――― 4年 酒井優里のVOICE―――――――――――――――――――

講演会をするにあたり、私は今までゼミで勉強してきたことをゼミ生以外の人に知ってもらうというのは本当に嬉しいことで、自分がこれから勉強を頑張る意欲につながることを実感しました。

そして、参加していただいた方にとって講演会を日本について考えてもらうきっかけにするためには、私たちが真剣に考えていることを感じてもらう必要があると感じました。

講演会に来てくれた両親と国際政治に関して話すことができたのは自分が興味を持ち学びたいと思って選んだゼミで学んできたことを家族に認めてもらえた気がして、これからの励みになりました。講演会のあとに両親に話を聞いたところ、専門的な部分など全ては理解できていないかもしれないが、国際政治に関していろんな見方を知れたことが良かったと言っていました。宮家先生が、イギリスと日本が似たような島国であることを地図を使って説明されていたことが特に印象的だったようです。そのときの会話の中で、父が「普遍的な価値観をもって日本の伝統文化を説明できるようにするとは具体的にどうすることなのか」と発言し、しばらくお互いに話し合いましたが具体的な答えは出ませんでした。今学期のゼミは山本七平先生の「日本人とは何か」という著書を読んで授業を行っており、父の疑問に対する自分なりの意見を持てることも目標の一つに今後のゼミに参加していきたいと思います。

この講演会を通して、参加していただいた方々に「日本の意志」を考えてもらうためには、自分たちの「学びへの熱心な姿勢」をもっとわかってもらえるようにする必要があったのではないか、と私は感じています。講演会が無事に行われなければ話を聞いてもらえることもできないですし、そのためには綿密な準備が必要です。講演会に多くの人が来てもらえるように、私たちがより深い学びをもって講演会に臨めるように、それぞれの班が時間や気持ちをかけて当日まで準備をし、当日は円滑な運営を一人ひとりが心がけていたので、来ていただいた方が話を聞くことに集中できるような講演会になったと思います。講演会を終えて、私たちゼミ生がこの講演会のために真剣に学んできたことをもっと感じてもらえるようにすれば、参加していただいた方に自分たちも日本について考えてみよう、という気持ちになってもらえるということに気づきました。普段のゼミの授業で、私は準備不足で授業のディスカッションであまり論理的に説明できないこともあります。講演会後に両親に説明した時も分かりにくくなったところもあり、普段の姿勢が出ていると感じました。もっと教科書を読みこんで分かりやすく自分の感想を説明できるように授業に臨み、自分の考えている姿勢を周りの人に感じてもらえるようになりたいです。

ゼミ生以外の人が講演会で何か感じ取ってくれたことを目の当たりにした嬉しさを自分の励みに変えて、自分が国際政治や日本について普段から考えていることを知ってもらえたときにその人にも興味をもってもらえるようにこれからもゼミでの勉強を続けていこうと思います。

――― 4年 長尾有里子のVOICE―――――――――――――――――――

講演会お疲れ様でした。

今回の講演会は2年目ということもあり、全体的に去年に比べ余裕をもって様々なことに取り組めたと思います。また、2年目であるからこそ見えてきた自身の課題、成長したと感じる点も多く見えてきたと感じました。

今年も、講演会班体制では動員班、運営班体制では受付班を担当させていただきました。去年には、自身の動員、また動員班の仕事に追われ、毎回必死にさまざまなものを手探りで行っていました。それに対して今年は、自身の仕事の目的などについて考え、現状と照らし合わせ、常に「どうしたらより良いものになるか」を意識しつつ、柔軟に対応できるようになりました。また、今年は後輩が加わり名簿管理が2人になったことで、後輩に説明するために改めて自身の去年行った仕事の意味を考えたり、少し余裕ができたからこそ、班員たちと意見を交換することで、様々な工夫をして動員を行うことができました。

自身の課題としては、様々ありますが特に大きなものは「指導の仕方」だと思います。今年から後輩が入ってきたということもあり、「指導する」立場になりましたが、仕事の説明、割り振りがうまくいかず後輩に迷惑をかけてしまいました。すべてを自身でやってしまっては、「組織」としてやる意味はなく、また来年につなげることもできません。だからこそ私は、それらを意識して仕事を班員たちと行っていくことをより意識すべきであったと思います。

今後私は、これらの講演会の経験を通して得たことをここで終わりにしてしまうのではなく、将来働く中でもこれらを生かすためにも、常に自身の中で考えていきたいと思います。

――― 4年 細渕里実のVOICE―――――――――――――――――――

1019日に無事に講演会を終えることができ、ほっとしているし、まだ終わったという実感があまりない。

宮家先生のご講演では、分析の手法から地政学、パワーシフト、現在の国際情勢、日本の戦略を順を追って、マクロな視点からミクロな日本が行うことまでをお話しいただき、本当に面白い内容で勉強になった。私は地政学をブレジンスキーの『地政学で世界を読む』で知ったが、改めて地政学の面白さを感じた。

