茶色の文字で書いてある部分は、相当に細かい仕事の話なので、ふつうの読者の方は読み飛ばしてください。
今を去ること三十数年。 中学時代の田崎は、何人かの友人と「ロックミュージシャンが年をとったらどうするだろうか」という話をしていた。
友人 A:やっぱし、ハードロックは体力が続かないから無理だろ。すぐ死ぬ奴も多いし。
友人 B:ああ。でも、イエスとかは、おっさんになっても、続けると思うな。
友人 C:確かに。クラシックの人はもちろん年をとってもやってるし。ジャズもじいさんになってもやるよな。
田崎(中学生):なるほどなあ。でも、十年後とかに渋いおじさんになってやっているイエスとか、想像できないなあ。
どこからともなく五十過ぎのおっさんが現れて会話に割って入る。
田崎(現在):君らの予想は正しいな。イエスは、今から三十年以上経ってもやっている。
友人 A:え? し、失礼ですが、どちら様ですか?
田崎(現在):あ、おれ田崎。こいつが五十過ぎになった姿。まあ、ありがちですが、三十数年後の未来からやってきたわけだ。
友人 C:え〜? しかし、言われてみれば、田崎のオヤジさんを老けさせたような顔ではあるなあ。田崎の親戚かな?
友人 B:で、ええと、本当に未来の田崎だとして、お仕事は何をしているんですか?
友人 A:どうせ数学者とかじゃないのか?
友人 C:それか物理学者?
田崎(現在):数理物理学者。まあ、数学と物理のあいだかな。
友人 B:ううむ。あまりにそれらしくて、ひねりがなくて、かえって嘘っぽい設定だなあ。で、他の俺たちは何をやってるか知ってる?
田崎(現在):ええと、君はテレビのディレクターで NHK の番組とかをつくっている。 君は、前に会ったときはゲーム会社でユニークなゲームを作りながら音楽も続けてたなあ。 君は、地元で高校の先生になったと聞いたよ。数学の先生。でも、実は、君とはずっと会ってないんだ。会いたいなあ。
友人 C:ふうん。なんとなくリアルな感じがしてきた。俺は先生になるのか。
友人 A:あ、それでイエスの話だけど。
田崎(現在):そうそう。イエスはずっと続けているんだ。論より証拠で、少し映像を見せてあげよう。ほら。これは、2003 年のモントルーでのライブだ。
田崎(中学生):ちょっ、ちょっと待って、これ何? 映像が動いてる。でも、どこからか映写しているわけじゃないよね。遮っても関係ないし裏から映しているわけじゃない。こうやって持って動かしてもちゃんと映像は映っている。動いている。
友人 B:すごい技術。完璧に SF だ。だいたい、この薄い板だけで装置はどこにあるんだろ?
田崎(現在):やっぱり、こっちに興味をもつよね。当然のリアクションだ。俺だって自分が生きているあいだにこんな技術が完成して驚いているくらいだから。これは iPad というんだ。すべての記憶装置と再生装置がこの薄い板の中に入っているんだよ。
田崎(中学生):ううう。信じられない。
友人 A:未来の技術は確かにすごいが、未来のイエスももっと見せてくれ。
友人 B:ああ、そうだよな。あ、これがジョン・アンダーソンだ。かっこいい。イメージ通りの年の取り方だなあ。
田崎(中学生):確かにかっこいいなあ。あ、この楽しそうにベース弾いてるごついおっさんはひょっとしてクリス・スクワイアーか。なんかイメージ違うなあ。もっとスリムでかっこよかったのに。
友人 A:このドラムのおっさんはアラン・ホワイトだな。
友人 C:おお。リック・ウェイクマンも年をとって太ったぞ。
友人 B:おい。このゼペットじいさんは・・・・ スティーブ・ハウだ。こ、こんなじいさんになるのか。もともとルックスは気にしない人だったけど。
友人 A:ギターうめえ。すごい・・・・ おお、ここの左手はこう押さえるのか・・・・
友人 B:今、リック・ウェイクマンが出ていたっていうことは、パトリック・モラーツはやっぱりクビになってウェイクマンが戻ってきたってことですか?
