――― 4年 酒井優里のVOICE―――――――――――――――――――

 ゼミの授業で国際政治を勉強していると、自分の住む国の将来について一人一人が考えることの大切さをひしひしと感じます。講演会をやるにあたって、自分たちが日々勉強していることを講演会に来てくれた人に対して発信する場であると同時に、日本の未来について考えてもらうきっかけにしたい、と強く思っています。

講演会の準備では、私は学術資料班と広報班に所属しています。

学術資料班は、夏休み中の講演会についての勉強会を企画する班です。また、夏休みが明けた今は講演会のパンフレットに載せる資料をつくっています。夏休みは、ゼミ生の講演会での理解度を深めたい、という思いで勉強会の運営を行ってきました。勉強会のテーマを「日本の『誇り』と『真価』」と設定し、他の学術資料班のメンバーと日本の誇りと真価をどう定義するか、どうやってそれらを具体的な事実としてゼミ生に理解してもらえるか、何度も話し合いを重ねました。答えはいくつもあると思いますが、ゼミ生が各々の「日本の『誇り』と『真価』」を勉強会を通して考えられるように意識しました。また、講演会の資料作りは、講演会に来てくれた人がその資料を見て講演会の内容を思い出せるようなものにしたいと考えています。そこで、講演会後に振り返り、興味を持ったことに関しては調べてもらえるようなデータなどの事実をのせられるように話し合っています。

 広報班では、7月からポスターやチラシの作成、大学周辺でのポスター掲示などを行ってきました。自分たちの伝えたいことをポスターのモチーフにするためのアイディアを出すことが本当に難しかったです。ですが、みんなで意見を出し合って納得のいくデザインのポスターができたときは本当に嬉しかったです。どんな講演会にしたいか、という私たちの思いを表現し、ポスターを見てくれた人に親しみやすさを感じさせ「講演会に行きたい」と思ってもらえるようなデザインのバランスをとることをずっと考えてアイディアを出しました。

 講演会に来てくれた人が、日本がどんな国になってほしいか、日本の将来を考えるきっかけになってほしい、という思いを持って講演会当日まで頑張っていこうと思います。

――― 4年 長尾有里子のVOICE―――――――――――――――――――

講師やテーマを決める際に考えたこと

今年の年間テーマ「多極化時代の安全保障戦略日本の意志を問う」を決めた際に、改めて「多極化時代における日本」について考えました。そのため、「日本がこのような環境の中で、発揮できる「力」とは何か」「今後日本がどうあるべきなのか」に特に着目し、またこの問題意識は、日本国民として重要な意識であると考え発信していきたいと考えました。

講演会準備にあたって、どのようなことを意識して仕事を行っているか

私は現在、講演会の運営に当たり動員班として活動しています。この班では、チケットや当日の受付のための名簿、各自の動員状況の管理等を行っています。2年目だからこそ、工夫できるところを意識し、また後輩との話し合いで得た新たな考えを取り入れて活動しています。ただ、機械的に管理するのではなく、班員と相談し動員状況を把握し、ゼミ生に直接状況を確認するなど様々な場面に柔軟に対応するなど、よりよい講演会を実施できるよう気を配っています。

この講演会で何を考え、どのような影響を社会に与えたいのか

多極化の時代が進んでいるといわれている現代において、前述に書いたように「多極化時代における日本」が今後、どのような役割を果たせるのか、これは日本の国民、特に私たちの世代が考えなければならない問題であると思います。そのため、この講演会を通じて改めて「日本人」として日本の将来についてしっかり未来を見据えて考えてほしいと思います。

講演会への意気込みを一言で

この講演会は本当に最初からゼミ生一丸となって主体的に動き、作ってきたものです。運営として関わる最後の講演会、精一杯頑張りたいとおもいます。

――― 4年 細渕里実のVOICE―――――――――――――――――――

 10月に入り、講演会まであと3週間を切った。4年生になり、今年で2回目の講演会の運営になる。相変わらず・・・4月からすぐにテーマの決定などを始め、10月に講演会本番という長期戦だ。

昨年は、テーマの決定から夏休みの準備など、初めての作業で戸惑うこと、作業が多いこと、責任感にしばられ、「やらなくてはいけないことをやらなくてはいけない」と思い、苦しくなることがあり、よく自宅の周りを走っていた。(私のストレス解消法です)

しかし、今年はそんなに走っていない!

