日々の雑感的なもの ― 田崎晴明

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茶色の文字で書いてある部分は、相当に細かい仕事の話なので、ふつうの読者の方は読み飛ばしてください。


2011/5/1(日)

最近はすっかり硬派科学者日記路線を突き進んでいる「日々の雑感的なもの」なので軽いことは書かないつもりだが、新曲(って、もちろん Perfume のだよっ!)「レーザービーム」は多感な若者の時期にテクノポップアイドル歌謡の誕生という歴史的転回に曝された経験を持つわれらが世代を精密機械のごとく完璧に狙い撃って完膚無きまでに骨抜きにしてしまうおそるべき楽曲であり生声に近い三人の声もここにテクノ歌謡の究極の完成形があると言い切れるほどに素晴らしく未だダンスは見ていないのに三人が踊る姿が目に浮かぶような気さえして原稿を書いていても掃除をしていても頭のなかでローテーションし続ける 5 月の始めであった。

先週末からずっと公私共々に用事がたくさんあって休まず活動していたせいか、なかなか元気が出てこない。 「ゴールデンウィーク明けまで」タグがついた宿題の進み具合も(当社比では)まあまあといったところ。

しかし、すぐ近くに、ぼくとは桁違いの量の宿題をためて毎日のように朝から晩まで原稿を書き続けている人(まあ、ぼくの妻なんですけど)がいるので、相対評価の結果、こっちは余裕な気がしてしまったりする(あ、しかし、料理はしてくれています。念のため)。


前回の日記(4/28)で「34学会(44万会員)会長声明 」についての意見を書いた。

考えれば考えるほど情けない話で、こんなものに関わって頭を使うのは時間の無駄だと強く思う。 ただでも自分の仕事の時間が足りないわけだし、もし震災・原発事故関連のことがらに時間とエネルギーを使うのであれば(一部の人たちがやっているように)福島県の学校での被曝量の問題や各地での放射線量の測定のことなどに集中することのほうがずっと意味がある。 会長さんたちが集まって書いた文章にケチをつけても、なんら世の中のためにはならない。

そうは分かっているのだが、どういうわけか無性に気になる。 時間が経っても不快感が消えず、しっかりと文句を言わなければという気持も弱まらない。 なんでだろう? 別に会長さんたちに個人的な怨恨はないよ。

なぜ引っかかっているか自己分析する。 34学会の会長たち(というより、これを起草したと思しき学術会議の人などの中心人物)にこのような声明を出せという外圧がかかったとはなかなか考えにくい。 ならば自主的に「よかれと思って」やったのだろう。 そうだとすれば、多くの「偉い人」たちが、こういうものを公にするのはよいことであり、学界からも世間からも賞賛されると素直に思ったということになる。 この事実が、ぼく自身の考えとあまりに異なるこの状況認識が、辛く、重くのしかかるのだ。 かれらとぼくのあいだには、科学のありかた・科学者のありかたについて絶望的なまでに埋めがたい意見と感覚の隔たりがある。 (この「隔たり」について明文化して考えていくのはこれからの課題だが、誤解されることを覚悟した上で、きわめて大ざっぱなことを書いておこう。 ぼくは科学というのは人間の文化の根幹で人間のあり方そのものと言ってもいいと信じているが、だからといって、別に科学者が偉いとは思っていない(部分的に偉い人は少しいるけど)。たぶん、「かれら」は(かれら自身を含む一部の)科学者は偉いと思っているんだという気がする。科学そのものについてどう思っているかは想像もできないのだが。)

しかし、この認識の相違について嘆いているだけでは何一つ改善しない。 長期的には、書いた物や講義を通して、少しでも科学者の認識を(ぼくが信じている)まともな方向にもっていくことを目指すしかないと思うし、まあ、それが唯一の真に効果のある活動だと思う。 そして、どうせやるんだったら、短期的にも、言うべきだと思うことは明確に言って、抗議すべきことには抗議し、質問すべきことには質問すべきなんだろう。 だからといってすぐに何かが改善するとはまったく思わない。 次回、いや、次々回、もっと先に同じようなことがあったときほんの少しでもましな方向に動いてほしいと願いつつ、ただ淡々とやる。

というわけで、宿題もボチボチ進んだので、ここらで物理学会の一会員として会長にむけた公開の質問状を書こうと決めた(宿題や講義がなければ金曜に書いてただろうなあ)。 くり返すけど、こんな質問状を書くよりは、放射線の測定についての解説を書く方がずっと意味があると信じていることに変わりはない。 ただ、そちらについては、ぼくなんかよりはるかにふさわしい人たちががんばってくれているので、ぼくは(ほとんど自己満足に近いと思いつつも)真面目に質問状を書いてみようと思う。


