昭和24年(1949)の理学部創設と同時に発足し、60年近い歴史をもっている工作工場は、自ら考え、工夫し、確かめるという学習院大学理学部教育の実践の場として設置されました。独創的な研究・開発を展開するためには、研究の出発点となる実験装置の設計・製作に自ら関わらねばなりません。その様な能力を持つ研究者・技術者を育てることを目標にまた、物質を扱う技術者・研究者として、机上の理論だけでなく、材料の加工を通して物質の特性を体感させることを念頭に置いています。
一流の技術者や研究者になるためには頭だけではなく身体で学ぶことも必要です。物理学科・化学科の学生には必修科目として製図・機械工作などの教育を、また、真空装置をはじめとする各種の実験装置の設計・製作を通して研究のサポートを行っており、自分たちで設計・製作した独自の装置が多数活躍するという成果を上げています。
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