「しなくてはいけない」と思い、焦ることが少なくなったと思う。1度講演会を経験し、どんな作業をいつまでにするのかが分かっているために、自分である程度コントロールできるようになったのかもしれない。そのため、講演会準備にあたり意識していることは、作業する時間を逆算していつまでに何をするのかを考え、計画を立てること、締切を決めるなど時間の感覚を大事にすることだ。(しかし、締切に追いつめられることはよくあるが・・笑)

ゼミでは、テーマ決め、企画書の作成、(講演会からは離れるが)シミュレーション・サミットの資料など0から何かを作る機会が多くあった。その場合ゴールがどこなのかは分からない。「よくわからないけどとりあえずやってみよう!」と思えるようになったのも、ゼミに入って身に着けた能力かもしれない。

今年は年間テーマを「多極化時代の安全保障戦略日本の意志を問う」とした。講演会テーマは「日本の真価と日本人の誇り国際社会における新時代の息吹」だ。これらを決定するために、授業でテーマの話し合い、春合宿で国家安全保障戦略を読んでの議論、講演会テーマの話し合いなどとゼミ生と議論を重ねた。講演会まであと少しとなったが、これからは運営体制での準備を行っていく。当日は多くの方にご来場いただき、ゼミで議論を重ねた問題意識を発信できたらと思う。

――― 4年 山乃氏舞のVOICE―――――――――――――――――――

ラストスパート!

 動員班4年の山之氏です。

 講演会まで残り2週間早いものですね。

 去年は動員班として奔走する中で、学んだことや気づいたことを書きましたが、今年はこれまで、講演会に向けて自分たちが歩んできた道を振り返ってみたいと思います。

 今となっては遠い昔のような気持ちになってしまいますが、4月の春合宿で、私たちは昨年政府が出した国家安全保障戦略をヒントにして、講演会テーマについて考えてきました。

 日本の安全保障体制の変革が行われていることから、日本を取り巻く国際情勢が刻々と変わりつつあることを学ぶと同時に、国際政治的観点からは多極化時代に本格的に向かいつつあるのではないか、体制を変えてはいるものの、日本は目指すべき国家像を描けているのだろうか、という疑問を持ちました。

 そしてこの疑問こそ、今回の講演会を開催する原点であり、スタートラインでありました。

 そこからは怒涛の毎日を駆けまわっていました。

 夏合宿では国際社会における主要なアクターであるアメリカ、ロシア、中国、EU、インドの2030年の将来展望に向け、班に分かれて地域研究を行いました。着実にパワーシフトが起こっていることを実感するのと同時に、将来展望にあたっては、情報収集や分析の難しさと面白さを改めて学ぶことができました。

 そして、夏合宿ではもう一つ。同志社大学の浅野ゼミとも交流会をしました。

 学習院女子大学側は、「アメリカのインド・パシフィック戦略対日政策と対中政策との関係」と題してプレゼンテーションをしました。私もプレゼン班に所属し、アメリカの国家戦略について調べていきました。インド、アジア太平洋地域へのリバランスは何を意味しているのか、追求し、日本と中国に対するアメリカの戦略的観点について考察したことを発表しました。アメリカの国家戦略からアメリカが目指す国家像、そして世界像を探求する機会となるのと同時に、他大学との交流は普段、学習院女子大学にいるだけでは気づくことができない、ものの考え方や観点を学ぶことができ、相互にいい影響を与えることができました。

 そして、今。講演会に向けて各班が最終段階を迎えようとしています。動員班も最後の確約調査に向けて、一人ひとりに呼びかけをしている次第です。また、受付・場外班としても準備を進めています。

 今年は頼もしい3年生と共に去年(過去)に学びながら、去年よりも良い講演会にするべく準備を進めています。本当に忙しい日々だけれど、ここまで共に頑張ってきた14期、15期の顔を見ると、なんだか安心するのは、ここまで築いてきた信頼関係があったからこそだと思います。

 畠山ゼミは一貫した学びを深めながら、組織としても一所懸命に活動しています。

 これまでの日々をマラソンに例えるなら、時に息切れしたり、石につまずいたり、嵐に遭うこともありました。しかしその都度、一人ひとりが補い合って、高め合いながら少しずつ地道に進んできました。

 そして、頂上までもう少し。

 最後まで、14期、15期共に心合わせてラストスパートを走り抜けたいと思います。

 多くの方が講演会に足を運んでくださいますように!

