一般経済史

現代からの視点・問題意識をもって

  1. 大いなる分岐とは.
  2. 最初のグローバル化はいかに起きたか.
  3. なぜ工業化はイギリスではじまったか.
  4. 南北格差とは.
  5. なぜ世界の一部の国々は他に比べて経済的に裕福なのか.
  6. グローバル化はどこへ向かっているのか.

特に専門的知識を必要とはしませんが,海外に関心を持って,経済的また歴史的なモノの考え方ができると有利です.

教科書・参考文献について

  • R.C. アレン『なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか』NTT出版,2012年.
  • R.C.Allen, Global Economic History. Oxford University Press, 2011.
  • 〔参考〕R.C. アレン『世界史のなかの産業革命』名古屋大学出版会,2017年.
  • 〔参考〕R.C. Allen,British Industrial Revolution in Global Perspective. Cambridge University Press, 2009.
  • 〔参考〕R. Findlay and K.H. O'Rouke, Power and Plenty.Princeton University Press, 2001.
  • 〔参考〕R. キャメロン,L. ニール『概説・世界経済史 <1><2>』東洋経済新報社,2013年.
  • 〔参考〕N. ファーガソン『文明』勁草書房,2012年.
  • 〔参考〕Jeremy Paxman, Empire: What Ruling the World Did to the British. Penguin Press,2011.

教科書や参考書は法経図書センターに配架してありますので、購入する必要はありません.
各学期ごと、各単元ごとの参考文献は以下に詳細を掲載します.多くの本を読んで、自分なりの理解を深めてください.

    

ミニ・レポートについて

各学期ごとに3回ほど習熟度を確認するために,授業時間の最後20分間を使って,ミニ・レポートを書いてもらいます.A4解答用紙1枚(500~600字)程度.授業終了時に提出してください. ミニ・レポートはすべて採点して学年末の最終授業時に返却します.     

   

第1学期:グローバル経済はどのように成長してきたか?

(1) グローバル経済史の手法

  1. 「豊かな」国と「貧しい」国とは - Happinessの経済学
  2. 経済史学における経済学の応用
  3. 経済史学の伝統と最近の動向
  • H. ノーバーグ・ホッジ『ラダック・懐かしい未来』山と渓谷社,2003年.
  • K. ポメランツ『大分岐―中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成』名古屋大学出版会,2015年.
  • R.C. Allen,British Industrial Revolution in Global Perspective. Cambridge University Press, 2009.
  • アマルティア・セン『経済学の再生』麗澤大学出版会,2002年.
  • Charles H. Ferguson, Predator Nation: Corporate Criminals, Political Corruption, and the Hijacking of America, Crown Business, 2012.

(2) 大いなる分岐のはじまり

  1. 大いなる分岐:「豊かな国」と「貧しい国」のルーツをたどる
  2. 競争―中国との対比
  3. 西洋の勃興:最初のグローバル化
  4. 科学―オスマン帝国との対比; 勤勉―プロテスタンティズムの拡大?
  • D・C・ノース,R・P・トマス『西欧世界の勃興』ミネルヴァ書房,1994年.
  • カール・ポランニー『大転換』,東洋経済新報社,1975年.
  • フェルナン・ブローデル『地中海』藤原書店 , 1999年.
  • ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄』草思社,2000年.

(3) なぜ産業革命/工業化がはじまったのか

  1. 産業革命―なぜイギリスではじまったのか
  2. 大英帝国―富の追求
  3. 工業化の標準モデル―ドイツとアメリカのキャッチアップ
  • A・スミス『国富論』,中公文庫.
  • P・ケイン, A・ホプキンズ『ジェントルマン資本主義の帝国I 』 名古屋大学出版会, 1997.
  • アラン・マクファーレン, アイリス・マクファーレン『茶の帝国』知泉書館 , 2007.
  •       
  • D・S・ランデス『「強国」論-富と覇権の世界史』三笠書房,2000.
  • アレクサンダー・ガーシェンクロン『後発工業国の経済史』ミネルヴァ書房,2005.
  • アンガス・マディソン『経済統計で見る世界経済2000年史』柏書房、2004年.
    

(4) 持続的経済成長の要因

  1. アダム・スミス的経済成長
  2. マルサスの罠とボーズラップ的経済成長
  3. ソロー的経済成長
  4.   
  5. シュンペーター的経済成長
  • 斎藤修『比較経済発展論:歴史的アプローチ』岩波書店,2008年.
  • エステル・ボーズラップ『人口と技術移転』大明堂, 1991年.
  • チャールズ・I・ジョーンズ『経済成長理論入門』日本経済新聞社,1999.
  • ロバート・J・バロー『内生的経済成長論』九州大学出版会,1997年.
  • ジョゼフ・シュンペーター『経済発展の理論』岩波書店,1977年.
  •       
  • グレゴリー・クラーク『10万年の世界経済史』日経BP社,2009年.

第1学期末レポートについて

身近な関心を掘り下げて

第1学期14回の講義内容をふまえた上で,持続的経済成長の要因として,ふさわしいと思われるテーマを自分で設定し,そして講義との関連がわかるようにテーマについて説明しながら執筆しましょう.
何をテーマに選ぶかも採点の基準のひとつです.また,講義と内容的に関係のないレポートは評価の対象としません.
第1学期最終講義で,レポートのテーマに何を選んだらよいか,いくつかアイデアを紹介します.
基本的には身近な関心事項と第1学期講義内容(持続的経済成長の要因を一つ選ぶ)を結びつけたテーマが理想的です.

