※マンガ・アニメーション芸術批評研究
マンガ、アニメなどの研究発表―
13C-F-311

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
夏目 房之介 教授 4 D/M 通年 4

授業概要

我々自身の中のマンガ(あるいはアニメ、キャラクター文化など)という現象を問い、その主題化をいかにして研究として表現するか。その課題を、発表や討議を通して探求する。マンガ研究の定まった方法論はないので、方法論の模索そのものがゼミの主題であるともいえる。
今年度は、前期最初は夏目による対話形式講義、前期半ばからグループ研究と発表、後期は院生らの研究発表を中心に進める。

到達目標

学部生も院生も、プレゼンテイション能力の向上、コミュニケーション能力の向上を目指す。

授業計画

1 ゼミ内容の説明と簡単な討議
2 対話形式講義①
3 〃②
4 〃③
5 グループ分けとグループ研究課題
6 対話形式講義④
7 以降、グループ研究発表①
8 〃②
9 〃③
10 〃④
11 前期まとめ
12 グループ研究発表⑤
13 〃⑥
14 〃⑦
15 〃⑧
16 〃⑨
17 〃⑩
18 以降、学生による研究発表
学生の発表と討議を中心に展開するので、特定の主題はない。各自発表の主題は、基本的にはマンガやその周辺の事象と関連性を保ちたいが、発表と質疑による議論を中心にしたゼミなので、そのときどきの主題によって変化する。問題の組み立て、論理的な議論の形成を重視するので、マンガを離れた主題も可能。参考文献はできるだけ早期に読んでおくこと。議論の水準は、参考文献を読了したものとする。随時、論文購読も行う。

授業方法

対話形式講義、グループ研究、必要に応じて文献講読、研究発表。

準備学習

初回に必読文献リストを配布するので、自分に必要と思われる文献はできるだけ早く読破しておくこと。

成績評価の方法

平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):100%(年1~2回の研究発表が求められる。)
履修者は、2回以上の研究発表を課し、その内容評価をもって成績評価とする。出席状況も参考にする。
博士課程前期と博士課程後期の学生はそれぞれ別の基準で評価する。学部学生は学部科目の基準で評価する。

教科書

竹内オサム、夏目房之介『マンガ学入門』、ミネルヴァ書房2009
鹿島茂『勝つための論文の書き方』、文芸春秋2003
夏目房之介『マンガはなぜ面白いのか その表現と文法』、NHK出版1997
清水勲『漫画の歴史』、1991
発表の主題を教科書の項目から選ぶのも可能。

参考文献

小田切博『キャラクターとは何か』、筑摩書房2010
四方田犬彦『漫画原論』、筑摩書房1999
中野晴行『マンガ産業論』、筑摩書房2004
大塚英志『アトムの命題 手塚治虫と戦後まんがの主題』、角川書店2009
伊藤剛『テヅカ イズ デッド ひらかれたマンガ表現論へ』、NTT出版2005

その他

基本的には履修者は25名以下とし、多数の場合は試験を行って選抜することもある。