「東アジア環境史・民族史・社会史」
研究教育プログラム

張 莉(ZHANG LI)

「東アジア環境史・民族史・社会史」
研究教育プログラム
招聘研究者

1998年新疆師範大学歴史系卒業
2001年陝西師範大学歴史系にて歴史学碩士学位取得
2005年北京大学城市与環境学院にて理学博士学位取得
2005~現在陝西師範大学中国歴史地理研究所講師


研究テーマ
「環境史からみた清代乾隆年間天山北麓の農業開発」



天山北麓


それは清代乾隆年間、清朝の軍が
新疆蒙古のジュンガル部と戦争を行うことにともない、
清政府・軍隊の官吏から兵士に至るまで、
開発・利用してきた地である。


乾隆末年に至り、天山北麓の農業開発は
すでにある程度の規模に達していた。


この過程のなか、
内地からの軍隊官吏・兵士は
いかに彼ら自身の足下の土地を見て、
理解し、認識していたのであろうか?


また、この土地をいかに一歩進めて利用しようとしたのか?


内地からもたらされた耕作制度と耕作技術は
いかにしだいに現地の水・土資源の実際の状況に
適応するようになったのか?


土地開発ののち、
現地の自然環境のすがたはどのような変化を起こしたのか?


学習院大学の所蔵する図書資料(逐次刊行物を含む)
を利用し、環境史の研究者と交流をすすめ、
日本における環境史の研究状況と最新の研究視角を理解し、
私自身の環境史研究に対する考えを深めたい。


そして、研究成果として
「環境史からみた清代乾隆年間の天山北麓の農業開発」
の論文をまとめたいと考えている。



以上