★秋学期使用している教科書

2010年度  秋学期

 畠山圭一 編著

冷戦終焉後、緊張と対話を繰り返す中国とアメリカ。このような現実のなか、国際安全保障の視点より、両大国の対外戦略を分析しながら、本音を明らかにする。同時に、大国間のはざまに揺れる日本の取るべき姿を浮き彫りにする。
国際社会はどう変化しようとしており、日本に課せられた役割とはいかなるものであろうか。そのためには、改めて、冷戦の終焉の意味を問い直す必要がある。(中略)
イデオロギーに世界を統合する力はなく、(中略)今日の軍事技術の異常な発達を考える時、覇権国の交代という歴史のパターンはもはや限界に近付きつつあるのではないだろうか。はたして覇権競争の時代に終止符を打つことができるのか。そこにこそ日本の知恵と役割が求められている。
                                         (本書「はしがき」より)

序章    中国とアメリカ
第T部  米中関係をめぐる理論と思想
第U部  アメリカの国際戦略と米中関係
第V部  中国の国際戦略と米中関係
第W部  米中関係がもたらす衝撃
第X部  米中をとりまく国際関係
終章    米中関係と日本

編著者紹介

畠山 圭一 (はたけやま けいいち)
1955年 秋田県に生まれる
1992年 学習院大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得満期退学
現在   学習院女子大学国際文化交流学部教授

主要著書

『米国官僚組織の総て』 (行研 1990年)
『日米新秩序の構想』 (行研 1995年)
『戦後アメリカ外交の軌跡』 (共著 勁草書房 1997年)
『中国をめぐる安全保障』 (共著 ミネルヴァ書房 2007年)
『アメリカ・カナダ』 (世界政治叢書1) (共編著 ミネルヴァ書房 2008年)

主要訳書

D.・ジョンストン他 『宗教と国家―国際政治の盲点』 (共監訳 PHP研究所 1997年)
ジェームズ・マン 『ウルカヌスの群像―ブッシュ政権とイラク戦争』 (共訳 共同通信社 2004年)

『中国とアメリカと国際安全保障』
―問われる日本の戦略―