――― 4年 黒木瑞穂のVOICE――――――――――――――――

私は今年度の講演会を自分の大学生活の集大成としたいと考えています。

本番までの数か月間、担当の広報班として、ゼミ生として、辛く大変なことのほうがはるかに多かったと思いますが、この苦労も今回が最後であり、また大学生活を締めくくる自分自身の役目使命であるので、もっと多くの方に講演会にご来場いただける様、自分なりにですが試行錯誤しております。

 それが、横とのつながりを大切にするという事です。

具体的に、例えば広報活動において、周辺広報で店舗の店員の方々との会話を大切にする(ただ製作物の掲示依頼という事務的な会話で完結させるのではなく)、他大学への電話アポでは生き生きと丁寧に対応しゼミ並びに大学のイメージアップに貢献する、動員活動では積極的に友人や知人に声をかけ、どのようなきっかけでもよいので足を運びに来てくれるような動機を生み出せるよう心がける…等です。

まだ、講演会の準備もすべて完了してはおりませんが、4年間を通しての自分の成長を発揮する最後の場として、悔いの残らぬよう「楽しかった」と純粋に感じることのできるように残りの日々も精進していこうと思います。
――― 4年 白髪那美のVOICE――――――――――――――――

 今回の講演会について私が考えたことは、この講演会を通じて自分の成長はもちろん、見に来てくださった方にも何か気持ちの変化を与えられたらということです。テーマに関しては世界の動きが移り変わっていく中で、果たして日本はどのような意志をもっていくべきなのかを願望はあったとしても現実的にどうしていくべきなのかはわからないというのが疑問としてありました。今回の講演会では自分の中でその指針を考えることができればと思います。

 また、講演会の準備を通して去年の自分より考えながら、動いていきたいというのがあります。去年は先輩に教えてもらう立場で目の前の活動に精一杯で動いていました。どこか大変なことがあっても先輩がいるから大丈夫だという気持ちがありました。今年の講演会の準備では教える立場としてしっかりどんな目的で活動しているのかを忘れず、責任を持ちながら動いていきたいと思います。

 最後にこの講演会を通して終わった時に前の自分よりも成長した自分になれるよう精進していきたいと思います。また、来て下さった方々に日本という国について考えるようになって頂けたらと思います。今回の講演会がそのきっかけになるものであればと思います。

――― 4年 服部祥子のVOICE――――――――――――――――

「国際社会における日本の役割とは何か…?」

今年も講演会を開くこととなり自分自身が何を学び、そして何を伝えていきたいかを考えたときにふと頭に浮かんだ。ゼミに入ってからついていくのに必死ながらも日本を含む各国の歴史や文化、政治を学び国際政治について漠然とわかっているつもりであったが、国際社会で日本が成し得る役割は何かと問われると答えることはできなかった。  国際政治を学ぶなかで日本の存在の意義を考えることは重要に感じ、そして今多くの日本人に欠けている部分であると思った。

何回にもわたる話し合いの末、「日本の名誉を回復するために−問われるグレート・ゲーム時代の戦略−」となった。日本は他国からの評価を受け、自国にしかない価値や精神を感じる機会が多いと思う。強く意識しなくても誇るべき行動や考えをできるのは、日本人らしいといえばそうなのかもしれないが今一度日本の真価をひとりでも多くの方と共有し、これから日本の未来を担っていく一人なのだという意識をもつきっかけにこの講演会がなれば良いと感じる。

講演会をひらくにあたり、私は記録と渉外の仕事を勤めている。2つともやる仕事内容は異なるが共通している点は多くあると感じている。渉外では講演会を円滑に開催するためにゼミ外の方に畠山ゼミの活動を理解していただき、そして協力を得られるよう行動している。そして記録では活動をゼミ内外の方に知ってもらえるようHP更新をしたり、後世に残せるよう記録をしている。受け取り側と伝える側のことを考え、どうすればより想いや考えを理解してもらえるかを意識しながら仕事をするよう心がけている。

これまで講演会をひらくために与えられた役割はもちろん、勉強面では日本、そして日本を取り巻く現状についても学んできた。日本人としてこの講演会を通して真価を自身で見出しこれからの日本を担うものとしての自覚を持ちたいと感じる。