最終的には学会の事務局に送って、web でも公開しようと思うけれど、とりあえず、ここに下書きを「下公開」する。

何人かのご意見も聞いたうえで、けっきょく「ストイック路線」でいくつかの事実関係だけを問いただしている。 「声明」がまったく国民へのメッセージになっていないこと、科学者としてこの事態を受け止めて立ち向かっていこうという真摯な態度がまったく見えないことなど、本質的な批判には踏み込んでいない(付記:こういった点については、内村直之さんの 5 月 2 日朝の Twitter での一連の発言がきわめて明解です)。 回答が来たらそれを踏まえてしっかりとした批判を書いて学会に出すべきかな? ま、そこはぼく自身の忙しさや仕事の進み具合などとの関連で決める。

お気づきの点や改善のご提案などを送っていただければ、ありたがく参考にさせていただきます(以下の草稿は必要に応じて断りなく修正します)。 ただし、最終的には、あくまでぼく個人の名前でぼくの責任で出すつもりでいます(会長にさからって学会を追放されるとしたら、オイラ一人で十分だから!(注意:これは冗談です。そういうことで学会を除名になることはあり得ません。回答が来なかったり回答が不満だったりして、ぼくが怒って勝手に退会する可能性はありますが。)


2011 年 5 月 X 日

日本物理学会会長 永宮 正治 殿

日本物理学会会員 田崎晴明
所属:学習院大学理学部
連絡先:hal.tasaki@gakushuin.ac.jp

「34学会(44万会員)会長声明 」についての質問(草稿)

4 月 27 日に発表された「34学会(44万会員)会長声明 」(以下、「声明」)には、基本理念・基本姿勢をはじめとしてまったく賛同できない点が数多くあり、物理学会が名を連ねていることを大変残念に思っています。

ここでは深い内容には立ち入らず、物理学会会員の一人として「声明」の性格を理解するため以下の(主として技術的な)点について質問させていただきたく思います。 お忙しいとは存じますが、要点と事実関係だけで結構ですので、早めにご回答をいただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。

なお、この「質問」は物理学会事務局を通じて会長と理事会に送らせていただくとともに、web上で公開いたします。 いただいたご回答も原則としてすべてweb上で公開させていただくつもりでおりますのでご理解ください。

  1. 情報発信の目標を「国内および国際的な原発災害風評被害を無くす」ことに絞った点について:
    「風評被害」が憂慮すべき問題であることに異論はないが、多くの人々にとってより切実なのは「実質的な被害(の可能性)」だと私は考えている。 34 学会が真摯に情報発信に取り組むのであれば、原子力発電所の事故の今後の展望、推定される被害とそれへの対策などについて、正確かつわかりやすい情報を発信する(あるいは、そのための体制を整える)のが重要ではないだろうか?  「声明」において敢えて「風評被害」にしか触れなかった理由、また、今後の情報発信を「実質的な被害」にまで拡大する可能性があるかについて伺いたい。
  2. 「風評被害」の原因の認識について:
    「海外マスメディアの報道に必ずしも科学的に正確でない情報が氾濫し国際的な風評被害を招いています」とあるが、「風評被害」の原因は海外のマスメディアだけだという主張だろうか? 実際には、日本のマスコミの報道姿勢、あるいは(それ以上に)政府や東京電力の情報発信が不十分で内外の不信感を高めたことが「風評被害」を強くしたと私は考えている。 この点をどう認識されているか伺いたい。
  3. 「正確な情報を発信」するための体制について:
    混乱した情報が錯綜する現在の状況で「正確な情報」を入手するのはきわめて困難なことと想像される。 今回の情報発信の計画では、どのようなルートで正確な情報を入手する予定(あるいは、既に入手しているのか)については強い興味がある。この点を伺いたい。 また、34 学会が共同で情報を発信する際、「情報が正確である」ことをどのようにして評価・認定するのか、その具体的な方法についても伺いたい。
  4. 情報発信の時期と手段について:
    上述のように私は「風評被害」に限定した情報発信には疑問をもっているが、いずれにせよ「我々34学会学会長は努力を惜しみません」と宣言した以上は本格的で有効な情報発信を早急に(遅くとも一ヶ月程度以内に)行なわなければ国民への重大な背信行為になるだろう。 既に情報発信の準備は進んでいるものと察するが、情報発信を開始する具体的な時期と情報発信手段について伺いたい。
  5. 提言2の趣旨について:
    提言2とその趣旨説明が理解できない。 一段落目にある「予算を無駄なく,そして効率的に使用するためにも,柔軟できめ細かい対応」という表現はあまりに漠然としていて意味がわからない。そもそも、予算を「無駄なく、効率的に、柔軟できめ細かく」使うのは震災とは関係なく当たり前のことではないのか?  第二段落では大型設備に話が移り、高エネルギー研究所とJ-PARCという二つの具体的な大型施設の名称が挙げられている。 第一段落とあわせて読むと、これら大型設備に重点的に予算を配分せよという主張とも読めかねない。 言うまでもなく、被害を受けた「多くの学生,若手研究者にも利用されている」施設は他にも無数にある。 また、少数の大型施設の復興と多数の小規模の施設の復興のバランスをどのようにとるかは重要な難問であって、今回のようなトップの宣言で決めることではないだろう。 以上は、私の誤読にもとづく疑問かも知れないが、もとの声明が不明瞭なのは事実だと考えている。 以上の疑問をふまえて意図された趣旨についてご説明いただきたい。
  6. 「声明」に物理学会が参加する際の手続きについて:
    「声明」は 34 学会の会長名義で出されているが、タイトルに「44万会員」と明示し、本文でも「我々,34学会(44万会員)は・・・」や「34学会は国や各国の学会と連携し・・」のように「34学会」を主語として使っていることから、学会の(総意とは言わないまでも)意向を反映したものとみなされうると考える。 物理学会として声明に名を連ねるにあたり、学会員の意向をどのような形で確認したのか(代議員へのメーリングリストでの意見聴取、理事会での承認など)を具体的に伺いたい。

