1、国内政治と国際政治はどう影響しあうのか
                      (リンケージポリテイクスとは)


   2、ヒットラーという人の人物と政治
                     (キューバ危機の際との比較)


   3、ヒットラーという英雄を作り上げたマスメデイア

   4、利用されたナショナリズム

   5、まとめ

 国際政治の勉強をしたいと私が思ったのは、骨と皮となり、貧困で命を落としそうになっていたインドの老人の写真がきっかけだった。まず正直なところ「同情」という観念が浮かんだ。しかし、「平和」は感情では生まれない。様々な知恵と判断力、そして独り善がりでない「正義と熱意」が「平和」を生み出すのであると気がつき始めた時、国際政治という学問を知った。

 映像で見たヒットラーという世界最大の極悪人と呼ばれた男が、恐ろしい程の「正義」をかかげていたのが衝撃的だった。そして大衆もヒットラーというヒーローに服従していった。その場の熱狂ぶり。そして生まれた人類最大の悲劇…。

 歴史にIFはない。だからこそ、この過ちを繰り返してはならない。


 より多角的に人類最大の極悪人と呼ばれたヒットラーがなぜ生まれたのか、分析していきたい。


 チャリーチャップリンの映画、「独裁者」のワンシーンが今でも鮮明に蘇る。大きな地球儀を我が物顔に操る一人の独裁者。自己陶酔し、疑いを知らない姿。なぜ、彼はそうなりえたのか。忘れていけないのは「大衆」の存在である。現代日本にもまさに通じる姿であると思う。政治が「大衆」に動かされる。マスメデイアの在り方も問われている。

 また「ヒトラー個人の人物像」が、影響したのも事実である。またヒットラーの周りを取り巻く政治家たち、国際情勢との絡み合いにも焦点を当てたい。
 畠山ゼミ4年卒業論文 
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