――― 3年 相澤李帆のVOICE――――――――――――――――

この講演会を開催するにあたって考えたことや意識したことを述べる。

はじめに、テーマを決定する際に考慮したことは次の通りである。まず、この多極化時代を迎え、我々は正しく現状を認識することから始めなければならないのではないかということだ。周辺各国の動向を受けて国際政治や安全保障に以前よりも国民の関心が高まっている。しかし、メディアからの中途半端な知識や誤った見方ばかりが国民のもとに届いてしまっているように感じることが少なくない。故に、現状をどう認識すれば良いかについても言及できるようなテーマとしたいと考えたのである。

また、そのような多極化時代において日本人として日本国の明確なビジョンを描けるようになる必要もあるのではないかということだ。将来この国がどうなるのかという単なる予測をしたいのではない。より具体的に言えば次のようになる。つまり、自分が属する日本がどのような国家となることを自分は望んでいるのか。それを達するために必要とされるものを日本はどれ程有しているのか。また、有していないもしくは有しているのに発揮できていないとすればこの先日本はどう行動すべきで、自分には何ができるのかということを個々人の中ではっきりとさせていくということである。故に、日本が有している価値はどのようなもので、それをもって如何なる国家ビジョンを描き、自分はそのために何ができるのかということを一人一人が模索できるようなテーマとしたいと考えたのである。

次に、講師の先生を決定する際に考慮したことは主に2つある。まず、この多極化を現場において肌で感じている方を選ぶということだ。普段大学生として紙の上で学ぶもの以上のことをこの講演会で得たいという自分の思いもそこにはある。また、この複雑な国際社会を多角的に分析できる方を選ぶということだ。国際社会がより複雑化した多極化時代を迎えているからこそ日本の将来を語るには日本の視点からだけでは不十分であると考えたのである。この上記の2点に合致していたのが今回講師としてお招きした宮家先生であった。お越しいただく皆様にはもちろんのこと、自分自身にとっても学び取ることができるものが大変多い講演会となることを強く願っている。

 そのような実りある講演会とするために、記録班そして広報班WEB担当として事前準備にも日々励んでいる。班員として当たり前に求められる仕事をこなしていくだけではなく、最良と思われる結果に繋げるために何をすべきなのかということを念頭に置き、その目標を達成するための戦略をその都度練り直し、柔軟に行動できるように心がけている。

 さいごに、この講演会で何を考えどのような影響を社会へ与えたいかについて思うところを述べる。講演会テーマを決定するにあたり様々な書籍を読む前までは「日本の」と付いただけでどうもそこに胡散臭さを感じてしまっていた。日本人であるにも関わらず日本のことを知ろうとする姿勢を愛国主義的で避けるべきものだ、それが教養ある者のスタンスなのだと考えてしまっていたのだ。

この先どのような大国難が訪れるのか、その時日本は多極化時代の荒波に揉まれ海の底に沈んでしまうのか、それとも雨風を鎮める(たいよう)として国際的指導力を発揮することができるのか。それは日本国民一人一人の意思が生み出す結果なのだとも言えるであろう。ともすれば我々日本人が日本と正面から向き合わなければならない時期が必ず訪れるはずである。

私はそれを今だと捉え、あえて問いたい。 今の我々は日本国民と言うに値する存在なのだろうか。

まずはそこから改めて問い直すことで、講演会で語られるものを真に自分のものとして捉えることができるだろう。ぜひ多くの方々にこの講演会にお越しいただき、自身の中でそれを熟成させこの機会を実りあるものとして頂きたい。


――― 3年 小平暁子のVOICE――――――――――――――――

春合宿で政府が発表した国家安全保障戦略を読み、複雑な国際社会の中で日本が歩む道は不明確なのではないか、という疑問を抱いたことが今年の年間テーマを決定したいちばんの理由でした。そして、この講演会のテーマは、年間テーマをさらに深めようという思いから定めました。講演会に足を運んでくださる多くの方と、今一度現在の日本を見つめ、今後の日本の歩む道を考えていきたいです。

私は講演会準備にあたり、主に広報班として活動しています。広報班では、私たちの思いをどのようにすればみなさんに伝えられるのかを常に考え作業してきました。班員で言葉やデザインを何度も練り直し、試行錯誤して作ったチラシやポスターは、1枚の紙には過ぎないけれど、ゼミ生の思いがたくさん詰まっています。少しでもみなさんの心に響くものがあれば嬉しいです。

講演会まであと2週間。この半年間、ゼミ生みんなで努力し積み上げてきた成果を遺憾なく発揮できるよう、最後まで尽力していきます。