以上


2011/5/3(火)

ゴールデンウィーク明けまでの主要な宿題の一つが、ほぼ終了。

数理物理にからむ自分の中心的業績を後世に伝えるために説明して下さい.
という、ちょっと自尊心をくすぐる執筆依頼なので、短い物だけれど一生懸命に書いたつもり。

本当は 4 月はじめが締め切りだったのだけれど、震災あとスケジュールがわからなくなって完全に放置してしまった。 一応、連休明けまでのばしてもらって脱稿。 著者は数十名ということなので、もっと遅れる人も多いんだろうけど、ぼくは比較的若い執筆者ではないかと勝手に推測して、ちゃんと(二度目の)締め切りを守るのである。


学術会議のページ
Report to the Foreign Academies from Science Council of Japan on the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident (released on 2 May 2011)
という文書が出ている。

主に国外の学界に向けた淡々とした状況のまとめ。 基本的には、普通に発表された内容を時系列的に文章にしたもので、特に、これまで入手できなかったデータとか深い解析とかがあるわけではない。

「34 学会会長声明」の中心になった人たちと、この文書を書いた人には重なりがあると思われるが、「提言3」の

国内および国際的な原発災害風評被害を無くすため海外学会とも協力して正確な情報を発信します
が、この文書ってことはないよね?  そもそもこの文書に 34 学会は関係ないし、この程度の既出情報のサマリーで海外マスメディアに強い影響があるとは思えない。

いずれにせよ、永宮会長もこの文書に名前が出てくる一人だから、公開質問状の該当部分に反映させたほうがいいかもね。


2011/5/9(月)

駒場での「現代物理学」。おお、すでに 4 回目ではないか。


「時間」がテーマということで、ゼノンの入りから背理、じゃなくて、ゼノンの背理から入り、そのまま調子に乗って、よっしゃ、ゼノンに納得してもらうぜ、アキレスにもわかってもらおう、亀にも喜んでもらおうじゃないかと、実数論の講義を始めてしまった。やっぱりゼノンに聞いてもらうなら、切断でやるしかないというので、有理数の切断を使った実数の構成である。

最初は名著「解析概論」の付録を参照しながら講義のネタを作るわけだが、例によって,少し進むと高木貞治先生のやり方が気に入らなくなってきて(←なんて不遜な奴だ)自分で色々と工夫した独自路線になってくる。

しかし、これは(当然だが)なかなかヘビーな計画であることがわかった。 なんせ収束の定義(つまり \(\text{$\varepsilon$-$N$}\) 論法)を熱く説明したりするところからはじまって、途中をすっとばすことなく実数を厳密に定義して加法とかも定義していこうというのだから、分量的にも、また、初学者が把握すべき概念の総量的にも、生半可な物ではない。 なかなか肝心のところが伝わらないもどかしさが高まっていく上に、「独自路線」に穴がみつかってその場で「おお、どうしよう」と言ったり --- というのが、二週間前の前回の講義。

これではいかんぞというので、しっかりと準備をやり直し、あくまで「独自路線」を貫くということで穴を埋める補題を証明し、さらには、学生さんが復習できるようにここまでの話をしっかりとまとめた講義ノートを作成することにした。 これが、「ゴールデンウィーク明けまで」タグのついた宿題の最後の一つというわけ(実は、「ゴールデンウィーク明け直後まで」タグのついた宿題がまだあるんじゃがね)。 昨日は、ほとんど朝から晩までかかりきりで、これを進めて全部で 8 ページの講義ノートも完成。 で、そのタイミングで、少しだけ別の(楽しくない)作業にも時間を使う。これね。 その後も、ひたすら講義の準備。夜は寝る寸前まで(すみません、ウソでした。寝る前に妻とビールを飲み始める寸前まで)ずっとノートを再構成したり読み返したりしていた。


