特定領域研究 「新しい環境下における 分子性導体の特異な機能の探索」の発足 |
平成15年8月
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特定領域研究「新しい環境下における分子性導体の特異な機能の探索」が 平成15年度から科学技術研究費補助金により新たに発足することになりました。 理学部物理学科 高橋利宏教授はこの特定領域研究の領域代表者を務めます。 高橋教授は、導電性有機分子化合物(有機導体)の物性研究の分野におけるリーダーの一人であり、 平成9年度から5年間、学術振興会の未来開拓学術研究推進事業「有機導体における伝導機構の制御と新機能性材料の設計開発 」プロジェクトのプロジェクトリーダーも務めました。 |
科学研究費とは: 科学研究費補助金は、我が国の学術を振興するために、人文・社会科学から自然科学まであらゆる分野における 優れた独創的・先駆的な研究を格段に発展させることを目的とする研究助成費で、大学等の研究者または 研究者グループが計画する基礎的研究のうち、ピア・レビュー(専門分野の近い研究者による学問的意義についての評価)により学術研究の動向に則して、特に重要なものを取り上げ研究費を助成するものであり、大学等の学術研究を推進し、我が国の研究基盤を形成するための基幹的な経費です。(科学研究費補助金ホームページより) |
特定領域研究とは: 「特定領域研究」は、我が国の学術研究分野の水準向上・強化につながる研究領域等を特定して、一定期間、研究の進展等に応じて機動的に推進し、格段に発展させることを目的とするものです。(科学研究費補助金ホームページより) |
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研究の概要: 銅やアルミニウムのような導体は電気をよく通します。プラスチックのような有機物質はほとんどが電気を通さない絶縁体です。ところが有機分子でできた物質でも金属並みに電気を通す物質があります。この研究の対象、分子性導体がそれであります。この仲間には、低温で抵抗がゼロになる超伝導体も多数含まれています。最近、絶縁体だと思われていた物質に、強い磁場や高い圧力をかけると超伝導になるものが相次いで発見されました。なぜ、分子性導体は絶縁体が超伝導になったりするのでしょうか。この研究は、物理と化学が共同してそのメカニズムを明らかにし、21世紀の物性科学を切り開く新しい機能を持った物質群を作り出すことを目指しています。 |
研究期間:平成15年度〜19年度 研究の概念図 |
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