――― 3年 酒井智香のVOICE―――――――――――――――――――

 この講演会は、今、多極化の時代を迎えていると同時に、解決困難な様々な問題を抱え、混迷の底を彷徨っているといえる国際社会において、日本が「道標」となるために日本が果たせる役割及び真価とは何か、また、日本人として国民1人ひとりに課された使命とは何かを真剣に考える機会であると思います。

私は講演会を通して、特に「日本の一国民として自分はどのようなことをしていくべきか」について深く考え、今の自分を見つめなおしたいと思っております。そして、他の方の多様なご意見も吸収した上で見出した使命を、少しずつではあってもしっかりと果たしていくことで、自らの人間としての成長を感じることができることを楽しみにしています。更に、「自らの使命を真剣に考え、それを果たしていく」という行動が周りの人の気付きになり意識改革を促し、その意識改革が社会全体を動かしていく…そのように影響を与えていけたらと思います。

この講演会が、ゼミ生にとっても参加者にとっても有意義なものになるように、今後も気を引き締めて準備をしていきたいと思います。少しでも多くの方に、この貴重な機会を逃さないでいただきたいです。

――― 3年 關登紀枝のVOICE―――――――――――――――――――

講師やテーマを決める際に考えたこと

 今年度の年間研究テーマ「多極化時代の安全保障戦略日本の意志を問う」にはゼミ生一人ひとりの様々な考えや思いが裏打ちされていますが、そのテーマを更に深めたいという思いから、講演会テーマにも一貫性を持たせたいと考えました。年間研究テーマ探求は講演会をもって完了するのではなく、今後も繋がっています。よって講師の先生も、テーマ探求の途中地点にいる私たちに、多くの示唆やヒントを与えて下さるような先生を考えました。

 講演会準備にあたりどのようなことを意識し仕事を行っているか

 とにかく、とにかく「講演会成功」を思い描いてお仕事をしています。講演会は4月から今まで、ゼミ生みんなで積み重ねてきた学びや努力があって、企画や開催ができるのだと思います。講演会を間近に控えた現在、一人ひとり講演会運営のためにお仕事をしています。当日は来てくださったお客様、そして私たちゼミ生同士が感激できるような講演会になるよう、一人ひとりの努力を大切に、ラストスパートします。

 講演会を通して社会にどのような影響を与えたいか

 「日本が激動する21世紀の国際社会を生き抜くために、日本は今後いかにして歩んでいくのかという日本の意志を明確にする必要があるのではないか」が私たちの問題意識です。その意志を形成しているのは私たち国民一人ひとりであると考えます。講演会では今まで積み重ねてきた学びを発信する、講師の先生のご講演を通してテーマに対する新たな学びを得るだけではなく、お客様に日本の問題は自分の問題であるという考え方を少しでも持っていただけたらと考えています。

 講演会への意気込み

 この講演会は多くのみなさまのご協力があって成り立っているものでありますが、一から企画しそれを1つ1つ形にしてきたゼミ生の努力によって支えられているものでもあります。講演会では私たち畠山ゼミ生の姿から学生の底力を感じ取っていただけるのではないでしょうか。必ず実りある講演会にいたしますので、みなさま是非いらしてください

――― 3年 藤田翔子のVOICE―――――――――――――――――――

 畠山ゼミに入り、はじめての講演会を迎えるにあたり、この講演会で何を発信したいのかを考えた際にたどり着いたのが今回の講演会テーマでした。今年のゼミ年間テーマにもある「日本の意志を問う」ためには、まず自国である日本の真価を知り、日本人の誇りを見出すことで「日本の名誉」を再考する必要があると感じ、また同時に、その学びについて、講演会を通じてゼミ外へと発信することで、ゼミ生だけでなく多くの方々と共有したいと思いました。この講演会が、ご来場された皆さまに「日本の名誉」を考えていただける良い機会となればと思っております。