で、今日の講義。

最初は、たくさん抽象的な証明をしなくてはいけないなあ、やっぱり数学に時間を取りすぎたかなあという感じで少しもやもやしていた。 しかし、次第に実数が創られてくると、なんだか知らないがどんどんとテンションが上がってくる(かの(名前は出せないけど)S藤さん(←ほんと、あの人なんだよ!)が「もぐり」で出てくれていたことも関係あるのかな?)。 やはり、これは教える価値があった。

話がデデキントの切断の定理に及ぶころには,アキレスだかアルキメデスだかに憑依された感じになってきて、「アキレスがゴールする時刻が存在するか?」という「つかみ」の議論を思い出しながら、実数の本質、有理数と実数との本質的な相違について異様なテンションで語っていた。 もはや実数論を教えるプランに微塵の後悔もない。 むしろ「時間の物理」についてじっくりと議論するのであれば実数の構成について話すのは必然であり、「アキレスと亀」から説き起こした以上は切断によって実数を定義するのはもっとも自然な流れであり(きっとゼノンが俺の講義を聞いたら感動して死ぬ! もう死んでるけど)、一定以上の論理的能力をもち「物理学における時間」にひかれて集まってきたこれらの若者たちはにとって実数の構成はこの世に生まれてきたからには知っておくべき重要なことがらの一つのはずだというゆるぎない確信に満ちて話しまくっていた(もちろん、定期的にギャグもとばしている。実は細かいネタはよく覚えていない。さっき(名前は出せないけど)瀬T さんの Twitter をみて、「あ、俺そんなネタも言ったんだ。おもろいやんけ」とか思った)


当然ながら、そうやって全力で(しかも、アルキメデスとかに憑依されて)講義したあとは、めいっぱいドーピングしてオリンピックの試合に出たあとみたいに(ま、そんな経験ないけど)、完全にばててヘロヘロになる。 講師控室に戻る足取りもふらふらとしているし、階段は(万が一落ちたりしないよう)手すりに手をかけてゆっくりと一段一段と上がっていくというレベル。

少し休みつつ食事をしたあとは、約束通り佐々さんのところへ。タイル模型の統計力学について聞くことになっている。

ちっとも回復しないので、佐々さんのオフィスで椅子に深く座ってなるべく楽な姿勢で話を聞く。 しっかし、こんなヘロヘロだし頭も疲れているし、話を聞いても何も分からなくて駄目なんじゃないかと自分でも心配しているのだが、話が始まってみるとなんのことはない。電源がなくても再起動である(暴走はしないよ)。 矢継ぎ早に佐々さんに質問し、ホワイトボードで「タイルの色の足し算」の計算をし(これで佐々さんに質問した「補題」は証明できたことになる)、それから佐々さんの低温展開のプランをしっかりと理解しながら聞いた。 なんというか、面白そうな新しい問題があればそれに飛びついて全力で理解するっていうのは、ぼくらの半ば本能的な習性なのだね。多少疲れているくらいではびくともしないのだ。


さすがに学習院に帰り着いたところでソファーに倒れてしばし仮眠。

起きたところで、少しだけ(楽しくない)作業。これどす。質問状を学会に送るときは、ちょっとドキドキしたじょ。 で、少しは本業の仕事もして、それから学生さんの就職活動のお手伝いを少々。

なんとよく働いた一日であろう(あくまで当社比だけど)。 けっこう遅い時間になったけれどビールを買い込んで家に向かうのであった。


2011/5/12(木)

今年も健康診断の時期になった。ある時期から人が変わって健康に気を使うようになった私はもちろん受診するのである。

健康診断を受けるということになれば、だいたい一ヶ月くらい前から暴飲暴食を避け運動を多めにし、さらに、直前の一週間くらいは禁酒して夜食を避けるのが定石である。とくに、後者の一週間前からの禁酒をするだけで、中性脂肪とかいくつかの項目は劇的に変わるらしい(要するに結果はそれほど気にしないでいいということなんだけど)

しかし、困ったことに、今年は妻もぼくも忙しい生活が続いたせいもあって、つい、夜更かししたり、夜食したり、夜に酒を飲んだりというのがずっと続いてしまっていた。 はじめは火曜に受診しようかと思っていたが、それだと本当に不摂生な暮らしの不健康診断になるので、できるだけ遅くすることにして、最終日の今日に受診することに変更。

そして、急遽、健康な摂生ライフに移項すべく、火曜日と水曜日は二日間連続で禁酒を断行! さらに、水曜日には久々にプールにでかけてきちんと 1000 メートルを泳ぐという健康派!! さあ、どんと来い、健康診断・・・

幸い朝は(曇り空ではあったが)雨は降っていなかったので、自転車で大学に来て朝一番で受診。 こういうところも健康っぽい! 形から入ろう。ぎりぎり一番乗りではなかったけど三番目。 まあ、どういう結果になるかは知らないけど、能率的に受けられてよかった。

