「東アジアにおける儒仏道三教の形成と展開」
研究教育プログラム

朴 勝顯(PARK SEUNG-HYUN)

「東アジアにおける儒仏道三教の形成と展開」
研究教育プログラム
招聘研究者

1985年中央大学校文理科大学哲学科卒業
1988年中央大学校大学院哲学科碩士卒業
1993年中央大学校大学院哲学科博士課程修了
1999年中国・北京大学哲学科博士課程修了哲学博士学位取得
1999〜2008年中央大学校非常勤講師
2000〜2003年中央大学校附設中央哲学研究所専任研究員
2002〜2004年光云大学校社会科学研究所研究教授
2008〜現在年中央大学校哲学科専任研究員


研究テーマ
「近代化と伝統儒学の再解釈について」



「伝統と近代化」の克服



これは東アジアの国家において
現代に至っても今だ解決していない問題である。


韓国・中国と日本など東アジアの国家は、
近代以後、西洋文化の衝撃のなか、
自らの伝統文化を維持する不断の努力をしてきた。


西洋と異なり、近代化によって、
東アジア社会において提示された近代化のこれらの問題は、
大部分、自らの伝統文化を否定する立場にある。


これらの現象は東アジア社会において深刻な問題であり、
また、伝統哲学を研究する学者にとって
解決することを免れることのできない重要な問題である。


私は中国における伝統文化の近代化の問題に対して関心を持っている。


いわゆる近代の新儒家の一連の学者たちは、
西洋哲学の訓練を基礎として中国の伝統文化の思想を再解釈し、
その近代的意味を指し示す努力をしてきた。



彼らは儒家の解釈を通して、
近代社会のなかで発生する問題を克服しようとした。


私は特に牟宗三の哲学に着目している。


彼は康徳の哲学概念を借用して
儒家の基礎的精神とは何かをよく説明した。


彼の見方を踏まえ、
私は以前、「孟子の自律道徳」の論文を記したことがある。


現代的問題意識から出発し、
私は日本におけるいわゆる新儒家の研究をすすめたい。


近代に入り、東アジア国家のなかで、
日本は最初に西洋文化を受け入れ、
その後、そのほかの東アジア国家へと伝えられた。


つまり、日本は西洋文化の橋渡し役であった言うことができる。


これまで、私は主に韓国と中国において研究したため、
韓国と中国の文化に研究の重点をおき、
日本の資料と研究成果は軽視してきた。


その主な理由には言葉の問題がある。


今回の機会を通して、
私は、一方で日本語の水準を高める努力をし、
一方で日本における伝統儒家の再解釈の問題について
具体的な研究をすすめることとしたい。



以上