料使用)
6 生涯学習論の展開と実践 ―高齢者問題を事例として(印刷資料・VTR資料使用)
7 日本の生涯学習政策(1)―1970年代の展開(印刷資料・VTR資料使用)
8 日本の生涯学習政策(2)―1980年代の展開(印刷資料使用)
9 日本の生涯学習政策(3)―1990年代から現代までの展開(印刷資料使用)
10 学習社会論―R.ハッチンスの「学習社会論」からユネスコの「未来の学習」(印刷資料使用)
11 生涯学習の現状と課題 ―生涯学習とボランティア(施設ボランティア) (印刷資料・VTR資料使用)
12 生涯学習の現代的な課題(1)―生涯学習と博物館・学芸員、博学連携(印刷資料・VTR資料使用)
13 生涯学習の現代的な課題(2)―生涯学習社会における成人教育の理論とその実践(印刷資料・VTR資料使用)
14 生涯学習の現代的な課題(3)―生涯学習社会における博物館のキャリア教育(印刷資料・VTR資料使用)
15 今後の「生涯学習」を考える-講義全体のまとめと今後の学習課題の提示

授業方法

印刷資料と映像資料を併用して授業を行う。映像資料は、授業時間内での提示のみなので注意をすること。

準備学習

テキストの各講義の内容に関係する箇所を読んでおくこと。

成績評価の方法

レポート:60%
学習課題及び各講義後で出される課題レポート:40%
各講義中での学習課題及び各講義後で出される課題レポート(40%)、最終課題レポート(60%)に基づき総合的に判断する。

教科書

佐藤晴雄・望月厚志・柴田彩千子『生涯学習と学習社会の創造』(現代学校教育の高度化6)初版、学文社2013年、ISBN=9784762023316
授業時に使用しますので、必ず入手してください。

参考文献

授業時に指示します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。