受診後は家に戻って朝食。 午前中はそのまま家にいて、仕事。そうだ。レフェリーレポートが一つあった。 ぼくは Mac のスクリーンで論文を読むのは苦手で、かなりつまらなそうな論文のレフェリーをするときにも一応は印刷してから読んでいた。それが不思議なことに iPad だと、かなりストレスなく読める(ちょこちょこと計算したり書き込んだりできないのはちょっと辛いけど)。そういうわけで、iPad を買ってからはレフェリーする論文は一つも印刷していないのだ。これは気持ちいい。というわけで、今回も印刷しないまま終了。

昼食は一人で食べるタイミングになってしまったので、面倒なので外食。冷蔵庫にご飯もなかったし。 考えてみたら、健康診断のために今まで長いあいだ摂生生活を送ってきたのではないか。 今なら、少しは味の濃いものを食べても許されるだろう。 ということで、西早稲田のラーメン屋へ。 味の濃い絶品のスープ、脂身の異常に多い激うまのチャーシュー、完璧なゆで加減の大盛りラーメンを一気に食してスープも全て飲む。「直ちに健康に害があるレベル」かもな・・・


3 日の日記に学術会議が外国のアカデミー向けに書いた英文のレポートのことに触れたけれど、それの日本語版もあることを知った(学術会議のページレポート日本語版の pdf)。

ええと、なんというか、○○大学名誉教授兼○○学会会長兼学術会議○○部部長みたいな、ご年配ですごく多忙な「偉い先生」が、寝る時間も惜しんで一生懸命に資料を整理してワープロでまとめたのだとしたら(←なんとなく、そういう感じがする・・)本当にご苦労様なことだと思うし、頭が下がる。 ぼくみたいに大して忙しくもないくせに何もしていない奴が少しでもケチをつけるなんて許されないような気もしてしまう。

しかし、これが「わが国の科学者の内外に対する代表機関(←と web ページのタイトルに出ている)」が、「科学・技術の各分野の専門家を結集して」まとめて公表したものだと考えると、やはり一言は言いたくなる。

そもそも、まとめとしてかなり読みにくい。 事故の経緯を書くなら、場合によっては時系列で箇条書きにした方が読みやすい。あるいは、放射性物質の放出量の評価などは表にまとめたほうが絶対にわかりやすい。 そういうのも全部、文章にしてしまってダラダラと書いてしまっている。 図も申し訳程度に文章の末尾についているだけ。 たいへん僭越だとは思うが、文章作りだけを見てもかなり評価は低い。 というより、こういうのは、学者がワープロで書くだけじゃなくて、プロに文章や体裁や構成を整えてもらうべきだと思うのだが。 「ニュートン」の震災・原発事故特集号くらいの品質の(より硬派な内容の)ものが無料で公開されたっていいじゃない。学術会議なんだから。

しかし、ほんとうに不満なのは(前にもちょっと書いたけど)この文章は、発表されていることのサマリーの域を全く出ないこと。 批判的な分析もないし、非自明な展望や提言も見当たらない。 色々なところから出てきた資料を整理して、適当に取捨選択して内容をまとめていくという「調べ学習」の世界なのである。 もちろん、事実の整理は必要だろうが、多くの分野の専門家を擁するはずの学術会議からの文章がこれでは、やっぱり悲しいぞ。

だいたい、学術会議のページをみると、震災に関連していくつかの「提言」というのを出しているけれど、これって、誰に向けたの提言なのだろう? 一般国民? ぼくら科学者?それとも政府? 学術会議の提言って、多少なりとも政府の意志決定に有効なのだろうか? 別に他意があって質問を投げかけているのではなく、本当に知らないんだ。


2011/5/13(金)

少し前に届いた日本物理学会誌 2011 年 5 月号(ぼくもまた書いているんだが)に、永宮正治会長による会長声明が載っていたことに気づいた。 「学会誌の最初のほうにある記事でさえみんな読まない」と文句を言っていたのだが、ぼくもそうであった。

声明のタイトルは、「東日本大震災に際して(2011 年 3 月 22 日)」である。 「『34 学会会長』の一人だからどうせ・・・」みたいに思ってしまいがちだが、手元に学会誌のある人は、そういう先入観なしに読んでほしい。

これは「34 学会会長声明」とは全く異質の、しっかりとバランスのとれた力強い文章である。 永宮氏が所長をつとめる J-PARC の被害についての記述はあるが、それはあくまで「半ば私事」として自身の体験を語っているだけで、より大きな被害を受けたところがあることにも触れている。