田崎(現在):まあ、簡単に言えばそうなんだが、イエスのメンバーの変遷は実にややこしいんだ。なんと、さっき見せたライブよりも前には、ジョン・アンダーソンもスティーブ・ハウも抜けてた時期もあるくらいだ。まあ、また戻ったんだけど。
友人 B:ジョン・アンダーソンがいなかったらイエスじゃないだろ。
田崎(現在):じゃ、もうちょっと後の映像を見せよう。これはちょっと画質が悪いんだけどね。
友人 A:うわ。スティーブ・ハウは、いよいよ、ゼペットじいさん全開だ。しかし、ギターはうまい。
友人 C:リック・ウェイクマンは相変わらずだ・・・ あれ? なんか、異様に若くない? さっきに比べると若返ってる!!
田崎(現在):ああ。実はリックは病気になってイエスを抜けたんだ。で、かわりに入ったこいつはオリヴァー・ウェイクマン。リックの息子なんだよな。似てるよね。
友人 C:ちょ、ちょっと、信じられない話だなあ。
友人 B:ジョン・アンダーソンの声がさっきから気になるんだけどな。あれ? こいつ誰??
田崎(中学生):なんか「農場のサム」みたいな奴が歌っているぞ。でも、声はどう聞いてもジョン・アンダーソンじゃないか。
友人 A:いや違う。この声は、ジョン・アンダーソンにものすごく似ているけど、でも、違う。
田崎(現在):さすがだな。こいつはベノワ・デヴィッドというカナダ人のボーカリストだ。イエスのコピーバンドで、ジョン・アンダーソンそっくりのボーカルをやってたんだ。ジョンが病気でツアーに出られなかったとき、クリスが、こいつを発見してジョンの代わりにツアーに連れて行ったんだ。 けっきょく、そのままベノワがイエスのボーカリストになり、ジョンはやめてしまった。
一同、しばらく沈黙
友人 B:なあ、おじさん。その、なんとかいう小さなテレビを見せてくれたり、田崎のオヤジさんに似てたりするから、未来から来たって信じかけてたけど、やっぱり、信じるのやめたよ。 いくらなんでも、リック・ウェイクマンそっくりの息子が代わりにキーボード弾いてるとか、ジョン・アンダーソンとそっくりの声の農場のサムがボーカルをやってるとか、あり得ないよ。
友人 C:作り話にしても、やり過ぎだと思うなあ。俺も。
友人 A:賛成。俺も、その話は信じないぞ。
田崎(現在):お、俺も信じたくない・・・
ノーベル賞の季節。
こちらがどれくらい忙しく、どれくらい時間や心の余裕があるかとは無関係にノーベル賞選考委員会が受賞者を決めて発表して話題を呼ぶ。それならばということで、理学部主催の非公式の解説の会を開く。 賞が決まったら、みんなが顔を揃えられる範囲でなるべく早く開き、ともかく、理学部の中の誰かが科学系の三つの賞の解説をする。 ものすごく近い人(受賞者の友人だったり、ノーベル賞に推薦した人だったり)が解説することもあるし、「どんぴしゃりの人」がいなくて「まあまあ近い人」があわてて知識を仕入れて解説してくれることもある。 恒例になった楽しい行事だ。
ぼくは、ここ何年かは(成り行き上)段取りを決めて司会をする係をやっている。 とはいっても、こういう会があることはみんな知っている(そして、楽しみにしている)ので、受賞者が決まればそれぞれの分野でさっさと説明の係を決めてくれる。ぼくの負担は、ほとんどないのだ。
いや、実は、それだけじゃないのだ。 生命科学科の若手教授の岡田さんは、ロドプシンの構造の決定などで知られる、構造生物学の強力な中堅研究者で、かれの業績は今回の受賞内容とも深く関わっている。 ノーベル賞委員会が出した解説には、かれの論文が四つ(そのうち、三つは筆頭著者)も引用されているし、解説の本文にも二カ所 Tetsuji Okada の名前が登場している。 いやいや、岡田さんがすごいのは前々から知っているし、別にノーベル賞に絡んだから偉いんだっていうわけではないけれど、でも、まあ、こういうのは素直に楽しいよね。
というわけで、化学賞の解説は岡田さんにお願いした。 芳賀さんから聞いた受賞者たちの「人となり」の紹介から始まって、プロらしい、堅実な解説だった。
