「行政学演習」 ~ゼミの紹介~
○概要 本ゼミでは、自治体(又は中央政府)の組織や政策過程を理解するための理論及び調査・分析・発表の技法を学ぶ。文献講読と参加者各自の調査が、ゼミ運営の両輪となる。両者を並行して進めることによって、理論や技法の理解が深まると期待する。 ○進め方 ・基本的テキストの輪読:政府・自治体の組織や政策過程について論じた文献、調査技法を学べる文献、自治体の実態が描かれた文献を選定し、担当者を決めて輪読する。全員が論点メモを作成し、担当者が司会を務める輪読法も併用する。 ・参加者による調査と進捗状況の発表。 *このゼミは、実証研究(の真似事)の遂行とその方法の習得を目的とするため、文献の講読量は他のゼミに比べてやや少なめとなります。 ○調査 地方自治体(中央政府)の政策及び組織のあり方を探求する。たとえば、なぜA市ですぐれた政策を展開しているのにB市ではそれができないのか。C町で効率のよい事務処理が行われ、全国的に注目されているが、それはなぜか。こうしたテーマを設定し、1年間の調査、文献講読、討論を通じて、答えを探求するとともに、4年次における卒業研究を遂行できるだけの力をつける。 参加者は、各々が興味のある政策分野、地域、自治体などを選定し、文献を読み、実際に現地に足を運んで調査を行なう。4年生は就職活動が一段落したら直ちに調査に入り、2学期末には卒論の第1稿を完成させる(これを提出しない者は、卒論指導の履修を認めない)。3年生は1、2学期に研究テーマを絞り、関連文献の講読と簡単な調査(夏休み・秋休み)を行う。3学期末には、レビュー論文(主に文献から知りえた研究テーマの概要や解明すべき疑問を論じた論文。卒論の第1章となりうるもの。A4版5枚以上。)を提出すること。 ○履修資格 ・地方自治体の政策に興味をもち、実地に足を運んで調査することが苦痛でない者 ・行政学及び都市政治学・地方自治論の履修を強く勧める。 ・必須ではないが、計量分析入門の履修を勧める。 ○評価 ゼミには必ず毎回出席することを前提に、ゼミへの貢献度及び発表によって評価する。 ○授業内容 【1学期】 【2学期】 テキスト 伊藤修一郎著『政策リサーチ入門』東京大学出版会 2011年 3年生: テキストと参考文献を読み、研究計画をできる限り具体化する。できれば秋休みまでに事例研究をひとつやってみるか、卒論・ゼミ論の第1章・第2章になるようなもの(テーマや問題の背景などをまとめたもの)を書くことをめざす。 10月3日 各自テキストの第1章、2章を読んで、リサーチ・クエスチョンを掘り下げ、仮説をたててみる(両方が無理な者は片方だけでもよい)。1-2ページのメモにまとめ、ゼミで報告する。テキストの内容は、分担発表形式をとらず、全員が読んできたことを前提に、講師が質問する形で確認する。 10月13日or14日(補講) テキスト第3章、第4章を事前に読んで、検証方法を各自が検討する(前回同様、メモを配って報告)。 10月17日、24日は上記の内容を繰り返し、10月中に研究の方向性を固めることをめざす。 11月は参加者の進捗状況に応じて、更に研究発表を続けるか、別のテキストを読むか決める。 *ゼミ受講者は自分の報告をすませればよしとせず、他の参加者の発表を聞いて質問・コメントするなど、ゼミに対する貢献を果たしてください(コメントをもらうだけのフリーライダーにならないように)。
1 伊藤論文講読(アジェンダ設定) 2 青木論文講読(教育政策の決定と分権) 3 休講? 4 1月18日 休講 5 1月23日 長野論文講読(都市計画の決定と審議会) 6 1月30日 柳論文講読(政策廃止) 7 2月6日 プレゼン準備:各自リサーチクエスチョンと仮説を用意して、発表の概要を示すこと。グループ討論でアイディアを深めてもらいます。 8 2月13日 林論文講読(港湾政策と中央地方関係) 9 2月20日 山田論文講読(茨城県知事選挙) 10 2月27日 16:45~19:00 共同利用棟A101
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