また、原子力発電所事故について述べた段落をそのまま引用しよう。

こうした事態の下,日本物理学会としても,大きな課題に取り組まなければならない.その第一は,福島原発の問題に,遅まきながらも物理学会として,あるいは,物理学者として正しく取り組むことである.原子力の利用は,物理学者がその道を拓いた.その責任には重いものがある.福島原発の危機は,まさに今現在の課題であるが,物理学者としては,むしろ,中期のそして長期の課題を考えるべきであろう.原子力発電に,ともすれば目を閉ざしがちであった物理学者が,再度,ここで真剣に取り組むべき時期である.
「すぐに何かをしろ」と批判する人もいるかもしれない。しかし、物理学者として何をしていくかを考えたとき、ここで永宮会長が示した方向は正しいとぼくは考えている(というより、ぼくも同じように考えていた)。 そもそも物理学者(の集団)にできる即効性のことは限られている。もちろん、個々人としてはできることをどんどんやるべきなのだが、物理学者全体のことを考えれば、これまで原発をめぐる状況に目をつぶってきたことを反省し、今まで不勉強だった人(←はい、わたしです)は時間をみつけてしっかりと基礎知識を身につけ、長い目で見て、原発問題についてじっくりと考えていこうというのが真摯な態度だと信じる。
2011/5/17(火)

本日のトレンディーな日記では、「クラウド」についての話題を二つ取り上げよう。


職場と家の両方にコンピューターのある人はほぼ全員そうだろうけれど、ぼくにとっても大学の Mac と家の Mac のファイルをどうやって一致させるかは(MacPlus を使っていた)昔から悩みの種だった。 昔はフロッピーディスク、最近は USB メモリーに最新版をいれて持ち歩くわけだが、ついつい、ミスが発生する。 一つ前のバージョンに手を入れてしまって「二つの最新ファイル」が存在するという悲しい事態を招いたことは何度もある。 何百ページもある本の原稿でそれをやってしまうと、復旧は本当につらいのである。

Apple の有料サービスである MobileMe には iDisk という機能があり、これでファイルを運ぶ問題が解決したかなあと思ったのだが(2/18 の日記)、これは残念ながらあまり使いやすくない上に転送が遅い(MobileMe はスケジュールやアドレスを Mac と iPhone と iPad で同期するために使っていて、これは異常に便利なので、そのためだけにお金を払う価値はあると思っている)。

なかなかうまい方法はないなあと思っていた或る日(←って、宣伝みたいだけど(←実は宣伝かも・・))、理論グループに着任して以来われわれの研究室を着々と IT 化してくれている高橋さんから SugarSync というクラウド(ネットを利用して外部の計算機と記憶装置を利用するサービスのことを言うのだと思っているけどあまり自信はない)のバックアップとファイル同期のサービスをすすめてもらったのです。 なんと、5 GB のプランならば無料で使えると聞き、物は試しと登録してみたところ、ちょっと驚くくらい、ぼくの要求にマッチしているではありませんか!  ちょこっと設定するだけで、いくつか指定したフォルダーの中身を、大学と家の Mac で完璧に同期できる。 おまけに、やはり個別に指定したフォルダーやファイルを、iPad でそのまんま同期することができる(iPad 上で pdf にコメントをつけたりすると、それが Mac 側にも反映される!)。 iPad 上での文書をどうやって管理するか悩んでいたのだけれど、これで解決した。Mac 上で(iPad と同期されている)フォルダーをちょこちょこといじるだけで、iPad の中身も変わる。 これで、iPad の使い勝手が一桁あがった気がする。 (メモ(適当にやってあとで書いているので不正確かも):iPad では GoodReader を使う。SugarSync のアプリはインストールしないでもいいみたい。 Help とか見ずに適当にさわっていたら、なんかやりたいことができた。 Connect to Servers のところで SugarSync を選び、メールアドレスとパスワードを入力。 ディスクのアイコンをタップして接続。 SyncFolders の中から同期したいものを選んで、Sync とかをタップし、GoodReader 上での場所を指定。 あとは、Sync をタップするたびに完璧に同期する。)

こういうのはもちろん無料でやっていては儲からないわけだけど、本当に便利でかつ安定していることを体験してもらえば、もっと容量が欲しい人は有料で契約するだろうという商売なんだと思う。 確かに、ぼくも容量が足りなくなれば迷わず契約するだろう。

というわけで、めっちゃ宣伝になるけど、素直に便利だと思うので、興味のある人には強くおすすめします。 さらに、「友達紹介」みたいなシステムがあって

こちらのリンクから SugarSync に登録(無料)
すると、通常の 5 GB よりも 500 MB 増えて、5.5 GB の容量でスタートできる。 おまけに、紹介者のぼくのところにも 500 MB の追加が来るという、もろにネズミ講の世界! (なので、興味をもっている仲間がいる場合は、一人がぼくの紹介で入って、他の人を紹介するほうがお得。)

