茶色の文字で書いてある部分は、相当に細かい仕事の話なので、ふつうの読者の方は読み飛ばしてください。
今週末は研究室の合宿。
そうなると、週末にいろいろと仕事をすることができないので、
というわけで、今日は木曜。
一日たっぷりとあるので、周到に色々なことをやる予定でしたが、もちろん、生き急いで、Raphael との共著の driven lattice gas の高温展開の論文を書いていました。 昨日から書いてます。 今もまだ書いてます。 今夜もずっと書きます。 今夜中には最初の草稿を書き終えて家のプリンターで印刷だ。 明日こそ、自分を追い込んで、周到に来週の準備をする所存です。
昨日は、レッドアローに乗って秩父へ。
電車に乗るや、懸案だった一次元 driven lattice gas の摂動計算の仕上げの計算にとりかかる。 一次元は特殊なので、面倒で最後まで置いてあったのだが、この前、Lebowitz からのメールで「長距離相関はどうなった? とくに一次元でもあるのか?」と聞かれたせいもあって、この際、何の邪魔もなく一時間半電車に乗っている間にやっつけてしまおうと。
一次元では、二次元以上とちがって二次の摂動の項が消えてしまう(メトロポリス君は別だよ)ので、より高次まで求める必要がある。 これは面倒だが、なにせ一次元なので、場合分けなどはきわめて楽だ。
しばし計算していくと、場合分けが終わり、機械的なテイラー展開が必要になる。 すると反射的に MATHEMATICA を立ち上げて単純計算をやってもらおうと思ってしまう。 すっかり MATHEMATICA に依存した体になったしまったオイラなのだった。 一瞬めげそうになったが、なければないで、真面目に対称性を考えて落ち着いて能率的に項を評価していく方針を立てて計算を進めると、やれば、できるじゃん。 ちょうど秩父につく寸前にやろうと思っていた計算は終了。
夜はビールを飲みつつ様々なレベルの雑談。
とくに、入沢さんにおもしろい話を聞いた。 ここに書けそうな話(完全固溶体の結晶成長における非平衡効果とか)書けそうにない話(だから、書けない)など、様々なレベルのおもしろい話。
行きにやった計算を整理して論文に書く形に整理するのにちょうどよい、何の邪魔もない一時間半。
とは思うが、ひたすら寝た。
まだ疲れが残っているが(←合宿でぼくよりも寝てなかった人たち(というか徹夜した人たち(←しかも、三十代、四十代の年寄り))のことを思ってがんばらないといけないのだが)駒場へ行って「現代物理学」。
一次元写像の周期倍増分岐のくりこみ群を、深入りせず、さわりだけ説明する計画だったのだが、簡略化しようとしすぎて間違っていた。 式を書いてそれから話し進めようと思ったら、あ、まずいかなと気づいてぶつぶつ言って、ええい、そのまま行ってしまえと思ったけれど、そこで学生さんからやっぱり新しい関数を定義しないとまずいのじゃないか、とのご指摘。 うううむ。やはり逃げ道はないか、というので、その場で、正しい式を書いてから、ぐっとにらんでくりこまれた新しい関数を定義。 いちおう(符号の書き違い(←授業のあとの指摘で知った。ぼくの頭の中には正しい式が住んでいたので計算もそっちでやっていたのだが、黒板の式は微妙に違っていた)を除けば)回復は完全で話の筋は通ったが、今ひとつ、全体のストーリー性は煮え切らない。 やっぱり、もうちょっと本格的にやらないと面白みが落ちてしまうなあ。
というわけで、講義の途中でドキドキしながら失地回復するという、大学教員ならではのスリルを久々に味わうことができたのだった。 (終わった後で、今日、わざわざ遠方から見に来てくれた人(←どうもすみません)に「せっかく来てくれたのにミスがあったりして、ごめん」と言ったら、まわりの常連の人たちから、今日は(まちがえたから)特に面白かった、との声があがっていた。 暖かいフォロー、ありがとうございます。)
その後、佐々さんのいる16号館(だっけ?)の廊下を歩いていたら、去年までうちにいた大学院生の N さんとばったり遭遇。 「きゃあああ、たざきさーーーん、びっくりしましたーー」と大騒ぎしなかったところに成長を感じます。 N さんとも、しばし廊下で立ち話。 がんばっているようで、なにより。
