1、イギリスの環境問題対策
         1)環境問題に対する考え方
         2)京都議定書におけるイギリスの目標
         3)温室効果ガス削減に対する取り組み

   2、ドイツの対策とイギリスの今後の課題
         1)ドイツの環境問題に対する考え方
         2)イギリスとドイツの対策の比較
         3)
イギリスの目標達成への今後の課題

   3、イギリスは2010年までに目標を達成できるか

   4、日本の環境対策について
         1)京都議定書と日本の目標
         2)目標達成に向ける政策と現状
         3)イギリスとの比較と今後の課題


   5、世界規模で考える環境問題対策

   6、今、私たちに出来ることは何か

   7、イギリスについて

 私が今回卒業論文でイギリスの環境問題対策について研究を進めていこうと思ったのは、以前から環境汚染について関心があった事に加えて、昨年のゼミ合宿でイギリスを担当した時に、イギリスの環境問題対策がとても進んでいて、なおかつ確実に成果をあげていることを知ったからだ。

 イギリスはかつて「欧州の環境を汚す国」としてひどく批判されていた。しかし、それとは逆に1870年代以降、イギリスをはじめヨーロッパ各国で環境に対する研究が進められてきており、環境汚染に対する様々な予測や問題が提起されていたのである。また、ここ十数年の間にイギリスは環境問題を非常に重要な政治的及び科学的問題として考えるようになった。

 またイギリスは、環境汚染から引き起こされる地球温暖化問題は人類の長年の営みによってもたらされたものであり、近年地球の大気が暖まり、自然の温室効果が加速しているという事実を強く認識している。そのため、イギリスは地球温暖化を防止するための土台を着実に築き上げ始めている。例えば、イギリスは1997年に日本で行われた地球温暖化防止京都会議において、温室効果ガスの排出削減目標値を12.5%としたが、その目標に対して順調な進展を見せており、確実に実績をあげているのである。

 ではイギリスでは一体どのような環境問題対策を行っているのだろうか。イギリスの環境問題に対する政策は確実に目に見える成果をあげている。今回私は卒業論文の中で、イギリス政府の環境に対する考え方とそれに対する政策、そして今後の目標とそれに対する取り組み方をみていく。加えて、イギリスを上回る温室効果ガスの排出削減の実績をあげているドイツの政策を参考にし、2010年までに20%削減するというイギリスの目標を達成する手がかりを考え、加えて、環境汚染を世界がどのように考えていかなければいけないのかという事を見出していく。

 畠山ゼミ4年卒業論文 
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