「東アジア環境教育共同研究」研究教育プログラム

李 在永(LEE JAE-YOUNG)

「東アジア環境教育共同研究」
研究教育プログラム
招聘研究者

1990年ソウル大学校卒業
1992年ソウル大学校にて碩士学位取得
2000年オハイオ州立大学にて環境教育学博士取得
2001年〜公州大学校環境教育学科副教授


共同研究テーマ
「韓国における独立科目『環境科』設置の評価と日本への適用の可能性」



共同研究の目的と意義


日韓両国の

国家教育課程
教員養成の任用体制は、

学校環境教育実践に
どのような影響を及ぼすのか。


それを比較研究することによって、
独立科目としての「環境科」の観点から、
変化する教育的・環境的要求に
対応できる学校環境教育政策の改善方案を提案する。


日本は環境教育プログラムの多様性と質的完成度、
環境教育の主題と領域別の指導者養成と活用、
環境教育施設、教具教材の開発などが進んでいる。


一方韓国は1990年代初期から準備をはじめ、
1996年第6次教育課程からこれまで約13年間、
「環境」を中等学校で独立した科目として指導してきた。
その結果、特化された経験と実績も出ている。


今回の共同研究によって
両国の学校環境教育の発展に大きく寄与することが期待できる。



研究方法

本共同研究では、

「日韓の教育課程の分析」

「日韓の教員養成及び任用体制分析」

「日韓の大学学生選抜制度が学校環境教育に及ぼす影響」


この3点から研究を進める。


李在永が担当する研究は

「日韓の教員養成及び任用体制分析」

である。


具体的な内容は以下のとおりである。


両国の教員養成任用体制の変化
学校環境教育の指導教師の養成
教師任用の考察をするため文献
教育課程の専門家及び教師に聞き取り調査、参加観察を行う。


韓国における選択科目の拡大政策と
それによる教師養成及び任用体制の変化が
学校環境教育に及ぼした影響について分析する。


環境科が独立科目として存在していない日本の
学校環境教育のための教員養成及び任用体制が
どのように組織され、運営しているのかを考察する。


分析結果を土台に韓国と
日本の教員養成・任用体制の中で、
環境教育の活性化のための示唆点を導き出す。


現職教師研修プログラムの開設及び運営実態を比較分析する。



研究成果


日韓両国はともに環境教育の振興または促進のために
特別法が存在する。


これらは世界的にも珍しい。


本研究の成果は学校環境教育の活性化のために
関連法律の修正及び補完、国家教育課程
及び教員養成関連制度の改善法案に対し、
具体的な示唆点を与えると期待する。



以上