レポートの体裁について

A4版縦型・横書き・10.5ポイント・明朝体・1行に40字・1ページに36行以上・タイトルページを入れずに本文4ページ程度(5500字程度).
タイトルページには,レポートのタイトル・学部・学科・学年・学籍番号・氏名を記入し,右上には「一般経済史・前期レポート」と記入してください.「導入部」もしくは「はじめに」と「結論」もしくは「おわりに」を400-600字ずつほどにまとめて本文の最初と最後につけ,議論の部分もいくつかの節に分けて,節ごとに短いサブタイトルをつけるのが良いです.
本文には,脚注とページ番号を入れ,文末には,参考文献表を添えます.脚注は簡略に著者名と出版年とページ数を記してもよいですが,参考文献表はしっかりと,本文末に一般的な参考文献表の体裁などに従って作成してください.(例:著者名,『著書タイトル』出版社,出版年)
統計表やグラフなどの使用は歓迎しますが,字数には換算しないので,文末にまとめて貼付し,表やグラフにも必ず統計データの出所を明記してください.     

他人の文章から引用した文やフレーズには脚注をつけるのが礼儀であり,引用文に脚注がない場合(特に本やウェブからの丸写し)は,盗作・剽窃という犯罪にあたるので,注意してください.他人の文章を書き写すようなレポートではなく,自分の意見を伝え議論することを目的としているので,どうやって自分の考えをまとめ,そしてどう伝えていったらよいかをよく考えてみましょう.
ただし,根拠のない私見だけのレポートというのは学問的に無意味ですから,参考文献などをよく読み,自分の意見の根拠となる文章を正しく引用して,説得力のある議論を展開するように心がけてください.

    

提出方法

第2学期初回授業前の土曜日12時半までに,G-PORTにて提出してください.
その際になんらかの理由で提出できない場合は,第2学期初回授業時かその週の土曜日12時半までに東2-12階共同研究室前にあるレポート提出ボックスへ.     

第2学期にレポートの口頭発表(数分程度)を行いたい学生は、レポートの要旨を400~500字程度にまとめてG-PORTにて提出してください。要旨の提出をもって発表のエントリーとします。

 

第2学期:技術革新とグローバル化は何を変えたのか?

(5) キャッチアップがつくった世界

  1. 偉大なる帝国:インドの工業化の挫折
  2. 大英帝国―フェアプレイ精神
  3. 南北アメリカ:なぜ南北格差が生じたのか
  4. 私有財産―南北アメリカの対比
  5. アフリカ:なぜ貧しいままなのか
  6.       
  7. 医学―アフリカの場合
  8. 後発工業国と標準モデル:帝政ロシアと近代日本のキャッチアップ
          
  • P・ケイン, A・ホプキンズ, 『ジェントルマン資本主義の帝国II』名古屋大学出版会, 1997年.
  •       
  • J. ウィリアムソン『不平等・貧困と歴史』ミネルヴァ書房,2003年.
  •       
  • J. G. Williamson, Trade and Poverty. MIT Press, 2011.
  •       
  • A. Hayami et al., Emergence of Economic Society in Japan. Oxford University Press, 1999.
  •       
  • V. バルマー・トマス『ラテンアメリカ経済史:独立から現在まで』名古屋大学出版会,2001年.

(6) ビッグプッシュがつくった世界 他

  1. ビッグプッシュ型工業化
  2. なぜイギリスで産業革命が起きたか
  3. ムハンマド・アリのエジプト
  4. まとめ・学年末試験対策
  5.   
  • トニー・ジャット『ヨーロッパ戦後史』みすず書房,2008年.
  • ソニア・シャー『石油の呪縛』集英社文庫,2007年.
  • ジェフリー・オーウェン『帝国からヨーロッパへ』名古屋大学出版,2004年.
  • C. ジョンソン『通産省と日本の奇跡』TBSブリタニカ,1982年.
  • A. H. Amsden, The Rise of 'The Rest'. Oxford Univeristy Press.
  • B. Naughton, The Chinese Economy: Transitions and Growth. MIT Press, 2007.
    

学年末試験について

自分なりの歴史認識を持って

学年末試験対策 & 問題例集

学年末試験では,授業中に紹介した文章の穴埋め問題(I)と、記述問題(II)が出されます.記述問題では、第2学期最終授業で紹介される試験問題サンプル10問のうち4問が実際に出されます.その4問の中から,さらに2問選んで解答してください.テスト対策としては,全10問すべてに解答できるように準備する必要はなく,自分が得意な問題を中心に目星をつけて,それぞれ500~700字程度(B4解答用紙に20行程度)でまとめられるように準備しておくと良いでしょう.

試験問題サンプルの中で提示されるたキーワードをそれぞれ1回以上使用し,箇条書きではなく,必ず意味の通る文章にして,解答用紙の表と裏に1問ずつ,それぞれ20行程度にまとめて論述できるよう準備しておきましょう.キーワードを単に並べるのではなく,それぞれのキーワードが使われる文脈の中で修飾語など補いながら説明して,年間講義の理解度・習熟度,および文章論述能力を示してください.


問題点のご指摘・お問い合わせなどございましたら眞嶋史叙までお知らせください。
Updated: 2020-08-17

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