※ゲーム理論特論Ⅰ(学部:ゲーム理論(上級Ⅰ))
121-F-105

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
和光 純 教授 2 D/M 第1学期 4

授業概要

厳密な数学的記述が用いられている上級テキストを輪読することにより、ゲーム理論の基礎概念とその分析手法を理解する。

到達目標

複数の意思決定者が存在する状況下での意思決定を考察する数学的理論として、経済・経営分析に不可欠であるゲーム理論の体系を、上級テキストを精読することにより、厳密に学び、博士論文や修士論文等にゲーム理論による分析が組み込める力を身につける。

授業計画

1 ゲーム理論とは何か
2 戦略形ゲームとナッシュ均衡
3 ナッシュ均衡点の存在
4 利得支配とリスク支配
5 展開形ゲームとその戦略の概念
6 完全記憶ゲームにおける行動戦略ナッシュ均衡の存在
7 部分ゲーム完全均衡点
8 最適化原理と逐次均衡点
9 不完備情報ゲームのベイジアン均衡点
10 メカニズムの顕示原理
11 不完備情報ゲームによる経済分析:逆選択
12 不完備情報ゲームによる経済分析:グローバル・ゲーム
13 繰り返し囚人のジレンマゲーム:フォーク定理
14 期待効用理論
15 自主研究

授業方法

ゲーム理論の上級テキストである『ゲーム理論(新版)』(岡田章著)の第1章から第7章を精読し、ゲーム理論の体系を学ぶ。輪読が中心であるが、必要に応じて講義を行い、授業を進める。

準備学習

事前に教科書や指定されたテキストを読み(最低1時間)、授業後も丹念に復習(最低1時間)すること。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):60%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):40%
輪講では、担当部分をよく理解して報告することが、クラス参加・グループ作業の成果等の評価につながる。報告中に逐次、コメントして、報告の仕方や資料の作り方が上達するためのフィードバックをする。また、学期末試験については、試験後に模範解答を提示し、質問を受けて、不明な点をなくすためのフィードバックを行う。

参考文献

岡田章『ゲーム理論(新版)』、有斐閣2011

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。