学習院に戻って南一号館の二階で高橋さんを探していると溝口研に来ているアメリカ人の Mat 君と出会って、立ち話。 そうか、もうすぐアメリカに帰るのか。
自分の居室に戻って、部屋の前で四年の K 君に会って進路について立ち話。
若い学生さんたちとの立ち話は、われわれ大学教員の心の糧です。 筋トレして足腰をきたえて、がんばろう。
暑い日。
会議(←理学部の外の会議なのに、T シャツとサンダル姿で出るようになってしまった私である)に出たあと、明日の統計力学の結晶の格子振動のところの準備。 例年は exponential を使ったフーリエ変換をしていたのだが、ここは物理的には自然なサインを使った方法に切り替えようと思い立ったのだ。
ああ、しかし、サインのフーリエ変換って数学的には汚いんだよなあ。 思ったようにいかないところが次々と出てくるし、計算もいちいち面倒だし、三角関数は普段使わないので加法公式とか忘れかけだし、途中で何度かあきらめて去年の方式に戻そうかと思ったが、ようやく夜には収束。 講義で配るプリントもつくった。 今時めずらしい手書き原稿の印刷だ! かえって値打ちものかもしれないぞ。
と、いいたいが、明日からレポートを採点し、試験問題をつくり、会議に出て、試験を採点し、って感じだから、もう二息か、三息くらいか。
ほんと暑い。 少し外に出て移動するだけで大いに消耗してしまう。
別に、ことこまかに質問して、教員に点数をつけてどうしようとかいうのではなく、コミュニケーションの一つの手段として肩の力を抜いてやっていくのが正しいだろうと思っています。 たとえば、ほぼ全員に「字が読めない」と言われたら、「ああ、おれの字は読めないんだろうなあ」と思ってなんとか努力すべきだし、ほぼ全員に「速すぎる、難しすぎると」と言われたら、ああ、そうなんだなあと思って、というか、それって、きっとぼくだよなあ、まだ見てないけど、でも、考えた上であえてとばしている部分もあるし、考えた上であえて背伸びしてほしいと思ってやっているところもあるし、ああそうですか、じゃゆっくりにしましょう、簡単にしましょうと、あっさり言えるものでもないんだけど、でもまあ、ともかく考えるきっかけにはなるよね。 とか書いてたら、なんかアンケートの結果が気になり始めたぞ。どきどき。 ま、とくに今回が最初だしね。 どきどき。
授業に対する担当教員の熱意を感じましたか?という質問に対して、
強く感じた 感じた 普通 あまり感じなかった まったく感じなかったの五つの選択肢から「もっとも適したもの」を選ぶところがあるのだけれど、ここで、「感じた」と「普通」の両方にしっかりと丸をしている回答が現れたのだ。
最近の若い人たちは、
「あ、フツーに感じましたよ」とかいう言い方をよくする。 愚考するに、この学生さんは、その絶妙のニュアンスを伝えるべく、このような回答をしたのかもしれない、というのは、考えすぎですか、はいそうですね。 集計しにくいので、答えは一つにしてね。
あ、ちょうど一週間ぶりだ。曜日のところを書き直さなくてよかったから楽だった。
実は、昨日、少し長めのを書いたんだけど、やっぱ気に入らなくて没にしてしまった。 こんな書き殴りみたいなのでも、没とかあるんだよね。 アホみたいですね。
来週の大学院入試やオープンキャンパスなど、ばたばたと学期末の仕事をこなしつつ、目前にせまってきた夏の学校や物理学会講演会の準備を急激にしなくてはならない。 だが、書きかけの論文もなんとかしたい。
と、あわただしいわけですが、話は変わって、よく、
あー、いちいち文章をかんがえるのも、みたいに(すんまへん、眠いので適当だった)改行を工夫して、隠れたメッセージを伝えるってのが、ありますよね。
ほんとに面倒で、適当に書いているの
ですが、何か自民敗北とかいわれてま
すが、これは単なるゆらぎみたいに思
われて仕方がない。投票率低いし。
実は、ぼくも、半年ほど前の雑感(1/23)の最後で、さりげなくメッセージを伝えたんですけど、これって巧みすぎて関係者に情報が届かなかったのではないかという不安があるのですよ。 どうですか? 関係者のみなさん。
と、まあ、今そういう話をする必然性が特にあるわけじゃないですけどね。 ふうう。重労働のあとのビールはうまいぜ。 (付記:これが今回の「さりげないメッセージ」だったことはわかったよね? ただし、毎回、こんなに早く採点を終えるわけではありませんし、終えても日記に何かを書くとは限りませぬ。)
