尾仲研究室について

尾仲研究室は、2023年4月1日に学習院大学理学部生命科学科に開設された研究室です。本研究室は、東京大学農学部における2つの寄付講座、公益財団法人発酵研究所による微生物潜在機能探索寄付講座と株式会社天野エンザイムによる微生物潜在酵素寄付講座の人材と研究設備を引き継いでいます。前講座から引き継いだ最新の研究装置を活用し、微生物の隠れた有用性を発掘し、人類に役立つ技術への応用利用を目指します。

微生物は目に見えない生物の総称です。普段、私たちは目に見えない微生物について特段意識することはありませんが、微生物は地球上のほぼ全ての環境に生息し、物質の循環や有機物の分解などの地球環境の維持に欠かせない生物です。また、病原菌や体内常在菌として私たちの健康に、さらには様々な有機物の醗酵生産に関っている重要な生物群でもあります。

さらには、分裂するだけの単純なライフサイクルを有するとこれまで思われていた微生物も、環境中では他者を認識し相互作用することで、「共生」、「寄生」、「中立」、「抗生」、「競争」などの様々な生存戦略を行っていることなどもわかりつつあります。

尾仲研究室では、微生物の有用性、特に放線菌の多様な「ものづくり」に着目し、ゲノム情報やオミックス解析などの最新の技術を取り入れ、彼らの環境中での生存戦略なども考慮しながら、彼らが潜在的に有している素晴らしい二次代謝物や酵素の発掘を行います。

目白キャンパスから望む南7号館
9C3研究室
放線菌Streptomyces sp. TP-A0584の電子顕微鏡写真