博物館経営論 
博物館、美術館が生き残るためには?―
092-E-201

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小松 大秀 講師 2 2~4 第2学期 4

授業概要

近年、日本の博物館、美術館においても、経営的な視点が重視されるようになってきた。この授業では、国内外の博物館において、どのような経営努力がなされているかについて述べ、公的予算や企業助成が削減される中で、博物館、美術館を経営していくには、どのような対策が必要になるかを考えていく。履修生には、博物館がおかれた危機的状況を理解し、展示施設の経営という困難な課題をいかに克服していくか、自らの問題として考えられるようにしたい。

到達目標

展示施設を経営する側の論理、発想を理解することができるようになる。
展示施設がおかれた危機的な状況を理解することができるようになる。

授業計画

1 オリエンテーション:授業の進め方、履修生からの授業に関する要望や意見などの聞き取り、参考文献について、など
2 博物館経営の現状:文部科学省行政報告「博物館振興策」について①
3 博物館経営の現状:文部科学省行政報告「博物館振興策」について②
4 博物館経営のさまざまな形:国、地方公共団体を母体とする場合① 
5 博物館経営のさまざまな形:国、地方公共団体を母体とする場合② 
6 博物館経営のさまざまな形:企業、学校法人、宗教法人などを母体とする場合① 
7 博物館経営のさまざまな形:企業、学校法人、宗教法人などを母体とする場合② 
8 展覧会の収支:必要な経費とは?
9 展覧会の収支:見込まれる収入は?
10 経営面での着目点:指定管理者制度について
11 経営面での着目点:ボランティア運営について
12 展示施設が生き残るために:実際におこなわれているさまざまな方策①
13 展示施設が生き残るために:実際におこなわれているさまざまな方策②
14 授業のまとめ
15 予備日

授業方法

博物館、美術館の経営面についての専門的な授業になるので、毎回、出席者に意見、感想、質問を求める。できるだけレジュメを配るなど丁寧に講義を進め、出席者全員が理解できるように努めたい。

準備学習

当日の授業内容について振り返り、ノートを整理すること(30分)

成績評価の方法

小テスト:80%
意見、感想などを求めた際の対応:20%
授業期間中、随時小テストをおこない、それによって各自の理解度を確認する。
授業中、随時意見、感想、質問等を求め、それによって各自の理解度を確認する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

専門的な授業になるので、博物館概論を履修した後で履修することが望ましい。