講演会全体を振り返ってみて、改めて思うのは、仲間の大切さと伝えることの難しさです。

企画段階からすべてがスムーズに進んだわけではありませんでしたが、行き詰ったときに手を貸してくれた先輩方、そしてともに悩み、意見をぶつけながら頑張ってきた同期の仲間たちがいたから、みんなのためにと夢中で目の前の問題に向き合えたのだと、終わった今実感しています。

全員がそれぞれの仕事に真剣に取り組み、そのすべてが講演会で集約されたのを見たとき、一人ひとりの役割の大切さと存在の大きさを感じずにはいられませんでした。ゼミ生23人で、力を合わせてただひとつの講演会を創りあげることができたことを、とても嬉しく思います。

私たちはこの講演会に際して、日本の歴史に名を残すリーダーたちの生き様を学び、その精神を私たちのなかに生かしていきたいと思い、『日本的外交の再興~今問う、真の日本外交~』というテーマを定めました。そして講演会として多くの人々に講演を聞いてもらい、いっしょに考えてもらいたいと願っていました。ゼミ生は先人についての冊子などを読んで議論を行い、あらかじめ内容を深めておくことができましたが、予備知識なく参加した一般の方々の反応が気になっていました。しかし、アンケートには多くの方から「意識が変わった」という意見があり、私たちの思いが伝わったことを喜ぶとともに、講師を引き受けてくださった岡田先生に心から感謝する思いです。

講演会を通して、たくさんの大切なものを得ることができたように思います。一番には信頼できる仲間たち。それから、ひとつの仕事をやりきった達成感や、かつてのリーダーたちの生き方から学んだ精神などです。

講演会は終わりましたが、これからも今の気持ちを忘れずに、精進していきたいと思います。

ありがとうございました。                    
                              白石 里美(ゼミ長)

講演会は畠山ゼミでは毎年行っていることなので、伝統でもあるのですが、毎年違うテーマや違う表現の仕方があるのでその年ごとに違った講演会になっています。今年のゼミも初めは「今年らしさ」を模索していたと思うのですが、講演会を開催してみると「今年らしさ」というのは前面に出ていたと思います。また講演会を開催したからこそ私たちは「今年らしさ」を見つけ出し、確立できたと思います

講演会のテーマを決めたとき、明治時代のリーダーから日本らしさのあるリーダーを学ぶだけでなく、「自らもリーダーになる」という目標を持って講演会に向けて活動してきました。初めのうちは全てが手探りで予定通りに物事が進まないことも多々あり、何度も壁にぶつかってきました。しかし、講演会が近づくにつれてゼミ生一丸となって準備を進めていくうちに、自分の役割を見つけ、役割を果たすために一生懸命努力し、私心を捨てることが出来たと思います。この3つのことは明治のリーダーが持っていた素質と同じものだと考えていたことなので、講演会の準備を通して“リーダー”という存在に一歩近づけたのではないかと考えています。

講演会では公演内容に関すること以外にも通常の授業では学べない、人との接し方、講演会の開催の仕方を学べたと思います。またそのようなことだけでなく、リーダーの素質と考えることを実際に経験するということが出来たということはとても貴重なことだったと思います。しかし講演会を終えたことで安心して全てが元に戻ってしまっては本当に今年の講演会が成功したとは言えないと思います。この経験で得たものを継続して実践していくことと、周囲に発信していくことが真の講演会の成功だと考えています。

田澤 友香

講演会を主催するにあたり、私たちの中で本当に様々な葛藤がありました。組織や運営ではそれぞれが一番活躍できる班に分かれて活動してきましたが、その中でも最も重要で欠かしてはならない『気持ちは常に同じ方向を向いて、全員が作り上げる講演会だということを意識すること』はとても大変なことでした。誰か1人でも手を抜いたら成功はしない、誰か1人が頑張っても成功はしない。私はこの講演会を通して心からこのことを痛感しました。

