「東アジア環境教育共同研究」研究教育プログラム

郭 正暖(Kwack Jungnan)

「東アジア環境教育共同研究」
研究教育プログラム
招聘研究者

2001年中央大学校 生命科学科 卒業
2001〜2004年Doomillee Sonamoo 自然学校教師
2006〜2007年Center of Alternative Energy(教育担当)
2008年ソウル大学校 環境教育大学院協同課程修了
2008年〜現在韓国環境教育研究所研究員


共同研究テーマ
「韓国における独立科目『環境科』設置の評価と日本への適用の可能性」



共同研究の目的と意義


日韓両国の

国家教育課程
教員養成の任用体制は、

学校環境教育実践に
どのような影響を及ぼすのか。


それを比較研究することによって、
独立科目としての「環境科」の観点から、
変化する教育的・環境的要求に
対応できる学校環境教育政策の改善方案を提案する。


日本は環境教育プログラムの多様性と質的完成度、
環境教育の主題と領域別の指導者養成と活用、
環境教育施設、教具教材の開発などが進んでいる。


一方韓国は1990年代初期から準備をはじめ、
1996年第6次教育課程からこれまで約13年間、
「環境」を中等学校で独立した科目として指導してきた。
その結果、特化された経験と実績も出ている。


今回の共同研究によって
両国の学校環境教育の発展に大きく寄与することが期待できる。



研究方法


本共同研究では、

「日韓の教育課程の分析」

「日韓の教員養成及び任用体制分析」
「日韓の大学学生選抜制度が学校環境教育に及ぼす影響」


この3点から研究を進める。


郭 正暖が担当する研究は

「日韓の教育課程分析」

である。


具体的な内容は以下のとおりである。


両国の国家教育課程内の環境教育の地位について、
歴史的(通史的)考察のための文献分析、
教育課程専門家及び教師の聞き取り調査および参与観察を行い、
小学校において日本の総合的な学習時間と
韓国の裁量活動時間を対象として
環境教育の実態と教科との関連性を集中的に比較する。


中学校と高等学校においては、
選択科目と必修科目の構成体系を比較し、
その中で環境教育が反映される実態を分析する。


日韓両国の小中等学校のレベルで、
選択または裁量活動の内容と運営方式が
決定される過程を比較し、
環境教育活性化のための機会と制限要因を把握する。



研究成果


日韓両国はともに環境教育の振興または促進のために
特別法が存在する。


これらは世界的にも珍しい。


本研究の成果は学校環境教育の活性化のために
関連法律の修正及び補完、国家教育課程
及び教員養成関連制度の改善法案に対し、
具体的な示唆点を与えると期待する。



以上