使い方はかなり簡単だが(ここに説明がある)、 特に何もせずフォルダー共有だけを試してみたい場合は、二つ以上のパソコン(Mac 以外のものでもいいし、Mac と Mac 以外のもののあいだでの同期のできる)にインストールして、自動的に作られる Magic Briefcase というところに適当にファイルやフォルダーをぶちこんでみるといいと思う。 あ、言うまでもないですが、クラウドのサービスには危険が伴うから、入試問題とか国家機密とか漏洩して困るものはアップしないほうがいいです。

重要かもしれない付記(5/21):もちろんこういうサービスにつきものの問題はいろいろとあるようだ。 Known Issues のまとめをチェックしておいたほうがいいと思う。 とくに Mac ユーザーにとって深刻かもしれないのは、resource fork と file bundle に対応しないこと。 SugarSync にとって、これらの構造は「見えない」ものらしく、resource fork は単に切り落とされるらしい。 これでどういう情報が失われるのかぼくは理解していない(ファイルの作成日の情報は失われているようだ)。 普通に TeX の書類とかを扱っている分には困らないみたいだが、アプリケーションによってはこれは致命的で(少なくとも過去には)このためにコピーだけでなくオリジナルのファイルもぶち壊れた例があったらしい。


さて、覚えている人は覚えているはずの、例の「34学会(44万会員)会長声明」にいちゃもんをつけている件だが、物理学会会長に「質問」を送ったところ、早々に回答をいただいた。 詳しくはまとめページの該当する項目をご覧いただきたいが、簡単にまとめると、永宮会長は「声明」の起草などには関わっておらず、化学会からほとんど完成した文案が送られてきて、意見もいったがあまり反映されず、不満はあったけれどサインをしたとのこと(しかし、そういう状況で「我々34学会学会長は努力を惜しみません」という「声明」にサインしてしまうのは問題だと思うなあ。というか、やっぱり信じられない)。 サインをしたのは間違いだったとぼくは信じるけれど、回答は誠実だと思う。 また、すべての質問には答えてもらっていないけれど、それも永宮会長が「声明」の執筆に深く関わっていない(そもそも、「風評をなくす」という項目には反対していた)ことを考えれば、仕方がない。

一方、とあるルートから、数学会理事長は「声明」への参加を求められたけれど、賛同できないので署名しなかったという(実は、たいへん信頼できる)「未確認情報」を得た。 もちろん、物理学会とはまったく立場がちがうわけだが、(仮に情報が正確だとすると)こういう見識は立派だと思う。

物理学会に話を戻すと、これから先、たとえば「声明」を撤回させるとかいうのは現実的ではないし大した意味もないと判断。 公式の回答が後に残ったことで、今後にはプラスの影響があると期待しよう。 というわけで、物理学会はこれで終了。

くり返し書いているが、「声明」を批判したところで何も生み出さないし社会の役にたつわけでもない。 ある意味、科学者の内輪でのくだらないやりとりに過ぎない。 そうはわかっているけれど、この「声明」に対して誰も何も言わずに終えてしまうのは、科学者の一人としてあまりに恥ずかしい。 少なくとも文句を言った人がいたということを明確にしておきたいし、今回の「声明」はどうしようもないけれど、次に同じようなことがあったときに少しでもマシな方向に変化するためのきっかけの(ごくごく些細な)一部を作りたいと思って、(深夜の寝る前とか、日曜に講義の準備が整った合間などの)「勤務時間」を(少しだけ)割き、そして、信頼できる友人たちの知恵を借りながら、「質問」を書いたわけだ。

それで、物理学会会長からの公式な回答によって、「声明」は日本化学会から提案されたもので詳しいことに物理学会会長はタッチしていないということが明確にされたので、論理的に考えて、次は「声明」の「問合わせ先」にお名前のあがっている日本化学会の岩澤会長に質問をまわすのが筋というものだろう。 乗りかかった以上は、いろいろと考えず、粛々と進めるしかない。 というわけで、次は「日本化学会会長への『意見と質問』」を送る準備にかかっている。

ちょっと不適切な表現かも知れないけど、今の素直な心境は、

毒を食らわば、皿まで、食らうど。
である。失礼いたしました〜
2011/5/22(日)

現在発売中の理科教育雑誌「RikaTan(理科の探検)」の2011 年 5 月号は「計る! 測る! 量る!」という特集を組んでいる。 ぼくと妻で連載している「リカ先生の10分サイエンス」も特集にあわせて「質量の新しい基準を求めて」というテーマである。

リカ先生と博士が筑波の産業技術総合研究所の計量標準の部門を見学に行って、質量標準の世界的第一人者の藤井賢一さんにリカちゃんがインタビューするというナイスな趣向。 実際、ぼくらが「東京物理サークル」にくっついて産総研の見学に行ったり(2010/10/30 の日記)、藤井さんの講義を聞いたりした(2010/8/11 の日記)のがこの記事の下敷きになっておるのじゃ。