し か し、岡田さんの頭脳には「自分を売り込む」という回線がまったく存在しないのだ。 途中、(当然の流れとして)ご自身が決定したロドプシンの構造の図がちょっとだけ登場したのだが、そのときも「あ、これは、ちょっと宣伝ですが・・」みたいなことを早口で言ったものの、別に誰がやったとか言わないし、普通に聞いていても、何がどう宣伝なのかわからない。 別に威張れとは言わないんだけど、誇りをもっている業績については、素直に(そして謙虚に)誇りを表明すればいいのになあと、彼の話を聞くたびに、思ってしまう。
もちろん、今日は、これでは終わらせない。 司会がぼくだからね。
岡田さんの講演が終わって、質問に行く前に、ゲリラ的にプロジェクターのスイッチャーを切り替えて、ぼくの MacBookAir に入っている短い KeyNote のプレゼンを映す。 ノーベル賞委員会からの解説の表紙がズドンと現われ、ページをめくれば、Haga の文字。 さらには、Okada があっちこっちに登場していることを素早く紹介。 単に表面的な紹介なんだけど、でも、聞いてるみんなも喜んでくれたと思うよ。
基本的には、ぼくたち教員が面白いからやっているんだけど、他の人も喜んでくれると、うれしいよね。 また、今回は、学生(特に、女の子)からの質問が多かったのは、とてもよかった。
いやあ、土壇場で教えてもらって、本当によかった。 以前よくおかした失敗(たとえば、2003 年 10 月 17 日の日記を見よ(ついでに、一週間後の日記も))をくり返さないですんだぞ。これも Haroche さんのお陰ではないか。ありがとうございます。
朝。冷蔵庫の調子がおかしい、冷蔵庫も冷凍庫も冷えていない --- と妻が言う。
なるほど。まだ氷が解けるほどではないが、確かに、冷えていない。
この家に来る前から使っているから、十年を軽く超している。まだちゃんと動いているだけでもすごいと思っていたくらいなので、こうなったら、買い換えるしかないだろう。 なるべく早く電気屋に行くとして、ええと、この冷蔵庫はかなり大きいので、サイズをちゃんと知っておこう。 妻がカタログを探しに行ったが、ぼくは、扉に書いてる型番を Google に打ち込んで検索してみた。
ヒットしたページを見ると、ごく最近になって、この冷蔵庫の部品(リレー)に欠陥があることが判明したらしく、リレーを無償交換してくれるようだ。 説明されている症状を見ると、もしかしたら、リレーの不具合が現われたのかもしれない。
無料ダイアルに電話したところ、とても丁寧に対応してくれて、(冷蔵庫を買った販売店が既に閉店していることなどがたまたま幸いして)なんと翌日の午後には人が来てくれることになった。 おまけに、電話が終わったあたりで、冷蔵庫も思うところがあったらしく(イマイチの冷え具合だが)動き始めた。
予定された時刻より少し前に(事前に電話で予告してから)メーカーのサービス担当の人がやってきた。
小柄で、丸顔で、とても腰の低い、ものすごく誠実そうな人だった。 恐縮しながら家に上がってきて、てきぱきと準備をすると、さっそく冷蔵庫の引き出しを引っ張り出してから、冷蔵庫を前に移動する。 「申し訳ありませんが、掃除機をお借りできますか?」とのことで、掃除機を持って来ると、冷蔵後の下や裏にたまっていた埃を丁寧に掃除してくれるではないか。 「そんなことまで、申し訳ありません」とお礼を言うと、「いえいえ、ついでですから」と、本当に腰の低い、働き者の人だ。
やはり、問題のリレーには不具合が出ていたようで、新品と交換してくれた。おまけに、上のドアの蝶番やパッキングまでも交換してくれている。最近、ドアの開閉が今一つスムーズではなくなっていたのだよなあ。
2 時間か 3 時間くらいかなあ? 休まず丁寧に仕事をしてくれた。 冷蔵庫はきちんと動いているし、不調だったドアの閉まり具合も完璧になった。
すばらしい。
全部が終わって書類にサインをして「本当にご丁寧にありがとうございました」とお礼を言うと、あちらも、とても丁寧に、不良があったことを詫びてくれる。 そして、最後の最後に、「最近、弊社のことがマスコミに色々と取り上げられていてご覧になっていると思いますが、がんばりますので、どうかよろしくお願いします」と言いながら深々と頭を下げた。
