inputenc.sty を使ってWebのページをそのままソースに
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emacs 21.3.1(VineLinux 3.1)を使うことを前提とします。また、gedit は、
2.4.1。
- /etc/X11/xorg.conf のFontPath の順序を以下のように変えて、Xを再起
動させておく。
# Multiple FontPath entries are allowed (they are concatenated together)
# By default, Red Hat 6.0 and later now use a font server independent of
# the X server to render fonts.
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc"
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/75dpi"
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/japanese"
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType"
FontPath "unix/:7100"
元々の設定は、以下のようになっている。このままだと、バック・スラッシュ
が¥に表示され、丸数字も表示できるので、Windows用の文字の入ったファイ
ルの編集やメールの受信の際には便利だが、Latin-1 などのフォントセット
が優先されて表示できない(emacs21.3.* では、misc のフォント指定をすること
で、xorg.conf の設定をいじらなくてもいいようだ。自信なし情報)。
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType"
FontPath "unix/:7100"
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/japanese"
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc"
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/75dpi"
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まずは、どこからかドイツ語のテキストを持ってくる。今回は、Firefox で、
http://www.menschenrecht.com/home.htmlを閲覧し、領域指定して、
gedit を開いておき、そこにペーストし、保存。ここでは、
Menschenrechte.txt とし、保存時の文字コードを iso-8859-1 とした。
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emacs でMenschenrechte.txt を開く。
以下のように、きちんとドイツ語の文字が表示されるはず。
注意:すでに開いているemacsに、領域指定してペーストすると文字化けする。
これは、gedit からバッファに文字列がコピーされる際に、文字コードが
utf-8 になっているという説があるが、さだかではない。もしそうならば、
Mule-UCS をインストールした環境で、あらかじめ言語環境と入出力バッファ
も utf-8 にしておけばよさそうだが、emacs 21.3.1 ではうまく動作しない。
emacs 21.4 ではうまくいくらしい(未確認)。
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ここまでできたら、後は、ちょこちょこと LaTeX のコマンドを入れるだけ。
例えば、以下のヘッダーを付ける。重要なのは、inputenc のパッケージ。
\documentclass[12pt]{article}
\usepackage{ngerman}
\usepackage[latin1]{inputenc}
そして、保存する時に、例えば Menschenrechte.tex のようにして、保存する
際の文字コードを iso-8859-1 のように指定してやる。
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ここでは、「やてふ」を使っているが、普段は platex が起動してしまうので、
latex でコンパイルすることを忘れずに。以下は、xdvi でのプレビューの一
部。
たかだかこれだけのこと。しかし、やってみると簡単で便利。
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先ほどのホームページのテキストファイルは、かなり大きく、
Menschenrechte.txt
という名前になっているが、LaTeXの
ソースファイル Menschenrechte.tex はほとんど大きさが変わらない。
さらに、dvi ファイルもそんなに大きくないことが分かる。
[hoge@orara src]$ latex Menschenrechte.tex
This is TeX, Version 3.14159 (Web2C 7.4.5)
(./Menschenrechte.tex
LaTeX2e <2001/06/01>
Babel and hyphenation patterns for american, french, german, ngerman, nohyphenation, loaded.
(/usr/share/texmf/tex/latex/base/article.cls
Document Class: article 2001/04/21 v1.4e Standard LaTeX document class
(/usr/share/texmf/tex/latex/base/size12.clo))
(/usr/share/texmf/tex/generic/german/ngerman.sty v2.5e 1998-07-08)
(/usr/share/texmf/tex/latex/base/inputenc.sty
(/usr/share/texmf/tex/latex/base/latin1.def))
No file Menschenrechte.aux.
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] (./Menschenrechte.aux) )
(see the transcript file for additional information)
Output written on Menschenrechte.dvi (7 pages, 18500 bytes).
Transcript written on Menschenrechte.log.
[hoge@orara src]$ ls -l Menschenrechte.*
-rw-r--r-- 1 hoge hoge 8 May 27 01:36 Menschenrechte.aux
-rw-r--r-- 1 hoge hoge 18500 May 27 01:36 Menschenrechte.dvi
-rw-r--r-- 1 hoge hoge 2555 May 27 01:36 Menschenrechte.log
-rw-r--r-- 1 hoge hoge 15311 May 27 01:35 Menschenrechte.tex
-rw-r--r-- 1 hoge hoge 13112 May 27 01:05 Menschenrechte.txt
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