入澤道場版ATOM&ArchiveMatica
このページはartefactual社で開発されたオープンソースのATOMとArchiveMaticaを
簡単にPCにインストールするためのツール(実行スクリプト)等を固めた
tar-gzip形式のファイルを公開し、使用法を解説したものです。
ATOMの圧縮ファイルはatom264.gzで、MATICAの圧縮ファイルは
Matica.gzをクリックしてダウンロードしてください。
DIPアップロードについて.pdfも参考にしてください。
2021年4月24日現在で両アプリケーションは最新バージョンです。
OMEKA設定ファイル
付録:OMEKAはここです
ATOMとOMEKAを同一PCにインストールするためにはここをクリック
して説明を読み、atom-omeka.tar.gzをダウンロードしてください。
前準備
PC等にはUBUNTU18.04がインストールされているものとします(ATOM用とMATICA用2台)。
デスクトップ版にはsshとvimはインストールされているものとします。
ATOMのインストール
- PCへatom264.gzをアップロードする。
- {tar xzf atom264.gz}で解凍する。atom264ディレクトリとtoolディレクトリに展開される。
- toolディレクトリへ移動{cd tool}し、
- スクリプト{./buildAtom.sh}を実行する。sudoパスワードが必要な場合がある。
- データベースの設定:MySQL Server & Clusterを選んであるので「Enter」。
- データベースの設定:mysql-8.0が選ばれているので、「Enter」。
- データベースの設定:カーソルで「Ok」を選んで、「Enter」。
- 続行しますか?には「y」で答える。
- データベースのrootのパスワード設定:各自設定値を覚えておくこと。2回打つ。
- データベースの設定:認証の方法を指定するようで、
ここでは「Use Legacy Autho....」を選んで、「Enter」。
- 「[ENTER]を押すと続行します。......」なので、「Enter」。
- ATOMのデータベースの設定:rootのパスワードを入力。3回要求されるので、同じものを入力。
- ATOM用のデータベースatomの持ち主のユーザはatomで、
パスワードは、「gcas4649」になっているので、
ATOMの設定時にはこのユーザとパスワードを用いること。
本格化運用する場合は、スクリプトのこの部分の設定を修正すること。
- この時点で「ATOMのセットアップ後[Enter]を押してください。」と表示されるので、
ブラウザでATOMの設定を行う。
- Database usernameがatomになっていることを確認して、パスワードgcas4649を入力してsave。
- Search configurationはそのままSave。ここでしばらく時間がかかる。
- Site configurationの設定。設定値を覚えておくこと。
- 「your new site」をクリックする。
- Languageを日本語にして、管理者メニューの「プラグイン」を選び、「qtSwaordPlugin」の
チェックを入れる(DIPアップ用)。すべてチェックしても差支えない「保存」をクリック。
- 端末画面に戻り、「Enter」。sudoのパスワードを入れる必要がある場合がある。
- これでATOMのインストールと設定が終了であるが、MATICAからのDIPアップロードのため、
何かアーカイブ記述を入れておくこと。
ArchiveMaticaのインストール
- PCへMatica.gzをアップロードする。
- {tar xzf Matica.gz}で解凍する。Maticaディレクトリに展開される。
- Maticaディレクトリへ移動{cd Matica}し、
- スクリプト{./buildMatica.sh}を実行する。sudoパスワードが必要な場合がある。
- mcp-server用のデータベースの設定画面では、選ばれている「はい」を選ぶ。
- パスワードは「demo」決め打ちです。(2回)
- メールの設定画面で、「インターネットサイト」を選ぶ。
- システムメール名は例えば、「gmail.com」でよい。
- Usernameが聞かれてくるので、各自決める。このUsernameが
ストレージサーバのアドミニストレータのユーザ名になるのでしっかり覚えておくように。
- メールアドレスが聞かれてくるので、ATOMでログインするときのものにしておくことを進める。
- パスワードは、ATOMでの設定と同じにするとよい。
- これでMATICAのインストールが終了です。以下ブラウザでの設定です。
- Storage Serverにブラウザで接続する。ポートは8000番です。
- ログインユーザはMATICAインストール中に設定したユーザ名、パスワードもその時設定したもの。
- AdministrationタブのUsersを選ぶ。
- Editをクリックする。
- 一番下の「API key」に表示されているコードをコピーしておく。このキーはとても重要です。
- MATICAのDashbordに接続して設定する。最初にアドミニストレータのユーザとパスワードを
設定して、「Create」。
- Storage Server、Server Userと、API keyに先ほどStorage Serverで取得したkeyを
コピーして、「Register」。
- AdministrationタブのVersionは最新安定板の1.12.1になっているはず。
- Archivematicaのインストールと設定は終了です。
ArchivematicaからATOMへのDIPアップロードの設定
- ATOMでの準備:管理者メニューの「プラグイン」を選び、「qtSwaordPlugin」にチェックを入れる。
- Archivematica Dashboardでの設定:AtoM/Binderメニュで以下のデータを正しく入れる。
- Upload URL:ATOMのURLを入れる。例えば「http://192.168.11.3」のように。
- Login email:ATOMのアドミンのユーザ名。
- Login password:上記のパスワード。
- Rsync target:「archivematica@192.168.11.3:/tmp/.」IPアドレスの所はATOMのアドレスである。
- Rsync command:「ssh -p 22」と、sshのポートを指定する。
- 以下ATOMが入っているPCをatomとし、Archivematicaが入っているPCをmaticaと記述する。
端末において、atomのディレクトリはtoolであり、maticaのディレクトリはMaticaであること。
- maticaでスクリプト{./dipUpLoadMatica.sh}を実行する。
このスクリプトでは公開鍵暗号を生成し、
atomの/tmpディレクトリに公開キーをコピーする手続きです。
- atomのIPアドレスが聞かれてくるので、正確に入力する。sudoユーザのパスワードが聞かれる場合がある。
- atomのユーザ名が聞かれてくるので、入力する。atomへ初めての接続の場合、
authenticityのためにキーが良いかどうか聞いてくる場合があるので、yesで答える。
- atomのユーザのパスワードが聞かれるので、パスワードを入力する。
公開鍵id_rsa.pubが転送されたことが表示される。転送先に公開鍵が存在することが確認できる。
- atomでスクリプト{./dipUpLoadAtoM.sh}を実行する。
ここではrsshをインストールし、archivematicaユーザをrsshしか使えないユーザとして作成する。
最後にmaticaからDIPファイルをatomの/tmpにパスワード無しでrsync転送可能にする。
- rsshをインストール時にsudoのパスワードが必要な場合があります。
- rssh.confファイルでrsyncを許可するためにファイルを開く。enterする。
- viでrssh.confが開かれるので、13行目あたりの"#allowrsync"の"#"の所にカーソルを合わせて、
"x"キーを押して#を消去する。
- ":wq"でファイルの変更を書き込んで処理を終了する。
- 念のため、maticaで{sudo -u archivematica rsync -av serverSet.sh archivematica@192.168.11.3:/tmp/.}
でmaticaのユーザarchivematicaでatomのarchivematicaユーザ権限でserverSet.shファイルを
atomの/tmpへ転送してみる。ただし、IPアドレスはatomのIPアドレスを指定すること。
転送先の/tmpにarchivematica所有のserverSet.shファイルが存在すれば、処理は成功したことになる。
ArchivematicaからATOMへのDIPアップロードのテスト