※ドイツ語学特殊研究


  --中高ドイツ語講読--
135-F-611

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
平井 敏雄 講師 2 D/M 第2学期 5

授業概要

ドイツ文学最初の黄金時代と呼ばれる、12~13世紀ごろの中世盛期、宮廷の騎士たちによる詩文学に用いられたドイツ語は、現代のドイツ語の祖先にあたる中高ドイツ語という言語でした。この授業では、今のドイツ語とは音も語形変化も構文も少なからず異なるこの中高ドイツ語を、辞書をたよりに読み解く能力を身につけることを目指します。同時に、ドイツ語の歴史をたどり、親戚にあたる他の諸言語との関係を探ることで、現代ドイツ語に見られる様々な事象についてもより理解を深めてゆきます。なお、第2学期の本授業は、はじめから中高ドイツ語原典の講読を行うため、第1学期の履修者および中高ドイツ語文法の既習者が対象となります。

授業の目的・内容

・辞書や注釈書をたよりに、中高ドイツ語原典を読む能力を身につける。
・ドイツ語の歴史の概略をつかみ、現代ドイツ語に見られるさまざまな事象の起源を理解することで、現代語への理解をいっそう深める。
・現代ヨーロッパの源流である、中世の社会・文化に関する知識・理解を深める。

授業計画

中高ドイツ語の原典購読を行います。今年度は英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』を読むことを考えていますが、参加者の顔ぶれに応じて変更することもありえます。また、中世の言語・社会等について書かれた現代ドイツ語の文献の講読も引き続き行います。参加者の人数に応じて、小発表を課すこともありえます。

授業方法

受講者の人数・能力・関心に応じて決定します。

準備学習

ドイツ語による参考資料の指定箇所には、毎回あらかじめ目を通してきて下さい。また、中高ドイツ語原典の講読は、事前の予習なしにはまず不可能ですので気をつけて下さい。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):40%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):60%
試験の成績・授業中の課題への取り組みなどによって総合的に評価します。
博士前期課程の学生と博士後期課程の学生は、それぞれ別の基準で評価します。

授業時に指示します。

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。