おお、まだ 19 日か。
ぜんぜん書いてないですが、実は、公私ともども、猛然と働いています。 自分でもあきれるくらいだな。 おまけに、咳が出るので病院で検査してもらったら、咳は問題ないがお酒を控えろと言われてしまって、真面目に控えているのだ。 言われた日からは2日間断酒! 昨日は飲んだけど、今日も飲まない。 筋トレもしているし(今日も50回ずつ)、健康な感じだ。
二体の driven lattice gas についての自分の計算を論文にまとめ、さらに Raphael との摂動計算の最初の論文もほぼ書き上げたので、なんか、まとめフェイズに入ってしまったようだ。 だから日記を書かないのかも。 その勢いで、ずっと昔、Yamanaka-Oshikawa-Affleck の面白い論文に関連してちょこっとやった(それなりに大事な)ことがあって、そのノートを発掘して、公開できるコメントにまとめあげてしまった。 実は、これが非公開なのをずっと気にしていたのだ。 なんか、治療中の虫歯があったのに、忙しさに紛れて歯医者さんに行かなくなって何年もたっていたみたいな感じ。 で、著者の三人にメールをだしたら、なんと Ian Affleck は日本に来ていて、仙台にいた、ちょっと遠いけど、カナダに比べればすぐそこだ。 (なんか量子系の会議をやっているんだね。 わが教え子(←自発受講者)たる H さんも参加しているのだ。) このあとの Ian の東京滞在のあいだに会いたいとも思うが、なんか、大学院入試とか病院とかがある、あわただしい週ではあるなあ。 あと、跳ね返り係数についての昔のノートも発掘してきた。これも非公開なのが気になっていたんだ。 なんか、友達から借りたままになっている本とかがあって、返さないうちに何年かたってしまって、というのは、どうでもよく、ううむ、この証明難しいなあ。あ、こうやれば超簡単に・・・ならないや。やっぱり、これが簡単にならないところに、ミクロ自由度からマクロ自由度へのフィードバックのありうる系の難しさの本質があるわけで・・ 明日の駒場で今学期の講義は終了。
世間は火曜日だが、駒場キャンパスだけは月曜日(数理研究科を除く)。 学習院ではとっくに試験もおわって夏休みなのに、まだ授業があるんだよなあ、国立大では、じゃねえ、独立行政ナントカ(付記:じゃなくて、「国立大学法人」だそうです)では。
非常勤講師控室から7号館に移動するだけでも、暑さのために大いに消耗する。 駒場とはなんて暑いところだ --- と思ったが、関東全体で酷暑だったらしい。
くりこみ群の講義の最終回。 なんせ前例のない講義なので、なかなか自分でも評価がむずかしい。 学生さんたちの反応は、とてもよかったので、ありがたい。
講義のあと、何人かの「常連」の方に挨拶をしたかったのだけれど、質問が多くチャンスを失ってしまった。ごめんなさい。 また、何かの折りにでも学習院に遊びに来て下さい。 (とくに、きわめて遠方から毎回来て下さった方、どうもありがとうございました。)
粒子数依存性についての佐々さんの指摘は的確。不思議だ。
午前は大学院入試面接。
午後は教室会議。
会議が長引かなかったので、計画どおり、東工大に行って Ian や押川さんに会うことにする。 しばらく東工大に行かないあいだに、「大岡山はとても遠い」というイメージがぼくの中で熟成してしまったらしく、「東工大って、ここから一時間半くらいかかるかな?」と井田さんに聞いてしまったが、早ければ三・四十分で着くということであった。熟成しすぎだった。
実際、駒場での非常勤講師によって渋谷までの距離感が近くなっている私にとって(ていうか、ぼくは渋谷の病院で生まれ、学生時代も二年間渋谷に住んでいたんだけどね)、目黒はけっこう近かった。 山手線のホームを歩きながら、「目蒲線という名称はネカマみたいだから廃止されたのか」とか「『おおおかまや』も同類であるから廃止しないのか」などという小ネタを思いついたが、考えると、それは再発見に過ぎず、ぼくが進歩していないという事実を思い知らされたのであった(3/19/2001)。
