2001年度卒業生 共同研究 
2、両国議会の基礎知識
3、イギリス
5、最後に
5、最後に
 小選挙区制度は両国の歴史に深く関わっていたからこそ、長く続いてきたのだと思われる。日本では、一回しか小選挙区制度が実施されていないが、まだまだ改善の余地があると考えられる。私個人としては、有権者が拒否した候補者が比例代表制度で復活当選するというのは、やはり納得がいかない。死票を反映させるために、比例代表制度を導入するというのはよい考えだと思う。しかし、重複立候補についてはもう一度考えるべきだと強く感じる。この研究を通じて、何事においても、ただ制度だけを移植してきたのでは、成功しないのではないかということを改めて感じた。その土地に合うように変化させていくことが大事であると思う。中選挙区制度へ戻すべきだという意見も出てきているようだが、安易に一回で戻すようなことはするべきではないと思った。小選挙区制度では、今まで20%の得票率でも当選できたものが倍の40%〜50%の得票率が必要となる。議員一人一人が自分を磨き、それを支持してもらうことになるわけだから、上手く機能すれば日本も少しはよくなるのではないかと思う。

 また、日本も他の国も有権者の政治不信が無党派層の増大・投票率の低下につながっているのは同じであった。小選挙区では、より、個人の魅力が問われるが、今の日本の政治を見回した時に思いつかないところが悲しいところである。政党も自分達にもう少し厳しくなってほしいと切に思う。