数学教育特殊研究
138-F-132

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
佐藤 英二 講師 2 M 集中(通年)

授業概要

クリエイティブな教師になるために必要な5つの活動を行う。
 ①算数・数学の実践事例の数学的検討。
 ②授業中の教師と生徒のやり取りと学習課題の検討(授業のシナリオ作り)。
 ③授業場面のケーススタディ。
 ④教材の開発と検討。
 ⑤算数・数学のカリキュラム開発の事例研究。

到達目標

①算数・数学の授業において、生徒と教師の間あるいは生徒と生徒の間の数学的推論の学びをイメージできるようになる。
②生徒が学習に取り組む課題とその構造がデザインできるようになる。
③数学への展開を視野に入れて、算数科と数学科のカリキュラム開発ができるようになる。

授業計画

1 授業記録の数学的視点による検討
2 算数・数学授業事例により教材を研究する①代数
3 算数・数学授業事例により教材を研究する②幾何
4 授業展開のデザイン①(授業のシナリオ作り)代数
5 授業展開のデザイン②(授業のシナリオ作り)幾何
6 生徒の素朴なアイディアを生かす(授業場面のケーススタディ)
7 実践事例のリフレクション①~科学的探究と数学をつなぐ
8 実践事例のリフレクション②~教具を通して考える
9 実践事例のリフレクション③~物語として問いを構成する
10 実践事例の検討④~物の形を変えながら考える
11 教材開発とカリキュラム開発①(文字の導入)
12 教材開発とカリキュラム開発②(一次関数)
13 教材開発とカリキュラム開発③(空間図形)
14 まとめ
15 自主研究
受講者と相談の結果、授業計画を変更する可能性がある。

授業方法

講義・実験(教具の作成)・グループワーク

準備学習

事前に指定された課題に取り組んでおくこと(約30分)。課題としては、数学の問題を解く課題、授業中に取り上げた論題の発展、教具の作成、授業のシナリオの作成などがある。

成績評価の方法

レポート:50%(①生徒の気づきを促す働きかけを構想できること(授業のシナリオのレポート)。②その他、各レポートについて、到達目標を事前に指定する。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%(授業におけるディカッションや共同作業に対して、積極的主体的に参加すること。)
集中方式なので、すべての授業に参加することが履修の条件となる。

参考文献

松原元一『数学的見方考え方-子どもはどのように考えるか』(現代教育101選)、国土社1990
石原進、石原いさ子『数学の授業に生きる』、一莖書房1996
島田茂『教師のための問題集』、共立出版1990
森毅『数学受験術指南』、中公新書1981
ベングト・ウリーン『シュタイナー学校の数学読本』(ちくま学芸文庫)、筑摩書房2011
佐藤英二『近代日本の数学教育』、東京大学出版会2006

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。