例によって猛烈に早口かつ北米アクセントの強い英語で、ぼくでさえ微妙に聞き取れないところが、ところどころ。 講義の方は、猛烈なスピードで板書しまくり、ぼくでさえ微妙にフォローできないところが、ところどころ。 はじめて聞いた学生さんたちにはショックだったろうなと思っていたら、講義のあとで押川さんが「自分が学生の頃、はじめて彼の話を聞いたときは何一つわからなかったので、安心してください」というコメントをしていた。
(話はそれるが) 実は、今、せまってきた「物性若手夏の学校」での講義のイメージを頭の中で作り上げるべく、日々、バックグラウンドで作業しているのだ。 その状況で、Ian のこの講義を聴いたという事実は大きい。 前々から OHP はいっさい使わず、すべて黒板でがりがりとハードな計算をしようと画策していたのだが、Ian が板書しまくる姿を見て、ますますそのイメージが定着してきたぞ。 (そういう、地味で、ハードな講義になりますよ、参加者のみなさん。)Ian と彼らの昔の論文へのコメントについてちょっと話したあと、Ian、押川さんらと食事へ。 ビールを飲んで、ああだこうだと。
咳が出るので病院に行ったのの続きで、(咳とはもはや無関係だが)超音波エコーの検査を受ける。 横目で画面を眺めていると、自分の中身らしきものがリアルタイムで見えるので、おもしろい。 しかし、脂肪肝の気味があるらしいので、だとしたら、おもしろくないなあ。
さらに耳鼻科に行って、(こちらは咳と関係があるが)鼻の穴から内視鏡を入れて喉の様子をみてもらう。 こちらは、カラーテレビの画面が自分の真正面にあって、鼻の穴から出発して喉の奥まで見せてくれる趣向。 鼻毛ゾーンさえ過ぎれば鼻の穴の中はきれいな肉のトンネル。 喉のつきあたりも、食道の入り口や声帯が見えて、いとをかし。 こっちは、とくに悪いものも見えなかったので、すなおに、をかし。
考えてみると、自分の体の中をこうやって「覗く」のは初めてだけど、なかなか興味深い体験ですな。 こういうのって、「自分の体内プチツアー」みたいな感じで、十分にエンタテイメントになりうると思った。まぬけな感想だけど。
学習院大学オープンキャンパス。 学科説明会と研究室見学のお世話をする。
営業活動である。 とはいえ、基本的に、いつも通りのノリでしゃべりまくるのだが。 (必須の説明以外は)ほとんどアドリブなので、一回目と二回目で、かなり違う話になった。
見学ツアーの最後の方で、高校生の息子さんを持つお母様が、「『日々の雑感的なもの』の田崎先生ですね」と話しかけてくださった。 あわあわ。さすがに心の準備が・・・
ついつい意味もなく恐縮する私。 昨日のまぬけな感想の後ろに、心身問題についての哲学的省察を今から追加しちゃだめかな?
オープンキャンパスのあいだに、猛烈な汗をかいてしまった。 買い置きのウーロン茶も飲みきったし、下の自動販売機の冷たい飲み物もほとんど売り切れだし、ここで家に帰って水分補給しシャワーを浴びてから仕事をするのが正解のようだ。
土曜の草木も眠る丑三つ時、IT なナウいヤングのモボであるオイラはネットサーフィンに興じていた(←死語プチ特集)んじゃが、ひょんなルートをたどって、安田涼平氏の web 日記を発見してしまった! 半年ほど前に安田氏のセミナーを聞いた(2/27/2004)あと、彼の web page を見つけたんだけど、そのときに日記は存在していなかった。 どうも、あの直後にアメリカに戻ってから作ったみたいだな。 こいつは一本取られたぜ(←死語プチ特集しかも用例として不適切か)。
安田涼平と言えば、知っている人には説明するまでもないだろうが(ま、誰でも、そうだが)、ATPase における一分子モーターの回転を確認した業績で世界的なスターとなり、その後、研究分野を神経科学に変えてからも面白い仕事を次々としている、はっきり言って、すごい奴である。 実際に会ってみると、エネルギッシュな、ノリのいい人物であった。 おまけに鍵盤楽器の腕はプロ級らしい。 うちの西坂さん(←こっちもすごい)とは昔からの友達。
前に見たときは、いくつかの大学からインタビューに来てくれという誘いがあったくらいの段階で、大学名まで具体的に書いてあった! いくら日本語とはいえ、こんなの公開してやばくないのかなあ、と柄にもなく心配になってしまった。 で、アメリカの人に聞いてみたところ、インタビューに呼ばれたことを公言するのは許されているという話だった。 そんなもんなのか。
