第1部  国際政治学

     
第1章  新しい学問の始まり
           ・ 政治学における目的と分析
           ・ ユートピアニズムの果たす役割

     第2章  ユートピアとリアリティ
           ・ 自由意志と決定論
           ・ 理論と実際
           ・ 知識人と官僚


         第2部  国際的危機

     第3章  ユートピア的背景
           ・ ユートピアニズムの基盤
           ・ 植え替えられたベンサム主義
           ・ 理性主義と国際連盟

     
第4章  利益の調和
           ・ ユートピアンによる合成
           ・ 自由放任の楽園
           ・ 政治におけるダーウィニズム
            ・ 国際調和

     第5章  リアリストからの批判
           ・ リアリズムの基盤
           ・ 国家的利益と普遍的福利
           ・ 利益の調和に対するリアリストの批判
           ・ 国際主義に対するリアリストの批判

     第6章  リアリズムの限界


・ 左派と右派
・ 理論と政治
・ 世論の理想化
・ ユートピアニズムの強敵
・ 診断の問題
・ 平和に共通の利益を見る考え方
・ 国際的経済調和
・ 調和の崩壊
・ 思想の相対性
・ 思想を目的にあわせる
・ 平等の原則
・ 全体の福利と部分の福利
・ 現実主義者の法の見方
・ 政治社会の機能としての法
・ 不公正な条約
・ 力の手段としての条約
・ 新しい国際秩序における力
・ 新しい国際秩序における道義
・ リアリズムのあたえる衝撃


         第3部  政治・権力・道義

     第7章  政治の特質

     第8章  国際政治における権力
           ・ 軍事的力     ・ 経済的力    ・ 意見を支配する力

     第9章  国際政治における道義
           ・ 国際道義における特質
           ・ 国際道義の諸理論
           ・ 国際道義について普通に考えられていること
           ・ 個人の道義と国家の道義との差異
           ・ 国際共同体というものが存在するか


         第4部  法と変革

     第10章 法の基盤
           ・ 国際法の特質
           ・ 自然主義者の法の見方

     第11章 条約の不可侵性
           ・ 条約の法的及び道義的妥当性
           ・ 強迫下に署名された条約

     第12章 国際紛争の司法的解決
           ・ 裁判に付しうる紛争と裁判に付しえない紛争
           ・ 「すべてを仲裁に」の考案
           ・ 「政治的」紛争に司法的手続をとる見当違い

     第13章 平和的変革
           ・ 政治的変革における力の役割
           ・ 政治的変革における道義の役割


         結  論

     第14章 新しい国際秩序への展望
           ・ 旧い秩序の終わり
           ・ 国家は力の単位として存続するか


E.H.カー 著
井上 茂 訳
岩波書店 1996年1月
畠山ゼミ 教科書紹介
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