岡本順治研究室

学習院大学

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OfficeBibliothek の VineLinux 3.1CR(kernel 2.4.27-0vl7)へのインストール[09/09/2005]

  1. [序論]

    Vine 2.6r4に OfficeBibliothekUniversalwörterbuch をインストールした時の記録は、ここ に公表していましたが、その後、同じマシンで、 VineLinux 3.1へアップグレードしたところ、動かなくなり、 再インストール後も、ルートでしか起動できない状況に陥っていました。 今回、ハードディスクのクラッシュに遭遇した結果、 VineLinux 3.1CRをクリーンインストールすることになり、 再度インストールすることになりました。結果から言うと、 ほぼ問題なく動作することが確かめられました。(結果だけを見たい人は、 ここをクリックしてブラウザの「戻る」で戻りましょう。)
    VineLinux3.1では、/etc/redhat-releaseが、消滅したところから、 今回は、tarball からのインストールを試みました。

  2. [前提]

    今回は、クラッシュする以前のハードディスクに、officebib-3.0.2-linux-2.4-intel.tar.gz をコピーしてあったので、それをインストールするという形で進行しました。

  3. [本体のインストール]

    ソースファイル(tarball)を、適当な場所において、展開します。今回は、~/srcです。

     [hoge@oraora src]$ tar xfvz officebib-3.0.0-linux-2.4-intel.tar.gz
      

    すると、officebibliothek.3.0.2 というディレクトリが作られますので、そこに移動して、./setupを実行すると Welcome to the Software Installation Wizard というメッセージが出て、後はウィザードの質問に適当に答えて行けば本体のプログラムのインストールは終了します。

     [hoge@oraora src]$ ls
     officebib-3.0.2-linux-2.4-intel.tar.gz  officebib.license  officebib.remove*  setup*     uninst*
     officebib.install*                      officebib.readme   officebib.sw       setup.xpm
      
     [hoge@oraora officebibliothek.3.0.2]# ./setup

    Officebibliothek本体のインストールには、14.4MB 必要とのメッセージが出ています。

  4. [データのインストール]

    Officebibliothekのインストールが無事終了すると、 最後に、Installation is complete. のメッセージが出て、Closeをクリックすると、 Bestand erweiternのメッセージが出て、 CD-ROM を入れろ、とのウインドウが開きます。

     Legen Sie den Datenträger in das Laufwerk und geben Sie den Namen
     des Laufwerkes ein:
    

    cdrom のマウント場所を指定(/mnt/cdrom/) を入力し、 Zielaufwerk: /opt/officebib として Weiter をクリック。
    もちろん、人によって、CD-ROM のマウント場所は違うかも知れません。
    (私の場合には、このメッセージが出てから、一度、 Abbrechen を選択し、慌ててウルトラベース+ATAPI CD-ROM Drive を取り付けて、再起動しています。 OfficeBibliothek は、前回のインストールで判明した ように、/opt/officebibにインストールされています。)

    以下のメッセージから推測できるように、ここからの部分が、 辞書データと、検索のためのインデックスファイルのインストールであると思われます。辞書本体のインストールとともに、 音声データのインストールも行われますが、□の中のチェックをはずせば、 音声データのインストールは省略可能です。 データのサイズは、合計で、176MBです。 私は、そのままWeiterを選択しました。

    □ Hilfsdatei für Suche im gesamten Text auf die Festplatte kopieren
    Installation dieses Indexes ist für schnelle Volltextsuchen
    erforderlich.
    □ Tondokumente auf die Festplatte kopieren
    benötigter Festplattenspeicher: 176 Megabyte
    

    データの copy が始まり、終了すると、Ende のメッセージに続いて、
    Duden - Deutsches Universalwörterbuch wurde erfolgreich installiert. と表示されて、OKをクリックして、 データのインストールは終了です。

  5. [登録]

    ここまでくると、前回同様、以下のようなユーザー登録を求めるメッセージがでます。 今回はちゃんとユーザー登録をすることにしました。

    Zwei Minuten, die sich lohnen: die Registrierung Ihrer
    Office-Bibliothek!

