占いと国政政治
(2005年度法学部広報誌より抜粋)
- 私の専門領域は国際関係論ですが、特に政策決定者の選択(決定)に注目しています。昨年のことですが、ゴルバチョフとともに冷戦を終焉に導いたことで知られているレーガン元大統領が亡くなられました。真偽のほどは定かではありませんが、そのレーガン元大統領が在職中にナンシー夫人の占いを頼りに重要事項の決定を行っていたというニュースが何年か前に世界を駆けめぐったことがあります。まさか、冷戦の終焉が占いによってもたらされたということはないでしょうが、困難な選択に迫られた人間の最終的な決定とはあながちそんなものなのかも知れません。自分の人生における重要な選択、また日々の子細な選択を少し振り返ってみると面白いかも知れません。