消費文化史研究会

はじめに

現代の情報化と市場万能主義の社会において,文化・教養もまた断片的な商品として扱われることが多い.そのような状況下にある今,専門分野の枠を超えて研究者たちが親密な交流を行い,新しい価値を創造することがより強く求められている.これまで狭くとらえられがちであった消費というテーマのもとに他分野の研究者たちが世代を超えて集まることには大きな意義があるだろう.さまざまな可能性に満ちた消費の概念自体を歴史的に問い直すことで,個人と社会の複雑な相互形成のプロセスを多面的に浮かび上がらせることができるのではないか.そして文化・教養をもより主体的な消費として捉える作業を通じて,時代を超えた人間の全体性を再評価していけるのではないか.リベラル・アーツの新たな理想形を実践的な大学教育の中で模索していくこと,それが本研究会の目論見である.2008年3月の発足以来,消費文化史をキーワードに毎回異なったテーマで発表者およびディスカッサントを招き,年に3~4回の配分で研究回会合が開催されている.

    

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Updated: 2020-08-17

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