というわけで、購入してから、14 年以上経つわが家の冷蔵庫はすっかり快調になって、今もちゃんと動いている。
メーカーは、もうお察しかもしれないけれど、シャープだ。
かれに会ってから、ますます応援しようという気持になりました。がんばってください。
ふう。 なんだか、やたらと慌ただしい日々だった(←過去完了形)。
特に昨日の金曜日が最後のピークで、たまっていた仕事をまとめて片付けることになり、夕食の頃には完璧にばててしまった。 今日は、少し遅めに起きて、まずは、メールを書いたり、前に書きかけた日記をいじったりといった地味な作業をしているうちに昼過ぎになって、次第に元気になってきたところ。
Lieb 先生は、ぼくの Princeton での二年間のポスドク時代のボスだった人。偉大な数理物理学者である。 量子スピン系を学んだ人は知っているかもしれない AKLT model というのをいっしょにやったのだけれど、それだけでなく、ものすごく多くのことをかれから学んだ。
今回は、量子情報、関数解析、固体・統計物理という三つの異なったテーマでのセミナーがあった。 記録のために、タイトルと要旨を書いておこう。
Several recent results on quantum entropy and the uncertainty principle will be discussed. This is partly joint work with Eric Carlen on lower bounds for entanglement, which has no classical analog, in terms of the negative of the conditional entropy, S1 - S12, whose negativity, when it occurs, also has no classical analog. (see arXiv:1203.4719) It is also partly joint work with Rupert Frank on the uncertaintly principle for quantum entropy which compares the quantum von Neumann entropy with the classical entropies with respect to two different bases. We prove an extension to the product of two and three spaces, which has applications in quantum information theory. (see arxiv:1204.0825)
We discuss the recent proofs (with Rupert Frank) of these useful inequalities. While the sharp version of HLS was known since 1983 its proof required the use of spherical rearrangements. These are non-existent for the Heisenberg group, so a totally new approach had to be found. The basic geometry will be described, as well as the idea of "second variation" in the calculus of variations. (See arXiv:1009.1410, Annals of Math. 176, 349-381 (2012) and see Lieb-Loss "Analysis" for background on HLS and its connection with the Sobolev inequality).