 また、私が班長を務めさせていただいた「動員班」の役割は、講演会を成功させるのに欠かせない『参加者』を確実に確保すること。講演会は、どんなに良い企画でも、すばらしい講師を呼んでも、参加者がいなければ始まらないのです。仕事内容としては、ゼミ生の動員確約活動や広報班と連結しての学内・学外向けの宣伝活動が中心です。主に積極的かつ活動的であることが求められる仕事が多く、形のない枠に囚われないとてもやりがいのある仕事なのですが、一方で、当日講演が始まるギリギリまで結果がわからないということ、全員の協力が必要不可欠な為、多忙なゼミ生に何度も動員を呼びかけなくてはならないこと、と難しく心苦しい部分も多々ありました。しかし、班員や先輩の強力な支えと、ゼミ生一人ひとりの協力のおかげで、当日の会場が満席になるという本当に幸せな光景を目にすることができたのです。その時の気持ちは感無量の一言で、ここで初めて、動員としての仕事を終えることができた安堵感を味わうことができました。

 講演会をやると決めた日から、何度も失敗したり、自分の至らなさ、不甲斐なさに悩むこともありましたが、共に作り上げるという意志をもった信頼できる仲間がいてくれたこと、優しさと厳しさを教えてくれる先輩、最後まで指導してくださる先生

がいてくださったことがこの講演会を成功に導いてくれたのだと

心から思います。

 本当にありがとうございました。

小泉 恵理(動員班 班長)

早くから準備をすすめ、全員で夏の大変な時期を乗り越えた講演会が終了しました。私は、修学班、場外班としてこの講演会に関わりました。テーマを決めるときから、並大抵の努力では成し得ないことだと感じていましたが、やはりその通りで、途中、様々な紆余曲折がありました。

 しかし、無事に講演会を終えた今思うことは、講演会を行なってよかったということです。それは、たくさんの方に来ていただいて、講演を聴いていただいて、考え方が変わったという感想をいただいたり、とてもよかったということを言っていただいたりしたことはもちろんですが、何よりもそれをゼミ生全員がひとつとなって成し遂げられたことが一番の理由です。やると決めたことを成功させることは、簡単なことではありません。むしろとても面倒なことです。話し合う度に問題点が浮かび、やらなければならないことが増え、自分たちが正しい方向に進んでいるのかさえ疑問に思ったことも少なくありません。ですが、その時期を通り過ぎた今ならば、それらがどれだけ大切なことで、どれだけ自分の成長に繋がったのかが分かるような気がします。

 講演会のあと、みんなが「成功」という言葉を使っていて、それでようやく終わったんだということを実感した、とゼミ長が話していました。私も、そう思いました。講演会を「成功」させることができたのは、ゼミの仲間たちと、支えてくれた人たちの力があったからです。本当に、ありがとうございました。

 

湖口 彩(修学班 班長)

思い返せば、あっという間の半年間でした。

『講演会をなぜやるのか』ということから始まり、講師決め、そして分担された班での活動が始まりました。

私は広報班の班長として、仕事をさせて頂きました。夏休み中はほぼ毎日学校に集まり、原案を考えていろいろ話し合ったりしました。絵を描くことなど苦手だし、どちらかというと事務的な仕事につくかと思っていたので不安は多々ありましたが、班員の大平さんが協力してくれたので最後まで責任をもって仕事ができました。

自分たちで作ったポスターやチラシ、チケットや立て看板で講演会の宣伝ができる。それはとても嬉しいことです。でも、ポスターを見ただけで伝えたい事がわかるのか、何を一番伝えたいのか。など、それが本当に難しく、悪戦苦闘の日々が続きました。先輩達にも協力して頂いたおかげで、自分たちの満足するものが出来上がった時には、本当に嬉しくて二人で喜び合ったのは今でも覚えています。

私にとって講演会は、自分を成長させてくれるものでした。今まで出し切っていなかった私を存分に出せたと思います。

自分が任されたことを最後までやり遂げることは当たり前のようですが、私は難しいことだとも思います。大変なこともあるだろうし、一人ではできないこともあるからです。でも、今回私がこんなにも達成感を感じられるのは、仲間がいてくれたおかげだと思っています。

お互いに助け合ったり、お互いの良い部分を尊重し合え、そして駄目だと思うところは言い合える…。そんな真の仲間に出会えて本当にうれしく思います。

先生はじめ、先輩方に頼ってばかりでしたが、いつもそばで私たちを見守ってくれ、力を貸して下さいまして、ありがとうございました。

講演会の感想を書かなければいけなかったのですが、どうしてもこの気持ちを伝えたかったので語らせていただきました(笑)

栗原 奈緒(広報班 班長)

     

2008年度 講演会 感想!!

ゼミ長及び、各班長による講演会の感想文です