今年で講演会の二回目の運営になった。今年は事務局三年生のサポートで実際に企画を作ったりすることは少なかったが、私が二年間の講演会を通して学んだことは、主体性についてだ。

一年目の時と二年目の時では、同じ作業をしているが、二年目のほうが楽?だった。一年目の時は、「〜しなさい」と言われて「やらなくてはいけない」ととらえてしまうことが多くあったからだ。講演会の感想でも述べたが、主体性は内在するもので、心の持ち方だと思う。組織の中で役職や仕事を与えられ、「やるべきこと」や型が与えられる。サッカーでも蹴り方を教えてもらい学び、その通り実践しなければボールは蹴ることができないし、ましてや自分のプレーなどすることはできない。スポーツに関しては無意識のうちに型を学び、実践し、自分のものにしている。仕事でもその型を学び、実践する中で自分の仕事や気持ちにしていくことが大切だと感じ、その過程で主体性も得ることができるのではないかと思う。二年目を終え、この経験は私に、我を張らず「型から学ぶこと」、主体性とは責任は自分にあると思うことや誰かを責めないこと、コミュニケーションの重要性、リーダーとは、丁寧に作業することなどたくさんのことを教えてくれるものになったと思っている。そして、講演会は何もしない自分に、自分から何かをするという選択肢を与えてくれる活動になったと思う。この二年間、言うまでもなくなかなか大変だった。しかし、14期と今を迎えることができたこと、15期と過ごせたことをうれしく思う。

 もちろん、この一年間、自分にとらわれ、自分の複雑な気持ちやできなかったこと、大変だったこと、馬鹿だなぁ自分・・なこともたくさんある。迷惑もかけたかもしれない。しかし、それも含めとりあえずよかったということにしておこう!

この学びの機会を与えてくださったことに感謝する。

――― 4年 山乃氏舞のVOICE―――――――――――――――――――

 講演会を終え、振り返れば早かったような長かったような日々を送ってきたなと改めて思う。今年の講演会準備を通して私が学んだ、というより身を持って知り得たことがある。それは去年の先輩が私に残してくれた「仕事は人とするもの」という言葉の意味だ。当然だといえば当然かもしれないが、このことを去年の私はわかっていながらできなかった。

去年の私は仕事の量に追われていたことで苦しいなと思うこともあったが、それ以上に自分の個性やこだわりを出すことと班や班長としての役割に徹することとのバランスが取れずに、班の仕事なのに独りよがりになってしまったこともあった。今年はそんな反省を少しでも行動で表せたら、という思いで班員全員が主体となれるような体制を築きたいと考えた。その思いを実現できるよう、自分なりに誠意をもって班員に働きかけた。途中、後輩である3年生に指導する中で「この伝え方で大丈夫だったのだろうか…」と悩むこともあった。しかし後輩達の積極的な仕事ぶりやまた講演会当日も無事に終えることができた時、班として積み重ねてきた小さな努力や互いへの理解が大きな講演会主催という大きなプロジェクトの成功に近づけることができた、と思うと純粋に嬉しかった。

講演会準備を通して先輩が私に伝えたかったことを今、少しずつでも理解し、実行できるようになったのは、去年とは違う自信をつけることができたのではないだろうか。卒業まであとわずか。悔いが残らぬよう、学びへの情熱を忘れず取り組んでいこうと改めて思うと同時に、社会人になっても仕事に対してだけではなく、その仕事に関わる全ての人に対しても誠意をもって取り組んでいきたいと思う。

――― 3年 關登紀枝のVOICE――――――――――――――――――― 

講演会の準備や当日を通して考えたこと・学んだこと

準備や当日を通して、私の頭と心にあったのは一貫して、“講演会成功”という言葉でした。ゼミ生が主体となって運営する畠山ゼミの講演会は、「私たちの世界に来場者を巻き込む」という姿勢が大切であったため、会場をどれだけ自分たちの空間にできるかが重要でした。当日を通して学んだことは、「心を込めることが良い成果に結びつく」ということです。本気で相手に何かを伝えたいと願い、行動を起こすと、その心は必ず相手に伝わるということを実感することができました。

 

講演会の準備や当日を通して自分はどう変わることができたか

「どう変わることができたか」というよりも、「自分にはこんなことができるのだ」を見つけることができました。企画が始動した5月から今までの10月、とにかく怒涛のような日々でした。講演会までのプロセスの中で私を待ち構えていたのは、今まで経験したことのない様なものがほとんどでした。それゆえ、1つを成し遂げるだけでかなりの苦労を有し、1つ終わればまた1つというように、自分にとっての大きな課題がエンドレスのように襲いかかりました。笑 「もう嫌だ」と思うことは多々ありましたが、「完了させずに逃げてしまえ!」と物事を放棄しようと考えたことは一度もありませんでした。どんなに追い込まれたとしても、現状から逃げず、きちんと自己と向き合うことができる自分に、実体験を通して、気づくことができました。