Lieb 先生の簡単な紹介と要旨(日本語)が、セミナーページにあります
今回ばかりはきわめて例外的な事象ということで、ちょっと(というか、日によっては、かなり)我が儘を通して、三日間のセミナーに出席して、そのままいっしょに食事をして話をしてきた。
Lieb 先生の物理よりの仕事は、物理として強力だし、数学としても美しく、いつも無性に感心させられる。 しかも、単にすごい仕事というだけじゃなくて、「いったいどういう思考経路でそういう仕事ができるのかが、ほとんどわからない」というところも特徴的だと思っている。 「物理を突き詰めていって厳密化する」という(ぼくがやっている)路線ではないみたいだし、もちろん、「知っている数学を使って解ける物理の問題を漁る」という(せこい)やり方でもない。 なんか、物理とも数学ともつかない、すごいところから発想が来ているように思える。
木曜のセミナーの質疑応答の最後に、こういうことをコメントして「いったい、どうやって、そんな仕事ができるのか?」という無茶な質問を投げてみたけれど、答えは "It's a secret". だった。 まあ、その "secret" は言葉では表せないものなのだろうと思うんだけど、今回みたいに、全く異なった三つの分野についての全く異なった話を続けて Lieb 先生から聴いていると、なんとなくだけど、その底流にある「かれの深い思考」みたいなものが見えてくるような気もするのだなあ。
幸い、セミナーには多くの人たちが来てくれて、色々と質問してくれたし、その後の打ち上げにも(若者を含む)多くの人が参加してくれて大変に盛り上がった。 途中から、若い人が次々と Elliott が書いた本を引っ張り出してきて、かれにサインをもらっていたのが印象的だった。
木曜のセミナーの前には、かなりの時間を使って、ぼくらの拡張クラウジウス関係式の話を聴いてもらった。 Elliott は、なにせ Lieb-Yngvason をやった人だから、操作的熱力学についての理解は深い。 とても真剣に「そこは、こうすればいいのではないか?」、「いや待て、何故そうなる?」などと質問・コメントしながら聴いてくれて、きわめて面白がってくれた。
やはり、うれしいことだよね。
さ、慌ただしい日々も終わったし、仕事しよ。
いろいろと体制と立て直しながら、少しずつ仕事をしている。特に、ずっと書きかけの非平衡熱力学関係式の数理物理の論文を書いている。 しかし、自分でも言うのもアレだけど、俺にしては、のろい。
いや、単に書いているというだけじゃなくて、やるからには、これまで(物理的議論で)示した命題はできる限り数学の定理にしてしまえというので、新しい定理を証明しているので当然ながら時間はかかるのだ(ただし、どういうクラスの問題について、どういう方針で証明を進めればいいかが見えてしまった後では、道はだいたい決まっているわけで、あまりクリエイティブな仕事ではないよなあ)。 あと、「定理の見せ方」というか、どういう設定で結果を提示するのがもっとも意味があるかについても、随分と悩み試行錯誤してしまう。
あと、この一連の結果に初めて接する(特に数学よりの)人がしっかりと理解してくれるように工夫して丁寧に論文を書かねばならない。イントロだって、非平衡物理をほとんど知らない人向けに書き下ろすべきだと思う。これもクリエイティブな仕事ではないけど、やっぱり重要なことで、本気を出してやらないといけないのだ。
というわけで、もちろん「瞬殺」で終わるような仕事じゃない。そうはわかっていてるけど、でも、俺にしてはのろすぎ。 がんばれ。
今日は、ぼくが担当している S 君の発表だった。 それで、最近は彼の発表準備に付き合っていたから自分の仕事をする時間がなかったのさ --- と言えば論文の進みが遅い言い訳になりそうだけど、実は、そんなことは全くなかった。 プレゼン資料についても発表の仕方にしても、ぼくは、いくつかの段階でごく短いアドバイスをちょろちょろっとしただけ。 しかし、今日、聞かれた人は同意してくれるんじゃないかと思うけど、(臨界現象もほとんど知らない初心者に向けた)phi^4 模型の臨界現象のくりこみ群(イプシロン展開)による解析の解説としては、今日の S 君の講演を越えるものはなかなか考えられないのではないだろうか? 要するに、素晴らしい出来だったと思っている。
もちろん、今までも、素晴らしい発表をしてくれたぼくの学生は何人かいたのだが、
(発表のクオリティ) ÷ (ぼくがかけた時間・手間)という尺度を使えば、今年の S 君がこれまでで最高点ではないかと思う。