[2020年度第1回例会]第8回ゾンビ映画研究会のお知らせ
2020年9月13日(日)に[2020年度第1回例会]第8回ゾンビ映画研究会を開催いたします。
※これまでのゾンビ映画研究会のレジュメをご覧になりたいかたはこちら
【概要】
ロメロ·ゾンビがピッツバーグ(ペンシルヴァニア州)の共同墓地から起き上がりスクリーン上を歩き始めたのは1968年のことであった。このロメロ·ゾンビ映画第一作『ナイト·オブ·ザ·リビング·デッド』はベトナム戦争のさなか、かつキング牧師が暗殺された直後に公開され、そのような時代のアメリカの雰囲気をいきいきと映し出した。約10年後に撮られた第二作『ゾンビ』(1979年)では、ピッツバーグの郊外(フィラデルフィア州)にあるショッピング·モールへと舞台が移され、人間とゾンビ、そしてマネキンが等価にモンタージュされるなかで、そこへ集うアメリカ人の消費生活が批判された。第三作『死霊のえじき』(1985年)の舞台はフロリダ州の地下倉庫。地上のそこかしこをゾンビが跋扈するなか、生き残ったわずかな人類が強権を振るう軍人の下で暮らしている。あたかもスクリーンのこちら側では、第40代アメリカ合衆国大統領ロナルド·レーガンが軍事の拡大を断行していた。
この度のゾンビ映画研究会は、ジョージ·A·ロメロのゾンビ映画初期三部作の真打(トリ)をかざる『死霊のえじき』を対象とする。まず上記のような同時代背景を踏まえた上で会員の岡田尚文(映画史、表象文化論)、田原康夫(ジェンダー論)、中里昌平(演劇論)の三氏から当該作品に関する解説をいただき、その上でこれまで当研究会が扱ってきたロメロ·ゾンビ初期三部作を多角的な観点から総括することとしたい。
【開催日時・場所】
日時:2020年9月13日(日)14:00〜15:30(予定)
場所:ZOOM
申込方法について
参加を希望される方はguscscvr1@gmail.comまでご連絡ください。折り返しZOOMのURLをご案内いたします。なるべく作品を鑑賞のうえでご参加ください。