探求しよう「日本語教室」

研究概要/メンバー

研究概要/メンバー

1. 科学研究費助成事業「日本語教師の内省過程に関する研究-研修における授業データ活用の可能性を探る-」(科研番号:17K02862、期間:2017年度~2019年度)

研究概要

 日本語教師の継続的かつ自律的な成長を目指した養成・研修方法を開発することを最終的な目標として、本研究においては、「研修方法の案」を提示するべく、以下の2つを行う。
(1)「生活のための日本語」の授業データ及びその分析結果をもとにした研修用教材の作成、研修効果の検証
(2)他者の授業データ等を用いた研修の可能性と課題の探究

研究グループ

代表者:金田智子(学習院大学) 
分担者:岩田一成(聖心女子大学)、佐藤学(学習院大学)、中上亜樹(学習院大学)、文野峯子(元人間環境大学)、森篤嗣(京都外国語大学)、山口昌也(国立国語研究所)
協力者:宇佐美洋(東京大学)、佐々木倫子(元桜美林大学)、須賀和香子(国立国語研究所)、杜長俊(筑波大学、学習院大学他)、茂木真理(にほんごの会くれよん)、吉田聖子(あけぼの会)

2. 科研「『生活のための日本語』の授業実践に関する研究:研修システムの構築をめざして」(科研番号:24320098、期間:2012年度~2016年度)

研究概要

 以下の3点を目的として、研究を行った。
(1)地域日本語教育に関する議論の基盤作りのための授業データ収集・分析
(2)研修用教材の作成
(3)授業分析手法の検討

 具体的には、日本に暮らす「生活者」のための日本語教室を訪問し、授業の様子(5地域、11教室、98授業)をビデオ撮影した。そして、その映像あるいは文字化資料について、学習者と教師(教室の方針により、指導者、支援者等様々な呼び方がある)の発話の量・質、質問のタイプ、フィードバックの方法、物の利用、等を観点とした分析を行った。さらに、分析結果をもとに、『研修用マンガ教材 日本語教室をのぞいてみると』を作成した。

 生産的な議論や、授業に関する意味のある振り返りのためには、「具体的データ」を用いることが有効である。この考えに基づいて、研修のための教材あるいはリソースを作成することとしたが、作成にあたっては、撮影したビデオ映像を使用する、あらたに映像を作成する、文字化資料を用いる、といった方法も検討された。しかし、研修の試行を通じ、ビデオ映像は、そこに現れる情報量が多すぎて、話題の焦点化が困難な場合があること、文字化資料は分析的に読み取ることができるようになるためのトレーニングがある程度必要となることなど、必ずしも教材としては適当ではないことがわかった。
 現れる情報を絞りつつも、その授業の様子がすぐにわかるものとして、エピソードを「マンガ」化することとした。

研究グループ

代表者:金田智子(学習院大学) 
分担者:岩田一成(聖心女子大学)、宇佐美洋(東京大学)、佐々木倫子(元桜美林大学)、須賀和香子(国立国語研究所)、中上亜樹(国士舘大学)、文野峯子(元人間環境大学)、森篤嗣(京都外国語大学)
協力者:黒瀬桂子(広島市立大学他)、杜長俊(学習院大学他)、茂木真理(にほんごの会くれよん)、吉田聖子(あけぼの会)

研究成果

科研費データベースをご参照ください。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-24320098/