さて、3 月の始めくらいかな? この解説記事を書き上げたあと、取材先であり「登場人物」でもある藤井さんに原稿を送り、内容をチェックして掲載を了承してもらうようお願いした。 藤井さんがあちらこちらを飛び回っていてお忙しいことを知っていたので、余裕をもって早めに送ったのだった。 それでお返事を待っているところに、大震災が来た。

筑波にある産総研はかなりの被害を受けた。 藤井さんも復旧のためにお忙しいという話も耳に入ってくる。 これは RikaTan の記事どころではないかもしれない。 駄目だった場合に備えて、差し替えの記事を用意することに決めて、あわてて執筆した。

けっきょく、藤井さんは復旧作業の合間をぬって原稿をチェックしてオッケーを出してくださったので、予定どおり 5 月号に産総研見学の記事を載せることができた。

で、差し替え記事のほうは、まあ後日のためのストックということになる。 ただ、この記事の出だしの「つかみ」の部分は、ちょっち、その、時事物というか、鮮度が必要というか、要するに、後からでは使えなくなるようなネタを使ってしまっていたのだ 2008 年 10 月 23 日の日記にも似たようなことが書いてある・・・)。 なので、この出だし部分は完全に日の目を見ないことになる。 それも寂しいので、著者の一存で、「リカ先生の幻のオープニング」を雑感読者のみなさんだけにお届けしよう!

[Rikasensei] リカ:ねぇねぇ、博士。去年、私がエントロピーのことを聞いて博士が説明したくれたでしょ? 10, 11, 12月号に続けて載ったやつ。対数の計算とかがあって不評だと思ってたけど、けっこう好評みたいだよ。リカの友達でバリバリの理系で大学院に行ったような子たちにも、「むずかしい式を使わず本質が書いてあってよかった」ってほめられちゃった〜

博士:ふぉふぉふぉっ。自分で言うのもなんじゃが、情報エントロピーと熱力学エントロピーの深い関連をごまかさずに中学生にもわかるように説明してみせたのは、なかなかのもんじゃろ?

リカ:そうみたいだねえ。大学院の子たちも博士をほめてたよ。見た目とは違って、あんがい偉いのかもなあ。少し尊敬しようかなあ? あ、そうそう。あと、最近では理系でアニメオタクの人たちのあいだでも、あの解説に注目が集まっているらしい。なんとかいうアニメでエントロピーが出てくるんだって。

博士:ああ。「魔法少女まどか★マギカ」じゃろ? エントロピーの説明はそれほど正確とはいえんが、まあ、アニメじゃから許すことにしようと思っておる。

リカ:え? は、はかせ、おじいちゃんのくせにそんなの知ってるの。き、きもい。

博士:え、いや、ちがうんじゃ。ネットでエントロピーについて検索しておって、た、たまたま知っただけじゃ。

リカ:やっぱし、素直には尊敬できない・・

イラスト:常田麻里子

あ、いや、ほんとです。博士はどうだか知らないけど、ぼくは「魔法少女」はネット(とか)で噂を聞いただけで見てないです。 絵柄もあんまり好きそうな感じじゃないし。 ただ若者文化に迎合しようと思って書いてみただけなのです(しかし、落ち着いてみると、このオープニングは没になってよかったんじゃないかとマジで思い始めた。前の携帯小説「あたし彼女」のパロディー( 2008 年 10 月 23 日の日記)も絶対にやらない方がよかったしなあ)

それでこの話は一件落着かと思っていた。

ところが、少し経ったところで、ぼくの高校時代のクラスメートで眼科医の K、またの名を新潮新人賞作家・別唐晶司(かれについては、2010 年 4 月 16 日の日記を見よ)が 2011/3/22 のブログで「魔法少女まどか★マギカ」を絶賛しているのに気付いてしまった。 「こ、これは歴史に残るネ申アニメになるのではないか?」などと、でかい字で(しかも、いい歳のおっさんの大物眼科医のくせに「ネ申」とか)書いている。

普通なら、こんなのはただのオタクおじさんの妄言として無視してしまうところなのだが、実は、そうスパッとは割り切れないものがある。 K とは、(高校卒業から三十年以上たってメールのやりとりをし始めてから)Perfume や Perfume や Perfume など、趣味のあうところがあったりする。 また、ぼくが「神聖かまってちゃん」を聴き始めてけっきょくアルバムも全部買ってしまうくらいになったのも、きっかけは別唐ブログだった。 で、さらには、ぼくが「ハルヒ」とか、あと名前は忘れたが別の深夜アニメとかを見てしまったのも、別唐こと K(←あずにゃんのしっかりしたところが好きらしいよ!)に半ば強制的にすすめられたからなのであった。

というわけで、「魔法少女」も他ならぬ別唐晶司がそこまで絶賛するならば、エントロピー概念を啓蒙するという重要な使命をもっている私としても、多忙な時間を割いて見た方がいいのかなあ。どーしよう。

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田崎晴明
学習院大学理学部物理学教室
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