現在進行中のプロジェクト
マレーシア・ボルネオ島の北西部に位置しているブアイヤン村の周囲では、近年プランテーションや伝統的焼畑農業による森林伐採が進み、生活が変化してきています。過度な森林伐採は野生生物の生息地を奪い、これまで豊富に生存していた個体数と生息数の減少を導きます。また、グローバル規模での地球温暖化とローカルな森林伐採の影響により、ブアイヤン村ではこれまでになく頻繁に大規模な洪水が起きるようになってしまいました。DISSOLVAボルネオプロジェクトでは、2012年からブアイヤン村への支援を続けてきましたが、2020年からはコロナ禍で渡航禁止でもリモートで何かできないかと考え、現地の村人と連携して治水活動と植林活動を継続してきました。治水を進めることでブアイヤン村の家々や田畑を水害から守りたいと考え、植林を進めることでパパール川の水辺に棲む野生生物の保護、長期的な水害予防を支援しています。そして、2023年から、いよいよ学習院海外協力研修プログラムDISSOLVAボルネオプロジェクトとして、18日間の現地渡航を含む、国際交流事業が復活します。夏季休暇中にボルネオ島ブアイヤン村へ渡り、現地の若者たちと共同作業で、学習院大学の先輩たちが建設したコミュニティホールの庭の改修(果樹園・養蜂場・稲作試験場など)を進めていきます。ブアイヤン村でのボランティア活動の拠点として、2013年から建設し始め、毎年増設修繕をおこなってきた「生物文化遺産の家(Bio Budaya / ビオブダヤ)」。この建物の大規模な改修を、現在進行形のプロジェクトとして実施してきました。ビオ=「生物」、ブダヤ=「文化」を意味します。この地域固有の自然と共存して生きてきた先人の知恵と文化そしてライフスタイルを継承していくための、未来への活動拠点として、これからもこの村の子どもや若者たちに愛される建物を維持していきたいです。このプロジェクトは、尚友倶楽部をはじめ学習院大学と縁のある方々から大きなご支援をいただいています。
村の方々と連携をしてプロジェクトを進めています
- 生物文化遺産の家の大規模改修工事
- 建物の周囲の治水管理・植林造園