 

今回の講演会を今後の研究や来年の講演会、自分の将来などにどのように生かしていきたいか

講演会企画始動当初の5月は、ゼミに入りたての頃だったため右も左もわからない状態で、先生や先輩がいて長としての自分が成り立っているような状態でしたが、企画を本格的に進め、自分が主体となってする仕事が増えるようになると、自分でも知らないうちに、夢中になって講演会の成功を追いかけるようになっていました。怒涛の日々が落ち着いた今で考えると、「すごい集中力!」と驚きますが、自分の時間を割いてでもゼミの活動をしたり、仲間の活動に何かあれば気にかけたり、とにかくゼミのことを考えない日がないくらいでした。こんなに何かに没頭し、自分を忘れてしまう経験は人生初めてです。そして講演会のような、仲間とともに大きなものを成し遂げられたのも、人生初めてです。この経験は間違いなく、将来の自分に繋がっていると思います。今はわからないけど、これから社会に出て、年を重ねて振り返った時に、この時の気持ちや経験が何かの原点になっているのかもしれません。私は4年間の大学生活を、将来の自分への投資であると考えています。漠然としていますが、この経験が、将来の自分の大きな力や魅力に繋がっていると期待しています。

最後に一言

講演会にお運びいただいたみなさん、本当にありがとうございました。

私にとっては初めてであり、ゼミにとっては15回目の節目となる講演会でしたが、今はひとまず、無事に終われたことにほっとしています。実行委員長、運営委員長として携わった今回の講演会、成功までには笑顔ばかりではありませんでした。しかし、ひとりで悩み、葛藤している際に支えてくれたのは同期の仲間や先輩、家族でした。いろんな人の支えがあって、素晴らしい講演会を成し遂げられたのだと強く感じております。講演会の企画と運営は私の人生において単なる思い出ではなく、心身に残る大切な経験であり、財産であると思っています。辛かったことも嬉しかったことも、一生忘れることはありません。この講演会に携わってくださった全てのみなさんに、心から感謝いたします。そしてこんなに頼りない長についてきてくれたゼミ生、私を長に選び、様々なご指摘やご助言をくださった先生と奥様、本当にありがとうございました。

――― 3年 酒井智香のVOICE―――――――――――――――――――

 講演会を終えて、まず、無事に終えられたことにとても安心感と達成感を覚えました。

 講演会準備における動員班は、皆様の協力する姿勢と、率先して積極的に仕事を進める行動力のお陰で成り立っていたと思います。私個人としては至らない点も多くあったと思いますが、チーム力があったからこそ、そのチームの中で班長として精一杯頑張ることができました。

 講演会当日は関わることができませんでしたが、頑張っている皆さんを外から見ていて、一人ひとりが頼もしく見えたと同時に、とてもチーム力のあるゼミであることを改めて感じ、誇らしく思いました。また、立ち見がでているほど埋まっている教室を目にして、これが畠山ゼミ生の力なのだなと強く感じました。

 今回の講演会を通して、最後まで気を引き締めて頑張ってきて良かったと心から思いました。また、それと共に、全員が一つのものに向かって一生懸命になることの大切さと難しさを改めて痛感しました。来年も、今回感じたゼミ生に対する敬意やゼミに対する誇り、また今回の反省を忘れずに生かし、悔いのない講演会にしたいです。


――― 3年 藤田翔子のVOICE―――――――――――――――――――

 14期・15期による現在のゼミ体制となった4月から全員が地道に取り組んできた講演会も先週、無事に終えることができました。当日、私はご来場いただいた方々の受付を担当していましたが、「ポスターやチラシを見て来ました!」「テーマに興味があって楽しみに来ました!」といったお言葉をたくさんいただき、ゼミ生として講演会を主催できたことを誇らしく感じました。また、当日は予定以上の方々にご来場いただき、より多くの方々に今年の畠山ゼミが追求していることを感じていただけたことも嬉しく思っています。

個人的には、講演会までの準備や当日において、学術的なものから組織における行動・心構えまで、数え切れないほどのものを学び、成長することができたと同時に、反省点も多々あります。特に「物事に主体的に取り組むこと」の大切さは、反省から学べたことの1つです。他にもたくさんの反省や学びはありますが、それもすべて、誰一人として欠けることなくゼミ生全員でこの講演会に向き合い、宮家邦彦先生の貴重なご講演があり、大勢の方々のご来場があってこその学びだと思っております。この学びを忘れることなく活かしていきながら、今後も努力していきます。宮家邦彦先生と奥様をはじめとする、すべての皆さまに感謝したいです。本当にありがとうございました。