今、同じページをみると、すでに「実況中継」は終了し、彼が Duke 大学に職を得たことが書いてある。 日記にも途中経過がちょっと書いてあるので、どうも、一番おもしろいところを見逃してしまったみたいだぞ。ちっ! などといっている場合ではなく、すばらしいお話なわけで、安田さん、おめでとうございます、これからもどんどんいいお仕事をしてください(おれも、するけど)。
朝は、すっかり通い慣れた病院へ。
先生:「その後、咳の具合はどうですか?」すんまへん。 別に病院に来て笑いを取る必要はないんですけど、つい反射的に・・(通院といっても、今のところ検査しかしていない。)私: 「あ、そういえば、昨日今日とほとんど出ないですね。通院の効果が出てきたかな?」
けっきょく、検査の結果、脂肪肝だがそれ以外に悪いところはなし。 飲酒を控え、極度に脂っこいものを食べるのを避け、少し体を動かしなさい、というありがちなアドバイスであった。 いや、別に奇をてらったアドバイスはいりません。 実は、飲酒については、最初に血液検査の結果を聞いた日から、完璧に習慣を変え、「週に一日弱、飲まない日がある」状態を「週に一日程度、飲む日がある」状態に反転させてしまったのだ。 この優等生的反応には、自分でもちょっと驚くほど。 面白みのない奴と言ってやってくれ。
そして、しばらく生活を改善し、再び血液検査を受けてみて今回の結果
GOT 29, GPT 66, gamma-GTP 92 (7/13/2004)と見比べて見ましょうとのことだった。 さてさて、今回の結果を忘れないようにどこかに記録しておかなくてはね。
午後の追い込みで、なんとか、1日目(イントロと、phi^4 模型の定義、摂動論まで)と3日目の題材(1次元スピンレス・フェルミオン系のくりこみ)は確保。 サブゼミではなく講義、ということを敢えて意識し、自分の仕事とはいっさい関係なく、もっともスタンダードな題材をやります。 板書しまくりの真面目な講義です。 硬派の講義です。 (講師は、硬派でも真面目でもありませんが。)
ぼくの妻には、なにかに一生懸命になるとまわりが聞こえなく・見えなくなる傾向が昔からある。 最近は、本や新聞やテレビの他、web に夢中になっている時間も多い。
この前も、「じゃ、お風呂はいってくるからね」とぼくが語りかけているのに、振り向きも返事もせずに iMac の画面を読みふけっている。 「でーい、夫が話しかけているというのに、そんなページなどに夢中になりおって!」と怒ろうと思って画面をみると、妻が読んでいるのは「日々の雑感的なもの」であった。
「でーい、リアルの夫が話かけているというのに、そんなヴァーチュアルな夫に夢中になりおって!」
ちょっと複雑な感じ。
昨日の午後に Hal Tasaki's logW antenna へのアクセス数を見てみたら、なんと、6時から12時のあいだに 195 アクセスもあり、はてなアンテナ全体のランキング(忠実な記録)で34位という上位に入っている。 「娘。アンテナF」とか「ほぼモーニング娘。のアンテナ。」とかいうのに混じっての上位進出である。 おお、「アイドル本人日記アンテナ」というの(なんかメジャーそうだ)に勝っているぞ! すごくなくね? みなさまのご愛顧に感謝いたします。 (しかし、一つ上が「ブタアンテナ」というのは少し考えさせられる。)
だー、夏の学校の講義の準備がおわらない。
とにかく、持つべきものを持って家に帰ろう。 今夜は久々にビール飲むつもりだったんだけど無理かなあ・・
という感じなので、メールのお返事を書くべきなのに滞ってしまっている皆さん、ごめんなさい。
明日は起きてから荷造りと最後の準備をして、昼頃に出発します。 トレンディーでアウトドアでモバイルなオイラなので、PHS の電波さえ届けば、どこにいたって新幹線の中でだってメールを読んだり、日記を更新したりする予定です --- というのはもちろん全くの嘘で、パソコンも何も持たずに行きますので、メールも読みませんし、日記も途絶えます。iPod(もっとも古い型、すでにコネクターが壊れていて動作不安定)だけ持って行きます。
何かオチを考えていた気もするのですが、書いているのを横から妻(←昨日の雑感に少し怒っている)に覗かれているので、緊張してしまってオチを忘れました。ごめんなさい。
では、次はまた来月。