物理学科で学んだことが、社会に出てから、そのままの形で役に立つということは多くないでしょう。
けれど、物理学科では、一流の教員と最先端の研究を一緒に進めていく中で、「困難な課題に直面したとき、原理や基礎に立ち返ってじっくりと方針や対策を練り、それを実行に移して現状を打開していく」という、社会においてもっとも重要な姿勢を学ぶことができます。
今や、どんな職場であろうと、若い頃に身につけた技術や知識は、すぐに古いものになってしまいます。物理学科の卒業生は、新しい局面が訪れても、いつでも基礎に立ち返って考えることができます。また、「どんなに難しい数式を見せられても難しいとは思わない」だけの経験を積んでいるので、新しい理論にも対応することができます。
そういう意味で、物理学科の卒業生は、どんな職場に行っても長年にわたって活躍できるのです。 |