    Als registrierter Kunde des Verlags Bibliographisches Institut & F. A.
    Brockhaus AG geniessen Sie folgende Vorteile:

    * kostenfreien Support
    * regelmäßige Benachrichtigung über das kostenlose Downloadangebot
    der jeweils neuesten Version der Office-Bibliothek
    * Mitteilungen über günstige Angebote und Gewinnspiele
    * alle aktuellen Infos zu neuen Titeln
    * umfassenden Kundenservice rund um alle Fragen zum Datenträger

    Nutzen Sie die Gelegenheit, sich als Kunde der Office-Bibliothek zu
    registrieren.

    Später registrieren   Jetzt registrieren    Abbrechen

    今回は、ネットにつながった状態でインストールしていたので、 Jetzt registrierenを選択しました。

    すると、 ユーザー登録のデータを入力して、先に進むと、Mozilla が立ち上がり、 http://www.pc-bibliothek.de/index2.html?service/registrierung_office/registrierung_ok.html につながり、 Vielen Dank für Ihre Registrierung のメッセージが現れ、登録終了です。

  6. [UPDATE]

    PC-Bibliothek のページを見てみると、 UPDATEの文字があるので、クリックしてみました。 すると、Download des Updates für Linux もあるではありませんか!

    Version 4.0, Stand 21.01.2005
    
    Für RedHat, SuSE:
    DOWNLOAD (rpm, ca. 9,1 MB)
    
    Für andere Linux-Distributionen:
    DOWNLOAD (tar.gz, ca. 9,4 MB) 
    

    となっていたので、今回も、tarball を選択しました。 officebib-4.0.1-3-intel-linux.tar.gz がダウンロードされます。 後は、上でやったのと同じように、 tarball を展開してインストールしました。
    インストーラーの名前は、どうやら ESP Software Installation Wizard というようです。メッセージには、 Office-Bibliothek 4.0 v4.0.1 (upgrade) と表示されました。

  7. [起動]

    今回は、まだGnome Desktop への登録をしていませんので、 コンソールから、 officebib & として起動しました。 起動後のスクリーンは、このようになりました。

    後になって判明したことですが、tarball でのインストールを選択すると、 /usr/share/applications/ に、きちんと officebib.desktop がインストールされ、Gnome のメニューの「オフィス」 にメニューとしてトップに追加されます。([09/16/2005]追加)

  8. [感想と若干の問題点]

    Version 3 から 4 に上がって、使いやすさが向上したと思います( バルーンヘルプのように、カーソルを合わせるだけでリンク先のデータが見れます。 また、辞書内の全文検索も可能ですし、フォントもきれいです)。
    前回は試していなかった音声データも、ちゃんと再生されます。 設定画面 (AnsichtEinstellungen)で、 Audiowiedergabeという部分が右端に 現れますので、クリックしてAudioplayer に、適切な音声処理用のコマンドを入れます。 OSSを使っているなら、音声処理用のコマンドとして、play です(私は、Alsa-driver のインストールを今回はまだしていないので、 play を入力しました)。 Alsa-driver を使っているなら aplay、 KDEを使っているならartsplay でしょう。

    問題点は、フォントの一部が正常に表示できない、というものです。 音声記号と若干の記号類だと思われます。 例えば、üblich の例では、eigentlichの後ろに、 ÿの文字が出力されていますが、この文字は無意味です。 コンソールには、以下のようなメッセージが出ていました。

    [hoge@oraora hoge]$ xset:  bad font path element (#72), possible causes are:
        Directory does not exist or has wrong permissions
        Directory missing fonts.dir
        Incorrect font server address or syntax
    [hoge@oraora hoge]$ xset:  warning, no entries deleted from font path.
    

    文字通りエラーメッセージを解釈すると、 エラーの可能性は、(1) ディレクトリが無い、あるいはパーミッ ションが間違っている、(2) fonts.dir の無いディレクトリが作られている、(3) font server address あるいは、syntax が間違っている、ということです。 発音記号を見たいという欲求は、それほどないので、まだ、原因究明はしていません。
    ● Gnome applet の「キーボード配列切替え 2.4.2」 を使い、ドイツ語キーボードを設定しておけば、 OfficeBibliothek でもドイツ語のキーボード配列を直接使ってドイツ語のウムラウトやエスツェットの入力ができます。 (もちろん、このアプレットを使って、Mozilla, Firefox でもドイツ語入力ができます。)   

     

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