憲法3 

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
青井 未帆 教授 2 3 第2学期 4

授業概要

「憲法1」「憲法2」を受けて、憲法裁判の具体的な諸問題についてさらに理解を深めることを目的とする。憲法裁判の特質について改めて考察するとともに、主要な憲法判例を分析・検討し、裁判を通じて憲法上の論点についてどのような解決が図られているかを確認する。また、最新の憲法判例を取り上げ、その意義と射程を検討し、判例の動向を明らかにすることに努めたい。

授業の目的・内容

憲法全体の理解を再確認するとともに、個々の論点について具体的な裁判例の検討を通じて理解を深め、合理的で妥当な解決に導く能力を涵養すること。

授業計画

1 本授業の目的と授業の進め方
2 憲法裁判の意義
3 憲法裁判と司法権(1)
4 憲法裁判と司法権(2)
5 憲法上の争点の提起
6 違憲審査の対象
7 違憲審査の方法
8 違憲審査の過程(1)
9 違憲審査の過程(2)
10 憲法判断の方法(1)
11 憲法判断の方法(2)
12 違憲判決の効力
13 憲法判例の意義
14 憲法裁判と最高裁判所
15 まとめ
憲法裁判の過程をたどりながら、憲法上の重要論点について復習することを目指すが、もちろん重要論点を網羅的に取り上げることはできない。選別された主要な論点について考察を深めることに力点を置くことになる。

授業方法

必要に応じて基本事項について説明を加えるが、基本的には対話方式による。なお、受講人数により、授業方法を変更することもある。

準備学習

毎回の授業で取り上げるテーマに関する判例および参考文献を自分で調査し、よく読んで自分の考えをまとめてくること。また、必ず一つは質問を用意すること。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):80%
小テスト:10%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%
学年末試験と小テストの結果に加えて、授業中の発言の内容等を考慮要素として評価する。

芦部信喜=高橋和之補訂『憲法』第6版、岩波書店2015
野坂泰司『憲法基本判例を読み直す』第2版、有斐閣2017
長谷部恭男=石川健治=宍戸常寿編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ』第6版、有斐閣2013

高橋和之『立憲主義と日本国憲法』第3版、有斐閣2013
野中俊彦=高橋和之=中村睦男=高見勝利編『憲法Ⅰ・Ⅱ』第5版、有斐閣2012
戸松秀典『憲法訴訟』第2版、有斐閣2008
初宿正典=辻村みよ子編『新解説世界憲法集』第4版、三省堂2017
授業時に適宜指示する。

第1回目の授業に必ず出席のこと。